【大杉谷】


11月27日(日) 薄曇り

ツッチョさん ・ Tさん ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・  地図上の  が 登山口 

宮川第三発電所P940−京良谷1045(15)−千尋滝休憩所1140−シシ淵1230(昼)
シシ淵1310−宮川第三発電所1530


大杉谷
念願叶い、ついに連れてっていただけることになって、もう、嬉しくて嬉しくて、、
だけど時期的に日暮れも早いし電車の本数も少ないし
と、不安満面。

始発の近鉄快急で伊勢中川駅に8時前
さっそくツー車に乗っけてもらって、一志嬉野から大宮大台まで高速をぶっ飛ばす。
車窓からは、懐かしの七洞岳
快晴のはずがモヤが漂い、パッとしない。
なんで?(笑)



高速を下りてからもまだ、地道を1時間ほどクネクネ走っていただくので、
やっぱり遠いと痛感してます。

途中で迷岳、古ヶ丸山など、名だたる山の山麓を
宮川沿いにどんどん奥へと入っていただき

宮川ダム、新大杉谷橋を通過して、
車一台がようよう通れる細道を、ツッチョさんは、慣れたハンドルさばき
なんだか、しょっちゅう来てる?
でも、後部座席から見てたら車体を岩壁で擦るんじゃないかと、もう気が気でない。(^^ゞ

宮川ダム 新大杉谷橋(赤橋)


第三発電所の東屋前まで来て、おっ 誰もいない、貸切だ。
その少し先のトイレの前でも2〜3台だけ、、その路肩に停めようと、、イヤ
やっぱ、さっきの東屋の方が無難だと、元に戻って駐車。

岸壁を見上げると、いつ何時、落石、、、って所ばかりだからね、
ここは要注意。

トイレは綺麗だし、その前のモミジのまぁ、見事なこと!
程なく陽も射し、気分も上々。
9時半過ぎスタート。



すぐ先に、宮川第三発電所
作業用段梯子が、水管に沿って上まで点々と上がってて、それを指さし、
あの上り下りは強烈ですよ、、とツッチョさん。
アハ、知ってるんだ。(笑)



その先のゲートは11月末で閉鎖されるので、今日はギリギリセーフ日だった。
門限はないのかな?(笑)

すぐに宮川沿いを、岩くり抜いた「へつり」が始まる。



「下の廊下」みたいなもんですよ、と笑ってはるけど、「下の廊下」って、知らんし、、
「老化」は解るが、(笑)

「へつり」と言っても鎖とくさびが頑丈で、よもやの転落はないはず。
でも、人の行き来が多いと危険。
その点今日は、ラッキーだ。



大日ーの岩壁が緊迫し、左には断崖、足滑らせたら川まで一気!
って所が続出
用心しながら進んでいく。

やがて、吊橋が連続するようになり
まずは大日ー吊橋


吊橋は下が覗くわけでもなく、意外としっかりしている、
真中辺りは揺れるんですけど。(^_^;



モミジとへつりを繰り返しつつ進んでいくと、
能谷吊橋
能谷あたりの河原が広く、開放感もたっぷりで、河原に降りてぇ〜
って感じ。



次の地獄谷吊橋辺りの色づきが、今ちょうど真っ盛りなので、行きつ戻りつ撮影会
けど、その度に揺れて〜揺れて〜
モミジも揺れとる〜 (笑)



覗きこんだら、清流がエメラルドグリーン、
川底まで透けて見える。
あの水に、手をつけたいぞー!

吊橋エリアを過ごすと、絶壁から離れて樹林帯に入り
高巻き箇所も多くなる
距離の割に時間がかかる、というのもそのせいだ。



再びゴロ石の広い河原に出て、あれが京良谷、、ですって。
半分くらいは来たようだ。

河原でしばし休憩、、ツッチョさんからチョコパンをいただく。
お手製? 会社に売りに来るんだって。
へぇ〜

川の水に手を付けた。
思ったほど冷たくなくてサラサラしててべとつかない、これなら飲めそう
気色いい。



「渓流に紅葉」と揃えば、渓谷が赤く染まる?
と思っていたけど、色づく木は疎ら
それがかえって谷に趣きを与えているのか、上品な色合い。
その色を、拾いながら進む。



折よく陽が射しこめば、木々や水面にモミジが映えて、どっちを向いても赤く燃えてる。
朝靄の不安もぶっ飛ぶわ。(笑)

マムシ注意(今は大丈夫だけど)の樹林帯を過ごすと日浦杉吊橋
これはデカい
今日渡る、吊橋の中では最大級。



吊橋で事故らぬよう整備に力が入ってるようで、強固なワイヤーが幾重にも
一橋を架けるのに、1億円かかるんですと。
ヒェ〜〜!



モミジの高巻き、へつりをくり返すうちに、いよいよ対岸に滝を見る。
対岸といっても、天から降ってくるような滝で
あれが千尋滝?
モミジ越しに見るのも、なかなかオツです。




この先にちゃんと滝見の東屋があるので、
と話すツッチョさんも、さっきからもう、何枚も撮っている。(笑)

滝は落差160mの大瀑で
上部で折れ曲がり、中段下段とさらに折れ曲がって川の方まで落ちている。
残念ながら全容は見れない

傍まで行くと、見えるのか、、



東屋に着くと滝見しながらお昼の人もいて、
私らは、ひとしきり滝を鑑賞したら、ゴールのシシ淵へと急ぐことに、、




ここからシシ淵まで 約1`、、30分位で着く、
と思ったけど、その先からは急にワイルドな道になり、崩落してる所もあって
高巻きをくり返しつつ、秘境だぁ、
と、感慨ひとしお。



また、上流になるにつれ、渓谷も変化に富んできて、
スリルと見どころ いっぱい。



ついに深い淵が現れて、それの奥にはゴルジュか、その最奥に一筋の滝が見えている。

シシ淵だ!
というのはすぐに察しがついたけど
あの向こうの滝がニコニコ滝、、と気づくまでには少し、時間がかかった。(^^ゞ



シシ淵の河原へは、水がポタポタ滴る岩場をくぐる。
夏場ならヒルも降ってくるとか(汗;
でも今は、滑りやすいのにさえ注意すれば、、
いーや、ダイモンジソウの残り花に、注意して、、いる人もいる。(笑)



河原に下りて、滝を見ながらお昼にする。
傍で見ると豪快なのだろうニコニコ滝へは、目下、通行止めの縄が張ってある、
この淵を泳いで渡れば、行きつけるんちゃう?(笑)



エメラルドグリーンの淵を覗き込めば、透明感のある水が底まで透けていて、

果たしてこの谷全体に、陽が射しこむ時間帯があるのだろうかと、
今、岩壁の半ばまで明るくなった深い谷を見上げつつ、
夏に野営したらええか?(笑)

逆さニコニコ (笑)


来た時にいたカップルは、いつの間にか、もう戻られたようで
私らも13時には、ここを発たなきゃ
と話しつつ
お名残惜しくて、ついつい長居、、(^^ゞ



13時より10分超過でスタート。
往路を辿って登山口まで、、15時には戻る と、ツッチョ目標は相変わらず高いけど、
それは絶対ムリ! と思う。(笑)



案の定、
東屋でもう一回、滝観して、河原にも寄って、吊橋でも遊んで、、



だって、めったと来れるとこじゃないもの。(笑)

でもって、行きよりさらに大胆になって
谷底を覗きこんだり、吊橋から身を乗り出したり、、



ただでは帰してくれない大杉谷、、で、ありました。(笑)