【己高山】
標高923m

11月15日 (土) 曇り時々晴れ 

歩行時間 (約)4時間半

SIVAさん チー

地図・・・・ ←  が 己高山


家5:00→阪急塚口駅5:12→十三→東向日(徒歩10)→JR向日町
→京都→米原→木ノ本駅8:35(SIVA車)→己高山登山口9:00

登山口9:10→六地蔵(10)→鶏足寺跡(10)→己高山11:20(昼)12:20→高尾寺跡(15)→林道13:55
→石道寺→鶏足寺→登山口15:05


登山口15:20→木ノ本駅16:14→京都→山崎(徒歩)→大山崎→茨木市→十三→塚口18:54→家

電車賃 390円 +1620円 2010
360円 +1890円 2250


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SIVAさんとの定期
日曜は雨らしい、なら土曜、、という話、でも「お夜勤明け」なので「軽めなん、、」という条件付き。
湖北でもいいよ。
なら 己高山にするか、、紅葉もよいらしい。

湖北には多数の仏教文化財が点在していて、
中でも己高山は「近江国の鬼門」にあたることから、いにしえより修業の場、霊山として崇められ
交通の要所だったため、奈良、平安時代から多くの仏教勢力の影響を受け
やがて「観音信仰」を基盤とする、独自の仏教文化を構築していくこととなった。

湖北仏教の中心的存在だった己高山
昭和8年不審火で焼失した山頂近くの「鶏足寺跡」が、昔を今に伝えている。

往時を偲ぶ絵図


まぁ たまにはこんな歴史ロマンの世界に、あちら趣味に合わせて(笑) ヒモ解いてみるのも ええだろう。

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「雨具だけは忘れぬように、」
と、どうやら土曜もパッとしないお天気、ながらも、東海道線を北進するに従って、だんだん明るくなっていき
伊吹もちゃんと見えている、、


木ノ本駅着 8:35
家から3時間半かけて、やっとたどり着きました。(笑)

おはよう!
一睡もしてないSIVAさんだが、さすがに 「若い」とおっしゃるだけあって、元気そう、今だけだろうが
木ノ本の歴史的景観を残す街並みを抜け古橋集落へ。

山麓の己高閣は秋のお祭り真っ最中
それを過ごしてからもSIVA車は一向に停まる気配なく、そのうち未舗装、やがてワダチや凸凹のガタガタ道
もぉ その辺でええんちゃう?
いやまだ行ける、、
と、ついに 己高山登山口まで来てしまって、、


ふぅ〜 ここまでは、あまり人には勧められん、、って、何をぉ今さら、、まぁ 他車がなくてよかった。(笑;

支度して 矢印に従い沢筋を進んでいくと すぐに尾根と谷コースの分岐
今日は迷わず尾根コース(らしい)


のっけから、ごっつい急!
これ 表参道だったんかぁ〜 って愚痴りながらも容赦なしの急坂、それをガッシガッシと登るSIVAさん
瞬く間に距離が開くけど、(´〜`;

良く踏まれた掘り切り道、松の間に黄葉がちらほら
登山口から1合目、2合目と丁寧な表示があるものの、上がった息が鎮まるすべなく、

落ち葉フミフミ 気持ちエエのぉ、、と、上の方から聞こえる声もウワノソラ、、だわさ。(^_^;

あか〜ん 休憩ぇ〜 (^O^)/ 上着一枚、脱がせてもらう。


鉄塔を越え
登山口から45分ほどで六地蔵 (ガイド本には1時間とあったよ(笑; 

おぉ ここや と、SIVAさんは嬉しそう。(^_^;

モミジ彩る小広場に、6体のお地蔵さんが、落ち葉に埋もれながらお並びあそばし、いゃ〜ん カワイイ♪
近江で一番古い地蔵さん、なんだとか、、

気にいった(^^)v
あっちこっち方々から撮らせていただく、、いくら撮っても飽きまへんけど、(^^ゞ

オグシが…(笑) (^^)v

ここが5合目 ほぼ半分

谷道と合流し、2つ目の鉄塔までこぎ着けると、
モミジもいよいよ って感じになってきて、、なんと! ここで突如、陽が射したっ! りなんかしたもんで
もうギャーギャー騒いで、山登りどころではなくなる。(笑)

そっちは巡視路やぞぉ〜 ってのを聞こえぬふりで、チラッと覗きに行ってみたり、、(^^ゞ

急坂がいつしか緩み
右手後方に下界がチラチラ、、そして琵琶湖、、も見えてきました、、
あっ!

ピタッと止まったSIVAさん、、な、何?

道ばたに三角錐の岩、、これに馬を結わえつけていたんだとか、、

馬止め岩


その先にスカッと開けた展望台、、こちらは牛留め岩 (←あったっけ? (^^ゞ

モノの記録によると
牛の方が馬よりも馬力(牛力?)あったんで、上に繋いだという話(ほんまか?笑

景色

雑木はいよいよ彩りを増し、こんなに晴れて どうすんのぉ〜 ってほどモミジがこっちに降りかかってくる
皆に申し訳ない、、とか言うクチとは裏腹に、、カメラ握りしめたまま、、(^^ゞ

