【地蔵岳(大峰)】

11月21日(日) 晴れのち曇り

標高 1464m

Mちゃん チー

マピオン地図・・・・・・・・  地図上の  が 地蔵岳 

ゲート7:50ー持経ノ宿9:10(5)−涅槃岳11:00−剣光門11:25−滝川辻11:52−
地蔵岳12:34−昼13:00−滝川辻13:25−涅槃岳14:12−持経ノ宿15:27−ゲート16:40


Mちゃんとの定期♪

前々から懸案だった、前鬼から奥駈道へ激登るコースに、そろそろチャレンジかなぁ、、
とか思っていたけど、予想以上に好天!

それではもったいないと、つい、欲の皮がつっぱったぁー
奥駈道を南下しません?
面白そうやね、行きましょう!
え、マジ?

もうこのさわりだけで、どんな結末になるか、「バクロ」したようなもんですけど、、(^^ゞ

所用時間 約9時間 距離にして約20キロ
「奥駆とは?」をまざまざと思い知ることになった、お話しのはじまりはじまり〜 パチパチ(笑)

・・・・・・・・・・・・

久々の前夜泊
眠れぬ夜を「道の駅」で明かし、薄明るくなった頃にゴソゴソ起き出す。
これは恰好のテーブルや! と駐車場の石段に道具を置いてお湯を沸かしてカップ麺


なんか墓石みたい、、と、Mちゃんは思ったそうな、、(>_<)

朝もやに包まれR169を南下、池郷林道へ右折。
ゴロ石だらけの林道を巧みにクネクネ上がっていただき、、静寂の中、、

ふと車が数台、三脚立てたオジサン数名が忽然と現れて
な、何事?
皆さん、谷に向かってスタンバってはる。

池郷林道と聞いて、まず「石ヤ塔」を浮かべる方が多いと聞くが、
私らお初の姫たちには何が何だか?
まず、対岸に乱立する岩陵の、どれが「石ヤ塔」か分からへん。(笑)

ま、せっかく来たし、と、適当にバシャバシャやって、


と、 横にいたオジサン突然、 「おっ! いい感じだ、今が一番!」

へぇ〜そうなの? だけど、どれを撮ってはる?(笑)

仕方ないのでオジサンのマネをして、ま、あの辺やろ、、(^^ゞ

この白熱した空気の中で、イチ抜けたぁ〜 するのになかなか勇気がいりまして、
あらぁ、
ごめ〜ん!  お待たぁ〜〜、(^^ゞ


石ヤ塔展望所から、さらに林道を奥へと進むとゲートになってて行き止まり。
ここだね。
Uターンして停めました。
7:45
なかなか出足好調(←?) ですか?(^_^;

突っ込まれそうな画像(笑)


さて、ここから「持経ノ宿」までが、クネクネの林道を行きます。
約1時間
左右の紅葉が、今ちょうど、真っ盛り、、ただ、如何せん、陽が当たってない。

ま、帰りは艶やかなんじゃない?
とかなんとか、開き直ってダラダラ歩く。

ゲートを潜ってからの方が道が良い、これなら十分、車で行ける、、とMちゃんちょっとご不満、
そうだよ、ゲートをぶち破ってさ! (^◇^)ゞ


でもさ、前鬼からさ、登ることを思えばさ、、こっちが断然 楽チン!
ってことにしておいて(笑)


結局、1時間以上かかって、やっと奥駆道に合流し、それを少し下ったところに「持経ノ宿」
トイレをお借りし小休止。
立派な小屋だと、覗き込む。

持経ノ宿

さぁ、いよいよ山道!
と、期待の奥駆道へ入道(?) しかし、しょっぱなから、どえりゃ〜急登!
何じゃこれ!(笑)

資料の断面図によると、おそらくここが一番の激登り!
頑張れぇー!
と、この時は思ってた。(笑)


すっかり葉を落とした木々を見上げ急登に耐えること30分で、平地に飛び出て「阿須賀利(あすかり)岳」


シャクナゲジャングルを潜って、いったん下って登り返す、

振り向けば、さっきの「阿須賀利岳」の高いこと! (^_^;


