由布院に行こう! その2


5月27日(火) 晴れ

【由布岳】 

標高1583m   歩行時間(約)4時間30分

チー単独 

地図・・・・ ← 「↓」 が由布岳 「+」 が東登山口


由布院 宿7:30→(コンビニ)→由布岳東登山口7:50

東登山口7:50→日向越8:35(日向岳へ)8:50→火口縁(分岐)10:30→東峰10:50(昼)11:20
→マタエ→西峰11:55→マタエ12:20→合野越13:20→正面登山口13:55


登山口14:20→水源16:10(20)→黒川温泉17:30(泊)


5月28日 (水) 曇り

黒川温泉9:00→大観峰→別府(ソニック)14:22→小倉(のぞみ)15:47→新大阪17:58


由布岳に 「こだわりがあった」 わけではない。

今まで 山に呆けてる嫁の実態を お姑さんにひた隠しにしてきた(!)経緯もあって、、
二人が市内観光してるスキマにチョロっと行ってくる

アクセスの関係上、「行くなら由布岳にしてね」と、言われてた、と
まぁ
いうてもこっちに来てからずーっと あの象徴的な山を眺めてたワケなので、親しみが湧いてた。
 案外
ポン♪ って 行けるもんちゃう? とか(゜-゜;ゞ

部屋からの由布岳


朝食をフロントをせっついて、規則より10分早く、頂戴してると、
「駐車場にいます」とのメールが来て 慌てコーヒー 一気飲み。

アチチ!

コンビニで昼食とヤマボウシ画像(?)をゲット。
しかしなんとまぁ 快晴じゃぁ ござらぬか

向かうところ敵なしってか、、


昨日あらかじめ「下見」してた正面登山口からひとつ先のバス停 猪ノ瀬戸を左折し
右手に小スペースのある「東登山口」で降ろしていただく。

途上の由布岳 ここは 鶴見岳の登山口でもある


大丈夫!
もう行く気マンマンだし (^_^)v

木漏れ日の雑木林 右に東屋を見て、ゆるゆると歩きだす。

咲いてるのは 昨日も見てたツクバネウツギやコガクウツギ、、

しっかりした登山道、、昨日のあの悪夢のような激斜面とはエライ違い。(笑)

・・・木々の若葉が美しい・・・

所々 倒木跨いでゴロ石はずし 歩きやすい方へ〜方へ〜と流れていけば、
ひょっこっと ピンク

おっ キリシマツツジ 咲いてるやん!

コガクウツギ ツクバネウツギ


しかし、、ここはどこなの?

いつの間にか、ルート逸れておるようで、、(^^ゞ

イバラに引っ捕まりながら よっこらしょ 右へ右へと藪扱ぎ修正、、

やれやれ♪

ガイド本には 「途中に杉林」と書いてある、、きっとそれを避けたんだよね。(^^ゞ


辺り一面タイミンガサ
ニシノタイミンガサ、、っていうのかぁ、、( ..)φ それの大群落!



芽吹きの頃がユーモラス、、とか、、

スタートから40分ほどで日向岳分岐
そっちに行くと自然観察路、、らしいので、、ほんのちょっと寄り道してみた。(^^ゞ


ミヤマキリシマ ゴマキ


さて
ここらでは満開のキリシマツツジ、、どのあたりの高さまで、咲いているやら、、

分岐から先は いよいよ傾斜もきつくなり、目ぼしい花もいつしか途絶え
ただただ単調な登り坂 続く。

こういうのが、ホンにニガテなチーさんは
たった30分でめげそうに、、

カツッ!

そんなんで南アルプス、、ましてや聖なんぞに行けるんか! \(ーーメ

そうこうするうち やっと一輪 キンポウゲ、
さらにクルマムグラ、ホウチャクソウ、オヘビイチゴ、数種のスミレ、コガクウツギ、、

だんだん左右が賑々しくなり
日なたでは、ミヤマキリシマも未だ健在 (^_^)v

眼前に、せまる梯子を見上げ さて いよいよと、ひと呼吸

ふぅ〜〜

クルマムグラ アカネスミレ 難所はじまる


このコースには、山上のお鉢に上がる手前に、鎖場&ロープの難所があって
それが これから、、ってわけ、、

梯子上がって、ロープ伝って、再びロープ、、

慎重に一つ一つをこなしながら、目の方は、背後に現る景色に釘づけ!