モミジ


落ち葉の道にササがまじり出し、ブナの林を通り抜け、わずかに下って、針葉樹の乱立する原っぱ、、

着いたぞ。
はぁはぁ

ポカーンと空いた広場、、こんなものが山中に?、、というほど、、場違いな、、


傍らにはモミジバハグマの群落
まだ先がある、、というので、ずずっと奥へ

やぁこれが「鶏足寺跡」ですかぁ、、の面影を残しているのは、ただ、ぽつりぽつりと点在する石塔や、朽ちた石段のみ
あの辺が権現堂だったとこか

配置図と見比べながら、ふっと昔を垣間見たりして、、


今はもう、間が抜けてしまったようなだだっ広い境内?を、右往左往していると、なぜか和(なご)む。
ある種、寺院跡に漂っている独特の空気、、とでも言おうか、、

もう、ここに住めばえーやん、、て、誰かがポツリ \(-。ーメ


寺跡からようよう抜けだし、すぐ先に琵琶湖を見下ろす景勝地
ここも ええ感じだす♪

覗きこんだ谷のモミジがまるでサテンステッチ、、鮮やかさに思わず見とれてしまう。(^^ゞ

景色


この上が山頂やさかい、、後、100mくらいや
と、言い残してSIVAさん ワシワシと登り始める

はぁ〜と、見上げて、、ゲ〜〜〜〜 これ 登るんかぁ、、ってな どうしようもない斜面ですけど、(笑;


フィックスロープを手繰り寄せ、、ちょっと登ってはゼェゼェハァハァ 時々さぼって景色にポカーン
オエッ こっちゃ向いとる!

モミジは(^^;v

何しとんや〜
笑っているのでクソっ! と、歯をくいしばって登るふり、、でまた、チョイいっぷく (^^ゞ
時間ではたったの10分ほどだが これがほんまに直登で
さすがの鶏足寺さんも、裏山は、ほったらかしだった、とみえる、、

あぁ〜 しんど。(´Д`)



11:25
己高山初登頂!


こじんまりした広場の向こうが切れ落ちていて、東の展望
正面はブンゲン? 隠れぬうちに撮っておこう、、伊吹はすでにチョン切れてますが、、(笑)

左奥 金糞岳か 中央奥 ブンゲンか 右奥 伊吹山


温かいラーメンを作ってくれている間に、どんどん人が上がって来はった、けど
みなさん入れ替わり立ち替わり、お昼を済ませて下っていかれる。

先ほど鶏足寺跡におられたカップルが
ビニール袋いっぱいに採ったキノコを見せて下さり、これ食べれますか?
まぁ、美味しそう、とでも言おうもんなら ラーメン鍋にドサッとぶちまけられそうで

やっ 知りません! 分かりません!
SIVAさんは、その一点張り 必死の抵抗。(笑;


食べている間にどんどん暗くなってきて 雨になるかなぁ、、南尾根は無理かなぁ、、
とか言いつつも、随所にポイントを打ってある地図を出してきて、
「ここがターニングポイントや」
とか聞いたら、もう行かざるを得ません。(笑)

南尾根は予想以上に穏やかで、うず高く積った落ち葉も足に心地よく、さっきの登りがウソのよう。
それに、ブナやカエデの黄色や赤が、えも言えぬコントラストでこちらに迫り、その中をずんずん進んでいく、、
まるで夢のよう〜♪

これに陽が射したらなぁ、、と、悔しがってはりますが、
そんなことなったら、目が潰れるかも。(笑)


20分くらいで鉄塔の原っぱに出て
ここは西の展望が良好。

正面 賤ヶ岳 正面 呉枯ノ峰


東の展望も開けてきて有頂天に撮っていると、おっ ここやっ!


景色に感(かま)けてたら見落としやすい道標、、危なかったね、、
と、そのすぐ先にも、また分岐
確かに道標がぶら下がっていますけど、派生尾根への方がまっすぐに伸びていて、 油断してるとここも見落とす。


5分ほどで鉄塔広場U

明るい原っぱで見晴らしもよく、斜面のモミジも今がたけなわ。
さすがにここでは「晴れたらいいな♪」 と私も思った。(^^ゞ


そろそろモミジエリアとお別れやなぁ、、と、所々の枝道を気にかけながら、名残の黄葉を見納めとります。


ここっ
はぁ

よく見ると木の幹にうっすらマーキング
高尾寺と石道寺との分岐です、、ここはホントに見過ごしやすい。
まぁ ここまで来てれば、どっちみち石道寺そばに下りれるのだけれど、せっかくなので逆杉を見に行こう、ということで、、

しっかし、これもただの斜面!
それをダダっと滑り落ちる、、って感じだわさ、
ズベッ! ミゴトに滑っとるし(^^ゞ

10分弱で あったぞぉ〜 と
見れば樹林帯に一本 見事な杉の大木、、枝が根っこのような拡がりを見せ、
ちょっとメタボな胴体、いや幹には、しめ縄が巻きつけてある

逆杉
滋賀県の天然記念物

さすがのSIVAさんも横に立つと、原始人vs恐竜、、みたいです。(笑)

蝉かっ!\(ー。ーメ
逆杉

逆杉の奥には小さな祠があって、今さらですが、ここが高尾寺跡ということ。

20分ほど結構な坂を この参道も楽じゃなかっただろうね、、と下っていけばやがて林道。
道なりに石道寺、モミジ真っ盛りの境内を抜け、茶畑の中を、現存している鶏足寺(旧飯福寺)へと。

石道寺 茶畑 鶏足寺(旧飯福寺)

エエ感じやなぁ
ちょっと寄って行こうかね。

鶏足寺
天平七年(735年)行基の開基
中世には僧兵を持ち、小谷城へ軍資金を提供していたほどの親密な間柄だったという。
今は紅葉の名所。



運転・画像提供 ありがとう!

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