【笠ヶ岳 その2】

標高2898m

9月22日(土) 晴れ

チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 笠ヶ岳 

山荘605−抜戸岩640−秩父平815−弓折岳1007−鏡平1050(20)−秩父沢1223
わさび平1320(10)−ゲート1422−新穂高1430


ごめんね、起こしたかな? もうすぐ朝食だもんで、、
えっ もう5時過ぎですか?

慌てて飛び起き見てみれば、窓の外に槍穂が並ぶ。
昨日はガスで、全く見えなかったのに、、、ス、スゴイじゃん!ヽ(^o^)丿



天気はどうなの? 確かめるまでもなく、もう周回するぞと決めている。(笑)

昨日、もらい忘れた弁当を食堂に取りにいって、ベンチに座り、独り、熱い紅茶とミニクリームパン。
やっぱ、食べたくないんよな。

まぁ、食べたくなったらでいいかと、頭痛薬だけ飲み支度してたら
朝食を終えた青森オバサンに、また心配をかけてしまった。
スミマセン。(^^ゞ

6時5分 受付に居合わせたスタッフにお礼を言って、早々に山荘を発つ。



あぁ、なんという展望!
正直、もう一回、山頂を踏みにいきたい。

けど景色なら、この先まだいっぱい見れる、それに、これでもコースタイム、ギリギリだから。(^^ゞ




誰もまだ発とうとしないけど、ガレ場を独りでヒョコヒョコと下っていく。
食べてなくても下りは平気♪

展望も味方だし。(^^)v



テン場まで来て、昨日、お世話になった男性を探すけど、すでに撤収されてて見当たらない。
残念!



下るに従い笠がどんどん上になる。

かたや左には、黒部五郎岳から立山方面の稜線が連なり
とりわけ、薬師岳が凛々しい。



右には槍穂が、もう、もったいないほど鮮明で、
正面には、まだ薄暗いけど、これからの稜線が、威圧的に続いている。

こ〜れ〜を〜伝うのかぁ〜
(今知ったのかぁ〜 (笑)



右手後方には焼岳、乗鞍岳、それの向こうに御嶽山
こんなふうに並べて見るのは初めてだ。



何度も笠に振り向きながら、30分ほどで抜戸岩
抜けた岩の隙間から、ちょうど薬師が覗いてる。(笑)



抜戸岩を越えてから見る笠ヶ岳、これがまた、めちゃくちゃカッコよくて
昨日、あんな自分が居た所とは信じがたい。(笑)



やがて眼下に、昨日、歩いた杓子平を眺めるようになって
抜戸岳分岐。



尾根には向かわず
そのまま、斜面をトラバース気味に進んでいくと笠ヶ岳が左手になり
まぁ〜ここからの笠ヶ岳が一番、ハンサム!

ということにして、、(笑)



抜戸を越えると、次のポイントは秩父岩だが
はて?

この岩だろうかと適当にその辺の岩を画像に収めながら進んで、

ついに、これかぁ!
って岩稜の先が、崖っぷちに現れた。



覗き込むと鞍部に草原、、あれが秩父平か。



でも、どうやって、あそこに下りる?

ま、そういうことは、行ってから考えることにして、
せり出した岩稜にひたひたと近づく。


あ、ライチョウ!
こんなに晴れで居るなんて、、しかも人を恐れるでなく飄々と草を啄んでいる。



下りきったところに道標

ここを右折で秩父平に下れるらしい、
と岩場を下って、どんどん、どんどん下っていって、


ついに鞍部、広場に到達。
昨日、熊の目撃情報があったのはここですか? と、コワゴワ見回し、
やぁ、人すらおらんわ。

ま、大丈夫のようだが、怖いのでとっとと行く。



と、何気に振り向き
ゲー!
あんな所から下りてきたのね〜ワタシ! \(-o-)/



谷を隔てて槍穂の稜線
眼下には、小池新道が見えてるの?