途中、鎖場があるのだと、
おぉ これだよ。
今日一番の難所やし、と、ここでも思ってた。(笑)

長い足をエンヤコ〜ラ伸ばし、鎖を伝って這い上がる。

ヤレヤレだ。

明るくなった尾根をしばし登れば笹のスポット 証誠無漏(しょうせいむろう)岳。
ここは中八人山への分岐でもある。
そっち、行かんけど、(^^ゞ


今までの地味ぃ〜モードから脱却し、いよいよ正面には涅槃岳。
なんと美形!
その左奥には釈迦ヶ岳が、ちょこんと覗いてて、自分たちは今、釈迦の南まで来てるんだ、としみじみ実感、
うっふっふ。( ^)o(^ )

ブナの巨木が、青空に向かってしなやかに伸びていて、
すっかり葉を落とした雑木の向こうには、大台の山なみが、けぶってる。

ビュ〜ティフル〜

釈迦  地蔵岳  涅槃岳 左奥が大台

そして奥駈道は、涅槃岳へと、まっすぐに続いてる。

正面・涅槃岳

鞍部に下りれば登りになって、やがてそれが急になり、またなだらかに、と緩急をくり返し
展望も楽しみながら

涅槃岳 西 護摩壇・伯母子岳方面 リョウブ林

リョウブ林を抜けると涅槃岳
11:00


正面には一段、高い釈迦ヶ岳
その左には太尾からの稜線が、嫋(たお)やかで、
手前には、これからの地蔵岳
さらに右には、釈迦ヶ岳の向こうの稜線

大峰に、こんなところがあったんやぁ、

地蔵岳まであと1時間半程か。
地蔵岳まで行けるかなぁ、、まぁ、頑張ってみる?
ほな、お昼はそっちにする?
と、とにかく先へ。

まずは剣光門だが、これを下った鞍部だろう、
と下りだし、激下り、そして下って、まだまだ下って、さらに下って、ずんずんずんずん、
おーいどこまで下るねーん

まさか底無しとか?
ってなくらい、容赦なしに下っていって
振りむけば涅槃岳が、もう、仰け反る高さになっていて、、もしや帰りはこれを返すの? (゜.゜;

落ち葉の積もった斜面は滑る、
それに隠れた浮石が、随所で足元を脅かし、下りたくない気持ちも手伝って
足が止まってしまう、(−、−#)

逞しいブナを越え気が遠くなるほど下ったところに ポツン、
Mちゃんが立っていた。


まるで奈落の底やね、、ふむ、

さ〜て、下ったからには、登らねば! (^O^)/

般若岳まで35分。
では行くね!
うん。

観念して登りだした、けど、
大峰の奥座敷
さすがに雰囲気は、良くなってきた、ヽ(^o^)丿

コブ一つを越え、少し下って、次のピークが滝川辻、
カリヤス尾への分岐だが そっちは「悪路」と書いてある。

地蔵岳 滝川辻

私らは、般若岳に向け再び下り、いよいよ登り返す

般若岳     地蔵岳

岩がゴロゴロしてきたと思ったら、正面に般若岳の岩峰が立ちはだかり、、まさか?


いや、これは左から巻くようで、反対側に出たら般若岳の道標
12:07



地蔵岳まであと一息や!

いつの間にか曇ってきてて、冬枯れの奥駈道を鉛色に染めている
足の運びも鉛のよう、だけど。(笑)

それに反して展望の方はどんどん開け、
右に大台、左には高野山

道は、右に弧を描き、わん曲しながら続いていく

振り向けば辿った尾根や、中八人、笠捨などの山々も連なり、

あぁ、なんと贅沢な、ゴージャスな眺望や!
笠捨山 涅槃岳 涅槃岳 奥が中八人

大展望にしばし呆然、、
息整えたら再出発、、、けど、体はヘロヘロ、、意識も朦朧、
アカン、もう一歩も歩かれへん。
私、ここで待ってるから、Mちゃん地蔵岳を踏んできてぇ、、

