【立山(アルペンルート)】

標高2840m


10月7日(日) ガス時々雨 〜 10月8日(祭) 晴れ

ミツ ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 今回の最高点 

室堂山荘(散策)710−一ノ越810−富山大研究所857−一ノ越930・940−東一ノ越1025(20)
黒部平1255−ケーブル1320−ダム湖1325(昼)


目覚めると5時半、まだ部屋の皆さん、お休み中。
とりあえずミツを起こして支度して、

食堂でお湯だけもらって、菓子パン朝食
しかし、食欲ゼロでんねん。
まぁこれは、毎度のことで特に食べなくても、ってことも分かってる、大丈夫や。(笑)

それよか早く、外に出たい!
今日はピーカン、、まさしく昨夜のオーナーの言葉どおり。ヽ(^o^)丿

部屋は咽るほど暑かったのに、外に出るとキリリと寒く
最大限に着込んで山荘を出たのに、陽が当たってないと寒いし、景色までが寝ているよう。(笑)


昨日、雨で見れなかった風景を、何とかちゃんと見たいのに、
これがカメラの液晶だと、まさにどす黒赤!

今日は行程が長いし、電車のタイムリミットもあるので、そう悠長に遊んでられない。
散策は20分ほどで切り上げて、山荘に戻って一ノ越へ向かおう。



登りながら振り向くと
時間と共に、陽当たりエリアがどんどん広がってきているが、
如何せん、
私らだけが、いつまでも日陰の身。(笑)



ついに、眼下の室堂山荘までが陽光に包まれ、
もう、踵を返して室堂からトロリーバスで、黒部平に下ったろか?と、かすめたり。(笑)



同じ景色でも、昨日の曇天の方が赤かったなと、思い返しながら
祓堂まで来て、やっと日向、ここで小休止。

室堂乗越の彼方には富山湾が霞んでる。


気を良くして、一ノ越までジグザグ登って
8時10分到着

これでやっと、石畳ともお別れだ、
と思う間もなく、目の前の凄い展望に気づき、うわ〜、バカ喜び!ヽ(^o^)丿


もちろん最初は槍穂だけれど、
どうしても笠に目がいってしまうのは、なぜ?(^^ゞ

彼方には、八ヶ岳や南アルプスも見えていて、何とか富士山も見えてほしい。



ほとんどの人が雄山に向かう中、私らは浄土山へ向かう。
こちらははるか前方に、ひとカップルが歩いてるのみ。
人が少なくてラッキーだわ。



振り向けば雄山が凛々しい。

角度が変わると、針ノ木や、東一ノ越も見えてきてる。
超、気持ちいい♪



岩場を越えればダラダラと斜面を辿るのみ、でも右や左の光景に、自然と足が止まってしまう。

剱が顔を覗かせて、毛勝、猫又、それの向こうは日本海か。
素晴らしいじゃ、あーりませんか。



南アルプスが龍王岳に隠れそうだと眺めていたら、ふとあれは、富士山では?
おー見えとるよ!



浮かれながら、浄土山南峰(富山大の研究所)にたどり着き、五色ヶ原が見えるところで小休止。
スゴイな、大展望や。



ここから俯瞰する五色ヶ原はあまり赤くない、近づけば赤いのかな。

笠の肩に覗いている山影は、もしかしたら御嶽山。
雄山に登れば分かったかも。(笑)

おっと、白山を忘れるところだった。(^^ゞ



休憩もそこそこに、来た道を戻る。
一ノ越を10時までに出ればいいとは思いながらも、ちょっと急ぎ足になる。

それでも全面的に日が当たってる室堂平に、何度も足止め食らいながら
ミツは剱ばかり撮ってるし
これから向かう東一ノ越へのトラバース道も気になるし、


一ノ越、9時半

大勢の人が室堂平から登ってきている、みんなこの眺望に、きっと感動するだろう。
私たちは休憩もそこそこに、黒部平へと発つ。



最初はガレていたけれど、すぐに歩きやすい道になり、正面には後立山、
足元には草紅葉。


とりわけ、龍王岳が、ど迫力!
それの肩で、笠ヶ岳が静かにこちらを見守ってくれてる(気がする)



スリバチ状の御山谷、それに紅葉が吸い込まれていく。
チングルマの赤、ナナカマドの赤、いくら撮っても撮り厭きない、

全てが燃えているようだ。



龍王岳がモミジまみれになってるエリアを過ごすと、正面に東一ノ越が見えてきた。


その東一ノ越に10時25分。
そしてやっと、眼下に青い絵の具を落としたような黒部湖が見えた。

まだ食事には早いので、お茶だけにしよう。
さすがに私はお腹が空いてん。(笑)



谷を隔てて白馬岳から鹿島槍の名峰が、ドーンと居並ぶ。

向きが変わったので、大観峰も見えてきた、
ロープウェイのワイヤーの先には、黒部平もよく見えて、あそこが今日のゴールだと知る。



斜面の紅葉に魅了されつつジグザグに下っていくと、大観峰が真横になって
たぶんここが雷殿分岐だろうけど、
ルートは崩落のため、立入禁止になっているようだ。



もう標高は2300m位まで下がってきてるが、紅葉はまだまだ健在で
ロープウェイが行き来しているのもくっきり見えてる。



雲一つない空を見上げれば、上が赤い、前も赤い、
ミツがこれまたモミジまみれで、
眼がチカチカしてきた。

 

沢を渡り、壊れた梯子を上って下りて、
ガレ場を慎重にクリアーしたら、次の沢で小休止。



やがて、ロープウェイに沿うようになり、ふと頭上にロープウェイが現れたりして、

樹林帯に入ると笹薮。
踏み跡はあるが、笹が茂って歩きにくい。
ロープウェイと並行した登山道は、得てして放ったらかしになるのも分かるけど
これ、モロ、ヤブじゃん!(笑)



どんどん下って、黒部平の建物よりも低くなったと思ったら
鞍部の分岐から登り返し。
ゲー

この最後の登りがきつかったぁ。(@_@;



観光客でごった返している黒部平に12時55分



ケーブルは順番待ちなので
お腹ペコペコだけど、食事は黒部湖に下りてからということにして、でも、5分だけいいかなと
最後の力を振りしぼり、展望台まで這い上がる。(笑)


見たいものは全て見たと
ついに、黒部湖まで下りてきたけど、未だ健在、今日の立山、
なんだか夢のような一日。



立山黒部アルペンルートは幼少のみぎり、ちょうど開通年に親に手を引かれて満員のトロリーバスに乗ってきた
それ以来になる。

まさかこの年になって、それも、山姿で再来するとは
自分で自分が意外な感じ。(^^ゞ