秋色の草原の彼方に、薬師や双六岳がポカンと覗いて、
思わず顔をほころばす。



そんなこんなで登り返し
確かこれが、キツイと聞いた。(笑)



ヒイヒイ登っている最中に、向こうからの人に会う。

山荘を出て以来、今日、初めて会った人で、
訊かれるままにこっちのことを話したら、なかなか良いコースタイムだと褒められた?(笑)




ここまで来ると、もう笠ヶ岳は見えなくなるけど、よぉ、歩いてきたなと振り返るだけの価値は十分。(笑)

さっきから気になってるのが眼下の小池新道
ここ、飛び降りたら近いじゃん。(笑)

←カメラの紐


双六小屋が見えてきた。



稜線歩きもいよいよ終盤

大ノマ岳への登りがキツイ、喘ぎながら登っていると再び人とすれ違い、
この辺りからオヤマノリンドウ、ミヤマリンドウ、ヤマハハコなどのキク科の花も増えてきて



大ノマ岳まで登りきったら、再び下り

眼下は大ノマ乗越、、、ってことは、それの向こうが弓折岳か、

やぁ、もうすぐ知ってるところになる。ヽ(^o^)丿



ホッとしたのもつかの間で、次の登りもマジきつい。

これは正しくシャリバテだ。
と、分かっていてもお腹はへらず、、ゼェゼェハァハァ這い上がって
やっとピーク。


えっ ここ、弓折岳?
(覚えてないんかい! アンタ、)

だって、あの日とあまりに景色が違う、、(^^ゞ

(今、越えてきた道)

道はこっちしかないよねと双六岳の方に進み、下ったところが弓折乗越
あぁ、ここは覚えてる。

ただし、前回は雪渓だった。



ふと見下ろせば、おぉ! 懐かしの鏡平山荘の赤い屋根。
思わずホロリとなりそうで、、(^^ゞ



乗越は、双六岳との合流点、人のたまり場なので休憩せずにそのまま下る。

ここからは、勝手知ったる道だけど、
今日は、花もなし、雨でもなし、どんどん歩調が速くなる。



とかなんとか、小屋ばっかり撮ってるけど?(^^ゞ



30分弱で鏡平山荘、10時50分

休憩するにはちょうどいい時間、おもむろに温かいコーヒーを入れる。

双六岳 樅沢岳  鏡平山荘 


コーヒーは美味しいけど、やっぱり食欲がない
いやもう、食べることが邪魔くさくて、、もしかしたら痩せるかも? (^^)v

とか思いながら小さなあんこパイを口に放り込み
ゲー なんで柚子餡なん!
(自分で買ったの、忘れてただけ。(笑)



トイレも借りてぐずぐずしてたら、池に映った槍穂がみるみるガスってしまった。
ま、いいか、ここにはまた来れる。(^^ゞ



正面に抜戸岳を見ながら、どんどん下る、
あっこを歩いてきたんやな、と思うだけで特別な感慨に包まれる。



クマの踊り場を過ぎ、雪渓の跡形もないシシウド原を過ぎ、その先をしばらく下るとイタドリ原。



再び槍穂が見えてきた。
槍穂って、こんなにどこからでも見えるんだ、と、今あらためて驚いている。(笑)



チボ岩を過ぎたあたりから、槍穂の全容がまた見えだして、
秩父沢では、奥丸山を挟んでバーン!

いやはや、独りで見るにはもったいない。



これの真上が秩父平かなぁ、と見上げながらもどんどん下って
ついに左俣林道に出た。



沿道を彩る秋の草花、その歓声を浴びながら、わさび山荘、13時20分



もう後は林道歩きだけなので、トイレを借りてタイツを脱いで
さぁ これでひと安心。

分かっているのに、自然と足は速まってしまう。(^^ゞ



穴毛谷の向こうには、錫杖岳の鋭鋒が聳え
それの向こうに、ようよう笠ヶ岳も見えてきて、なんだか今日一日、いいお天気だったみたいで
もう、思い残すことないなぁ、



とか思いながらも、何度もズームで (^^ゞ


バス停に14時半
バスが来るまで、まだ30分近くある。

山荘でいただいたお弁当を開けてみたらバラ寿司で、押さえつけててカチコチだけど、
試しに少し食べてみたら、あぁ、ちゃんと味がする。(^^)v



食欲はまだないので、高山から電車に乗ったら食べようかな
あの日みたいに駅でお茶だけ買えばいい。


予定通りきたバスに乗り込んで、車窓からの笠ヶ岳に小さく手を振った。 (^.^)/~