【大船山】

標高 1786m

10月18日(土)

ミツ・チー

長者原8:05→雨ヶ池9:40→坊ガツル→法華院温泉10:50(10)→段原12:40(昼30)
→大船山13:40(御池)→14:50→登山口16:25→法華院温泉16:50(泊)


・・・・・・・・・・・・・・


朝食は7時半からと決まってるので、糸引き納豆に噎せながら、急いでかき込み
とにもかくにも外に出る

なんと快晴じゃん!

\(^o^)/

「高原みたいやねぇ〜」
昨夜ミツは、とっぷり暮れてから到着したので、ここ長者原がいかなる所か 全くご存じない、、のです。(笑)
まぁ とくとご覧なされ。

三俣山 久住山



ドライブイン脇から木道を渡って、ススキのなびく大草原を直進すると雑木林になり
そこから登山道、スタートです。

舗装路が山道になり、根っこや石コロのごろごろ道
すんなり歩けずヤキモキしたり
うっそうとした林の中を、テープ拾って右往左往、まるで、今年登った由布岳そっくりだなぁ
と、思い出したり、、


ケヤキやミズナラなど雑木の道は、全長2100kmもの「九州自然歩道」 その一環らしいが
紅葉を愛でるシーズンには程遠く

早く明るいところに出たくて出たくて
と、突じょ
酷く崩壊している涸れ沢に飛び出したっ!

あの目をむいたような紅葉はモミジでしょうか?

ようよう、右に三俣山、左に下界がちらちら望めるようになり、ススキの原っぱを行くと雨ヶ池

広いなぁ〜!
さすが九州や、太っ腹や、ぽんぽん♪←?

右手のくぼ地がその「雨ヶ池」のようだが、今は干上がっていて、一面のヤマラッキョウ畑。
リンドウもポツポツ咲いてます。

ちょっと寄り道していくか (^^ゞ

ヤマラッキョウ リンドウ マツムシソウ


数名のハイカーがせかせかと横を通り過ぎていく。
もう、かれこれ10時

大船山はまだ見えない。(‐‐;

三俣山 平治岳


「坊ガツル」表示に従い右折すると
なだらかな平治岳のお隣に、こんもりした山、、そのさらに奥にうっすら霞んで、凸凹のデカイ山が見えてきて
まさかあれが大船山?

(゜.゜?

やーだ(^◇^)/

それ


と、思う間に再び樹林帯に入って石ころ道、今度はダラダラ下り坂。
ザックが肩にくい込みます。

この先40分ほどで、坊ガツルに着くと思うが
登山道からは逸れるけどその先を10分ほど行けば 法華院温泉だから、
とりあえず宿に、このザックを置かせてもらって、、

とか話してる間に なんじゃこれ! ちゅう もうど〜〜〜しようもないようなデッカイススキ原に
急に飛び出し

あららぁ
これが坊ガツルかいな

『東西0.5km 南北2km、面積53ha 久住連山のど真ん中、桃源郷のような盆地』
とあります。

はるかかなたに霞んでいるのは、さっき見ていた凸凹山。(笑;

立中山      大船山


ススキの大海原に圧倒されつつ道なりに、下って行くと大船林道と合流、
舗装路になり、大船山分岐を過ごし直進、
坂を登れば
やっとやっと法華院温泉に辿りつく。

ふぅ
標高1303mとありますわぁ

今でようよう 山頂までの半分ですな。(汗;

ザックを預け身軽になって、ごまたまごで 「カツ!」を入れ
コーヒーは時間の関係で我慢して、(笑;

今ちょうど11時、 とりあえず行きますか。


問題の凸凹大船山は、荒地山から六甲くらい遠そうで
申し分ない快晴ですけど、、それがどうした
、、って感じや(笑;

キャンプ場への木道を渡り、坊ガツルの奥にある登山口へと向かいます。

三俣山 背後になる


実をいうと、この時はまだ、大船山から平治岳まで縦走する気でおりまして、(^^ゞ
テン場を縫いつつ急ぎ足、、

登山口からは明るい樹林帯
所々、モミジの紅葉が目を引くけれど、他の木はまだ完全に緑々してまして
いったい、どこが紅葉してるのか?

不安になれば足も重たい。

モミジ


そろそろ正午、シャリバテとも言うのであろう、足が全く坂を上がらぬ。

40分ほどで五合目
振り向けば、かのシンボリックな三俣山、その左には久住山、硫黄の煙が上がっております。

久住山    三俣山


明るい尾根道になり、ドウダンツツジがほんのり紅葉してきてますけど
相変わらず だらだらとした登り坂
それが所々崩落してる厄介な「軽石エリア」になってしまえば、もう歩きにくいことこの上ない。

「あと、段原(ダンバル)までどのくらいでしょう?」
下山中の方に思わず尋ねてしまいました。
「ここが、一番 えらいとこですよねぇ、、後、15分か20分くらい、、かなぁ」
と、おぼつかない私の足どりを見ながら、、