と、一度は泣きべそかいたけど(^^ゞ、、思い返してまた一歩、そう本当に一歩ずつ。(笑)


ついに直下の鞍部まで来て、お昼はココでとザックをデポし
拷問に耐えるみたいに登りきったら地蔵岳
ヨヨヨとへたり込む。(笑)
12:35
「X」の木 「Y」の木(笑) 地蔵岳山頂

地蔵岳の向こうは、だだっ広い台地になってて、
木の隙間から 雲のかかりはじめた釈迦ヶ岳が、よぉ来たなぁ、と笑ってる。


まさかここまで来れるなんて!
Mちゃんは上機嫌で、いそいそと撮影準備をしてくれました。(^^ゞ


今から戻る
そうゆっくりも、していられないので早々に下山して、先ほどの鞍部でお昼
食欲ないけど、帰りの涅槃岳への登りを思うと、ぞーっと血が引く思い。


ラーメンの残り汁にオニギリ入れて、お茶漬けみたいに掻っ込んだ。(これ新発見、大正解だった!笑)

曇っても鯛(?)
この眺めだけはことごとく爽快で!
それを私らだけで見てるとは、何だか畏れ多い気がします。


そもそも大峰奥駈道、役行者の修行道として開かれた巡礼の道
仏を拝し念仏を唱え粛々と辿る道が険しくないワケがなく
敬虔な気持ちが肉体を支え仏の世界へ誘ってくれる
私にはそのココロが欠けてる?(^^ゞ

辿ってきた尾根、、、その向こう


シダに覆われた大展望の尾根を、転がるように下っていく
足引っ張ったら、真っ暗なあの林道の運転を、強いることになるわけで、

ガンバロウ!(^O^)/

般若岳はやっぱり巻いて、
滝川辻13:25
25分で着いちゃった、、と、Mちゃん。、
ほんまや、ホッ(^_^;



P1317のコブを越え、剣光門の鞍部に立てば、いよいよ始まる「奈落の底」から涅槃岳への激登り!


コースタイムで30分か、
そうですよ、30分間辛抱すれば着くわけだよ、ワッハッハ!(^◇^)!

けどこの30分が、今まで歩いたどんなとこよりきつくって、
あの登りに耐えれたのだから何でもできると、後々までの語り草になってます、(笑)

振り向けば、釈迦ヶ岳にかかっていた雲も、いつか消え去り、
釈迦と地蔵の両山が、じーとこちらを見守っている。(笑)

釈迦  地蔵岳

一心不乱に這い上がったら、涅槃岳に14時過ぎ。
あぁ、着いたかぁ、

この分では16時、いや、15時台には「持経ノ宿」に着くんじゃない?
案じていた鎖場も、予想以上にスムーズで

涅槃岳 鎖場 証誠無漏岳

往路を辿って南下すれば、次第に天気も回復し、今ちょうど、お日様まっ正面!
眩しい〜 (@_@;

ふと単独の男性が、大きなザックを担いで、登ってくるのに出会う。
どこまで?
神仙ノ宿まで、、でも、日が暮れてしまいますよね?
照れながらも余裕の表情、スゴイ(^_^)/

あとは坦々と、辿ったピークをこなすのみ。
願くは、林道の紅葉を愛でるまで陽が残っててくれればにゃぁ、

あっ! 花!
ってなサプライズもあったりで、、(#^.^#)\(^^:;)デカした! 

持経ノ宿 15時30分

あとは林道を残すのみ。
林道はちょうど影になっていて、カメラを向けてもやっぱりくすむ。

部分撮り?
スポットを見つけては、代りばんこに撮影会

高度が下がるにつれて、モミジの色は濃くなって、
あっちこっちと騒いでは
もうこれが最後やで! 今度こそ最後やでと、互いにけん制しまくってるけど。(笑)


ゲート16時40分
結局、行きと同じだけ時間かかって、タラタラと林道、戻りました。(^^ゞ





・・・出会ったクマたち(笑)・・・
クマのトピアリー? キッコウハグマ


・・・GPSログ・・・


 トップページヘ