どんどん広がる裾野の草原、、周囲の山々、、すぐ近くには鶴見岳

そして
手元では、マイヅルソウがびっしりで、ピンクのツツジもまだ生き生きしてて
登っては立ち止まり 絶壁斜面を覗き込んでは

           ギャー! (。。;!   ←言いたい年頃?

頭上には
ものすごい岩稜が屏風のように立ちはだかってて、、

おぉ!

まさか
 あれを登るんか?(−。−#

マイヅルソウ 昨日の倉木山も 頭上


崖っぷちにはイワカガミ、いよいよ岩壁 迫ってきてて
ますます展望、広がってきてて、

その
わずかばかりの岩の狭間に、ひしめき合ってるド根性ツツジ
咲いとるんね?

崖っぷちのワチガイソウを見つけては、精一杯 腕を伸ばして撮らまえてみたり、、

無我夢中の時は瞬く間。

お鉢の直前で単独の男性に会いました、

人を寄せ付けぬような所で 突然の対面に、、あっ  驚いて 互いに会釈しただけ、、
登りコースでただ一人、、、の人でした。

東峰


お鉢の縁まで登りつめると、そこがちょうど。東峰と西峰の分岐になってて
西峰への湾曲してる「お鉢」の縁を眼でたどる、、けど
お鉢巡り、、無謀なことではなさそうな、、

ただ
山頂から鞍部のマタエに下る所に 鎖、ヘツリの難所があるため
そこを初めてで「下る」っては やっぱしちょっとなぁ、、
ましてや
今日という日に もしアクシデントでもあったなら、もう山 止めなきゃならんくなるかも、、

時間制限も課してある。


ここはきっぱり諦めて、左折し、東峰へと向かうことに。

東峰↓     
鶴見岳 この先 難所!
お鉢の分岐 西峰


東峰へのお鉢の縁は、快適な尾根道で
集ってくる虫を追っ払いつつ、足もとに咲き乱れる花たちに、かしずきながら

露岩の急登を越せば東峰の山頂

登頂10:50



眼下にはマタエへと下るガレた道
谷を隔てて鶴見岳
先ほど辿ったお鉢の向こう、、彼方には、うっすら別府湾も望めるか?

やぁ〜 来ましたわぁ

西峰が見える北側に廻り込み、まだ少し早いし、お腹もゼンゼン空いてないけど、とりあえずの昼
にする。

東峰にて
うっすら別府湾 西峰   眼下 由布市街


足元にはびっしりイワカガミ

爽やかに平和だ、、さぁ〜て下山するかぁ、、

ヘリコプターが西峰へと近づいていき、そのままブルブル去っていく
西峰にも数人が居てはるみたい、、

なんや 登ってるんや

イワカガミ越しに西峰
頂上部にも咲き始めてるミヤマキリシマ越しに西峰、、、

そう
さっきから私、西峰しか見てないかも。(^^ゞ


行きますか? 何とかなる、、ような気もするよ、

双耳峰、、目と鼻の先の片耳に 行かないって方が「不自然」、、だろう、、
と。

キスミレやモミジイチゴ、イワカガミの群落にもいっぱい出合って
鞍部のマタエに向けガンガン下る。

風もなし、その分暑いが まだ時間もある、、、チャレンジするには格好の日和じゃないか、と、、

正面登山口       倉木山(奥) 眼下


マタエに下り立ちその足で、西への斜面に取りつく。

しょっぱなに垂直壁、、ぶら下がってる鎖、見上げて

これを登ったら下るんだぞ、、と 自分にしっかり言い聞かせ
よじ登ったら平坦道、、黄色いペンキの○印、忠実に辿っていって

難所は4か所
障子戸の鎖はクリアできそう、、問題はカニの横ばい、、

右手に さっきの東峰
左手には眼下の景色、、豪快だ!

写真は復路で撮ることにして、今は気を引き締めて伝うことに集中しよう、、

来た!