「そぉーですか」

段原に着いたら、お昼にするよね!
と、もうすっかり 「平治岳縦走プラン」なんて、消えてます。(笑;

高度を上げるに従って、展望はどんどん広がっていくけど、右手後方の久住山には、そろそろガスがかかり始め
肝心の、大船山はまだ見えへん。

久住山 三俣山


と、その時、ガスがスーと流れて 突如 前方に、真っ赤なものが目に飛び込んだっ、、何だ?
またすぐガスと樹木に隠れてしまった、、

辛抱の登りを続行していく と、今度はほんまにガスの中に凸凹した山!
忽然と出現。

あぁ

山頂の一帯や、手前の斜面が錦模様に色づいている、赤いのです!
            紅葉してるぅ ←何を今さら!

その赤をカメラに収めようとするのだけれど、
すぐにガスって光が足りへん。

もっと光を〜(^O^)/

あっ
瞬間的に赤が光って、瞬時をぬって部分撮り。

三脚を構えた人がベストポジションを陣取って、釈然と待ち受けてはるが、
果たしてこのガスが、切れる時が来るのかと、、
その前に私がキレそうだ(笑;

大船山


右手前方に 気持ちを預けたまま ポッ!
いきなり段原に飛び出した。

着いたわ。
山頂へのスロープがなだらかに延びている、、その山腹を彩っているのはたしかに深紅の紅葉です。

反対側には北大船山、平治岳への縦走路
ぽっかりした広場の段原で
大船山に光が射すのをひたすら監視の「昼」になる。(笑)

ごーじゃす!


あっ! 射したっ
弁当をほっぽり出して駆け寄ってって激写、、すぐに陰ってすごすごと戻ったら、また照ったので走り寄り、また陰ったので舞い戻る、

もう、せわしないったらありゃしない!
昨今になく、栄養たっぷり弁当だけど、どこに入ったか分かりまへん(笑;

わしゃ食うぞ!
開き直ってガッツイてると、今度はホンマのホンマに晴れてきた。

うわぁ〜
信じられへ〜ん

\(^o^)/


ルンルン気分で山頂に向かう、、

樹木の中の尾根を縫って
気分もお腹もパンパンで、、もうすっかり疲れも飛んでるっ♪

さまざまな表情を見せる山容、、それを掻い潜り、ぐんぐん高度を上げていく。


ふと振り向くと、周囲の斜面や岩壁も朱色に染まって色模様

眼下の段原も北大船山も ものすごい
真っ赤でっせ!
撮っても撮っても 撮り足りない。(笑;


夢中でシャッターを押していると、すれ違いざまのオッサンが
「山頂の方が凄い、御池、真っ赤やっ」
、、だってさ (^^;

期待いっぱい、
どんどん色に染まりながら、山頂まで真っ赤っか。

大船山着
13:40

朝、8時に長者原を出てから5時間半、、昨日尼を出てから30時間、やっとやっとの道のりでした。


そう! 御池ってどこ?

いえ探すまでもなく、ちょうど真下に深緑の水を湛えた小池が
その周辺が、真っ赤に燃えとる。

御池


下りてみよう!
そのまま池の右手に下りて行き、鞍部から左のトレースたどって
そろりそろり湖岸まで、

湖面に映ったドウダンツツジは、また一段と艶やかで、時折ガスに、ヒヤリとするけど
もう、ため息が出るほど綺麗です。


しばしミツにここを任せて、ちょっと散策してこよう。(^^ゞ

湖周辺は、どこをとっても絵になる風景、全くカメラを仕舞えまへん。(笑)
一回りしてくる頃には、もうすっかりガスも去り
湖面を見下ろしコーヒータイム♪

もう帰りたくないって心境ですわ。(^^;

山頂へと戻って来ると、数名が残っているだけ。
そして紅葉は、傾きかけた太陽に映え、さっきよりもよりいっそう鮮やかに見える。

その錦の絨毯をじっくりと楽しみながら段原まで下りてくると、もう誰も居りませぬ。

山頂から米窪 平治岳 段原から大船山


下山、どのくらいかかるだろうと、後ろ髪を引かれつつも急ぎ足。

今15:20
もうこれが、タイムリミットで、躊躇の暇もありませんけど、、

五合目で名残の写真をまた撮ってると、今から?という腕章の壮年が笑顔で
あなたのバックもきれいですよ、、と、撮ってくださる。

久住山 5合目にて 三俣山


樹林帯に入ってしまうと、さすがにもう薄暗く、足元がおぼつかない。
盆地の暮れは早いというから気をつけないと。

登山口16:25

思ったよりも早く下りれて(ミツも)

ススキの穂が三俣山のシルエットに映え金色に揺れている。
明日はあれを登りませんか?

三俣山


夕闇せまった大船山は、まさにスポットライトがあたったようで
何度も何度も振り向きながら
朝は知らなかった赤い山腹を、感動と納得で眺めてた。

お腹空いたけど、お風呂が先よね。


翌日へ

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