【白木峰】

標高1596m

月16日(海の日) 雨のち晴れ

ミツ ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 白木峰 
      地図上の  が 登山口

停車地830−登山口848ー小白木峰933−地蔵堂1108−白木峰1118(散策・昼60)
小白木峰1358−池塘1405(10)−登山口1452−駐車地1510


白木峰は、岐阜県と富山県、どちら側からでも登れる県境の山。

飛騨高山に泊まったので、5時起きで、県境まで走ってもらい
打保駅前のJAから左に折れて、そこからは上り坂

グングン高度を稼いで、峠越えしたら、万波高原へと再び下って
そのまま高原を突っ切ると
いよいよ道は未舗装になり、そのガタボコに耐えること数分で、チェーンの付いたゲートに行き当たる。


登山口は、これの右に延びる未舗装を、さらに30分ほど歩いたところのようだけど、、
どうする?

まだ車で行けそうかなと、そのままガタボコを耐え抜いて?

いや、ものの5分ほどの路肩で先行車が停止している、私らもここで諦めUターンして駐車。
この先すでに、満車らしい。

あ〜そうなの?

8時30分スタート
ま、予定通りか、、 (笑)



やっぱり今日も、雨がしょぼしょぼしてるけど、傘なんて差す気にならない、
車止めのチェーンを跨いで、登山口までサッサカ進む。


道端にはヤマオダマキや、ショウマのたぐいが賑やかだけど、昨日と同じ。
さすがの私も時めかない。(笑)



15分ほどで登山口に着いた。
ここからはジグザグの山道を辿る。



雨でぬかるみ滑るかと用心したが
ジグザグが丁寧で、整備も行き届いていて、予想以上に歩きよい。


30分ほどで傾斜が緩み、顔を上げるとガスガスのブナ林が神秘的。
ま、これも一興か。(笑)



林を抜ければ明るくなって、足元のゴゼンタチバナが瑞々しい。


登山道から40分ほどで尾根に出て
左に曲ると小さな池塘。

ちょっとだけ偵察に行き、また、帰りにゆっくり寄ることにして先へ進む。


分岐に戻って、すぐのところが小白木峰。
9時33分


右に折れると展望広場のようだけど、無駄なことはやめ、さっさと進む。(笑)

ガスガスの稜線をいったん下り、そのまま草原を低迷?しながら前進。
道脇に小さな池がある。


道は所々ヌタヌタだけど、皆 上手にかわしてはります。
感心やね。

ま、大したことないだろうと、何気に足を泥濘につければ、ドボドボと足首まで嵌ってグッチャグチャ!
あじゃ〜 (>_<)ゞ

やっぱりここでも、ゴゼンタチバナがひっきりなしで、コメツツジがくしゃくしゃで、
マイヅルソウは結実中。



タニギキョウ、ツクバネソウはかろうじて咲き残り、ツバメオモトやサンカヨウはもう結実している。
この山のベストシーズンって、いったいいつ? (笑)



美しいブナ林を過ごすと、正面に稜線が見えてきたけど、未だ深いガスの中。
左には町が見えてる、富山だろうか?

あっちの方は晴れてるんや、、なぁ、(笑)



ようよう、最後の丸太階段というのに着いた
10時32分

このまま山頂まで一気かと思いきや、
何度かお休み処のようなフラットな所があって、ホッとする。



アカモノの実が延々続いて、ふいに眼前、ササユリが2輪、
ってことは、もうすぐ山頂?

やったね!

嬉しいのはそれかい! みたいな、、 (笑)



高度を稼ぐに従って、爽快な景色が眼下に広がり
正面には、たった今ガスが上がった山頂? たぶん、あれが白木峰の頂だろう、、と思う。



どっちを向いてもササユリだらけのエリアを過ごし、キスゲがポロポロ出てくると、
さっきのピークがぐんと迫った。



登山口で一緒だった人が早くも下山してきはった。
あれ〜

上にも咲いてましたか?
ええ、咲いてましたよ、、でも、風がきつかったぁ〜!