岩の隙間に足引っかけて、下は見ないで ゆっくりゆっくり慎重に、、

三点確保で 何とかなりそう、、

渡りきったら振り向かず、後のことは考えず、とにかく前へ

ここまで来ると、右に東峰を眺めながら、5分ほどで西峰

着いた。

登頂 11:55

東峰        ※    マタエ


山頂の広場には、若いカップルだけがぽつんと お食事中で

「おひとりですか?」
「はい (^^)ゞ」

山頂表示だけ撮って 踵を返して即 下山、気持が萎えない内に、、

ミヤマキリシマも、ぼちぼち咲きはじめてる、
見渡す限り眩いばかりの大展望。

やまなみハイウェイが由布市を越え、九重の方へと延びていってる

胸の空くような景観だ。

由布市街


登りでは抑えてた 撮る気マンマン

突出した岩稜まで へつって行って、眼下の裾野を覗いてみよう

ピンクのミヤマキリシマが ぽつりぽつりと咲いているのが見える、、

早くあそこへ行きたいな
けど、、

その前に
目の前にぶら下がってるこの鎖、、さっき乗り越えたばかりのこの「カニ」の難所
まず
これを越さねばならない。

否応なしに目線が崖下、こっち向きだと利き腕があいて、気分的にもアンバランス、、
うっ
三点確保じゃ 足場にとどかん!

ゲッ!

はっきり言って ここは、めちゃくちゃ怖かった。
頼りになるのは鎖だけ、、踏み外したら岩場に中吊り、、踏み出そうとしては足すくみ 手の平ベトベト 冷汗タラタラ、、
それでも伝うしかないやんか

情けないけど、、

こんなんでビビってたんじゃ 剱なんて 絶対ムリ!

永遠とも思える時間が過ぎて
やっとやっと 足場が安定 深呼吸。ふぅ〜〜〜

まだや!
気を引き締めて最後まで。

青々としたお鉢の底を横に見て、マタエを見下ろす最後の鎖場。

「あっ 降りてきてるで」

マタエで休憩中の皆さまに固唾を呑ませてしまいながら、(^^ゞ

最後は後ろ向きに足場を探って、、エイヤー!

「に、西峰に行かれたか?」
「はい、えーっと登りは何とか、、でも下りのヘツリが めっちゃ怖くて、(−−;」

言うてる口が震えてた。(笑;

キスミレ


さぁ 下ろう!

約束は2時過ぎ そうゆっくりもしてられん。

ツルキンバイかミヤマキンバイか、、
キジムシロ属や、キスミレの黄色が点々とする、ジグザグの下り坂

しっかりとした登山道、険しくはないけど、容赦なしの炎天下

開放感と達成感にひたりながらで、下界 眺めて下山するのは愉快だけれど、、
直射日光浴びながら これ登るのは地獄だろう、、

正面からなら、せめて朝の早い時間にした方が?


やがて
ミヤマキリシマ地帯になって、今、ちょうど この辺りが見頃♪


団体二組を含め、下からの大勢の人とすれ違う
駐車場は満車かも。

誰もバイカイカリソウには、気づかないのか? (笑)

ようよう樹林帯に入ってホッとして
まだ標高1200m、、こんなに暑くて、下界はいったい、どうなってるやら、ふと家族のことがよぎったり、、

合野越は小広場、、正面には飯盛ヶ城が 緑の牧場に突出してて、、

やがて
コガクウツギやミツバウツギ
昨日の倉木山に似た風景になってきて、トイレのところがちょうど日向岳自然観察路への分岐、

そして牧草地への柵を開ける。

飯盛ヶ城 牧場への柵


何事もなかったように、たおやかに明るく広がる緑の牧場。

正面には倉木山、、振り向けば由布岳がどこまでも凛々しく、、



「こっちは由布院を堪能してました、、今から向かうので、しばしお待ちを」




『その他 出会った花(一部)』

エヒメアヤメ バイカイカリソウ ミツバツチグリ? ヤブデマリ


[ ツクシマムシグサ、ヤマアイ、ホウチャクソウ、タチツボスミレ、フイリフモトスミレ、ヒメハギ、ニガイチゴ ]

[ ヤマハハコ(蕾)、アズキナシ、ヤマキケマン、ミツバウツギ、ニガナ、イヌトウバナ、イヌガラシ、ウツボグサ、ツメクサ ]


[ 黒川温泉への道 ]

牧場 九重連山 棚田と久住山 山吹水源


『牧草地の花(一部)』

オカオグルマ ノアザミ オヘビイチゴ? アヤメ(畦)



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