ギボシの激斜面を登りきると、小さな地蔵堂が立っていて、下から見えていたのは、どうやらこれか。
つまり、山頂は、まだ少し先。



道の両側にはキスゲの花が咲き乱れ、

あぁ、ついに来たんやなぁ、、って、ところでミツはどこで何してるねん、
もう、その辺の花は放っておき、早く登ってくればいい!(笑)



木道が山頂の方まで伸びてて、どっちを向いてもキスゲだらけ。

でも、確かに風が強い
こりゃ大変だ!

帽子なんて、あっという間に吹っ飛んだ。

ギボシや、イワイチョウや、キンコウカや!
と叫んでる間に、山頂にたどり着き、



ここだけが黒山の人だかり。
木道に来るまでほとんど人に出会わなかったのに、なんで?

そうか、皆さん富山側からだ。



山頂の向こう側を覗き込むと、広大な湿原が広がっていて、
よくまぁ山頂にこんなものを作ったねぇ、って?(笑)

そのまま湿原の方へ下りていく。



湿原にも、所構わずキスゲが咲き乱れてて
皆、それに浮かれてはしゃいでて、なんか、こっちまで嬉しくなる。


ミツが軽快な足取りで下りてきて

さっきから何人もの人に、岐阜側から登ったの?
へぇ〜すごい!
とか言われて、もう鼻高々?(笑)



この先のピークに三角点、その向こうには浮島もあるようだけど
今日は15時までに下山して尼に帰る予定なので、適当なところで切り上げましょう。


途中の斜面まで戻り、風が凌げる所でお昼。

左手には富山湾が大きく広がり、
あんなに街が近いんだ、、と、見惚れていたら、えらい人がよく通る
なんで?

と思ったら、この通路、富山側からの登山道なの?(笑)



足元にアカモノの花
ツマトリソウも、ウスキヨウラクも咲き残ってる。

ここで昼にして正解だった、ということにして、(笑)



富山側の稜線に青い屋根の小屋が見える。
あそこに泊まれば最高だろうか?(笑)



北アルプスからの風が、どんどんガスを吹き散らし、
みるみる展望が広がっていく。

お名残惜しいが、もう、発たなきゃ。



地蔵堂まで行って、最後の展望を見納めて? おもむろに下山開始。
12時30分



何度も何度も振り返りながら、、



眼前には、朝の稜線が幾重にも連なっている。



朝とは比較にならない展望!

こんなものが隠れていたのね。(笑)



ふと正面の山影に、ゼブラな山肌が顔を覗かせている。

あれはもしや白山か?
ほんま?

ここでしばし暇を食う、、
ま、何枚撮っても一緒だけれど、(^^ゞ



朝は見えなかった白木峰の山頂を、何度も確認しながら

撮り残した花を愛で、ブナ林を愛で、真夏の太陽が燦々と輝く池塘を愛でて、
小白木峰 14時


正面には金剛堂山が、威風堂々、構えてる。


展望地には、富山側からピストンという人がいた。
あの最奥がアルプスでしょうか、と、二人で適当な同定をして、、(^^ゞ



朝寄らなかったヌタヌタの池塘へ侵入、

 

ここも小規模ながら見事な花園、
黄色いキスゲと紺碧の空が艶やかに、池の水面で輝いている。

なんか、すっかり夏やなぁ、、


14時20分
登山口へとジグザグ下る。

さすがは下り、朝よりもスピードが出て、あっという間に登山口。

暑い日差しをまともに受けて、後はもう、林道を歩くだけ。




ま、結果的には来てヨカッタと、最後は笑顔で〆ながら、、(笑)



《その他、出会った花》


 ギンリョウソウ ミヤマシグレ 


ツルアリドオシ  ハナヒリノキ 


キンコウカ  トキソウ 


トキソウ  コメツツジ