播州の低山徘徊、今回は御旅(おたび)山
最寄駅は山陽電車の妻鹿駅、妻鹿と書いて「めが」と読む、、
歴史は1330年頃に遡るけど
太平記に出てくる妻鹿(めが)孫三郎長宗が、功山城(妻鹿城)=現在の甲山の初代城主で
その後に城は、黒田官兵衛の居城となり、1585年に官兵衛の父が没してからは廃城。
まさに歴史に翻弄された山城。
ちなみに私の父のあだ名も「めが」、、妻鹿氏の末裔? や、単にメガネをかけてるから。(笑)
その妻鹿駅に降り立って、まずは灘のけんか祭りで有名な御旅山に登らんと取りつき探し
例によって車道をてくてく。
道端に咲いてる菊なんぞを愛でながら、ええ気分でふらふらしてたら
つい、国道250号線を渡ってしまい、まだまだ先に進んで
はて、ここはどこ?
その辺のオバちゃんに道を尋ねたら、あ〜 オタビに行くんですかっ!
って、ここではそういう山なのね。(笑)
道を訊いてからも、まだ右往左往して、もう、これしかないぞの車道を上がれば
工事現場みたいな舗装路に、みるみる視界が開けてきて、
正面に松原八幡宮がデーン。
わぁ
けんか祭りの屋台をここまでワッショイ、担いで上るんや! \(-o-)/
『姫路のけんか祭り』
登山道はこの八幡宮御旅社の左から伸びていて、早くも早朝登山の人が下りてきてる。
鉄塔巡視路の岩っぽい道を上がっていくと、どんどん展望が開けて、
白浜町が眼下、
遠くに連なる山なみの肩に白い山も覗いてて
あれは雪彦? 黒尾山?
まもなく播磨灘も望めるようになり、登っては眺め、眺めては登る。
送電線は2方向、鉄塔も乱立していて
その度ごとに巡視路分岐、、そっちの展望も確かめに、ふらふら行く。
これは愉快!(笑)
向かう尾根のピークに四阿が見えている。
あそこがたぶん御旅山。
ちょっと下って登り返す
サンザン遊んだつもりだったのに、取りつきから45分で山頂に着いてしまった。
山頂ではオジサン達が、ただいま山の同定に夢中。
それを小耳にはさみながら、しばらく景色にうっとり〜 (*^_^*)
なかなか移動される気配がないので、私が先に失礼しましょう、(^.^)/~~~
反対側の北面を下山。
10分ほどで下界の車道に出てしまった。
とりあえずこれで一座、終了。
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次に登る甲山 |
下山した所 |
お次は向かいの甲山、そう、黒田官兵衛が住んでいた城跡を目指す。
しかし、この取りつきが分からない。(>_<)
送電線に沿えばいいという話なので巡視路から鉄塔へ、でもその先は藪ですやん、(>_<)
左側は分譲地、すでに区画整理もされていて、いったいどこだよ、さっぱりわからん!
諦めて山麓道をトボトボしてたら
甲山ですよね、ありますよ取りつき、ちょっと分かりにくいけど表示もあって、、
と、通りすがりのおばさん。
そうなんですか、だったら行かねば、、(^O^)/
けど、なんで私が甲山に行くって、分かったん? と、首かしげながら
さっきの分譲地の先まで戻って、でもやっぱりもっと手前だよねと引き返し、再びここで右往左往
もう諦めようと思った、その時、
まさかの民家の裏庭から、山へと続く踏跡発見! そう、ついに \(^o^)/
だけど、表示とかなかったんですけど、、(見落とし?)
そんなこんなで送電線に沿って、まっすぐ伸びた笹道を登る。
なんか信じられん面持ちで。ヽ(^o^)丿
送電線は鉄塔の柵の所で行き止まり、その柵を周りこむように右へと道が続いてる。
その先、5分ほどのところに、もしかこれが山頂?
と思しき姫路南ライオンズクラブの展望絵図
絵図に描いてあるような展望は、無きに等しい。
まぁ、樹木の間からかろうじて、、(^_^;
その先に、まだ踏み跡が続いているのでこっそり行ってみると
なんと「城跡⇒」
おぉ!
興味本位でそれを辿る、、しかし、どう見ても、ただの藪山、
かの竹田城跡みたいなのを思ってたら、完全に拍子抜け!(笑)
とまもなく曲輪跡
はぁ、、
そして城跡、、どれ? それ? あれ? (?_?)
期待した、このワタクシが、バカでした。(笑)
気を取り直して山頂まで戻り
さっきの柵の鉄塔まで下り、その鉄塔の先に延びる踏み跡を発見!
甲山経塚とか、看板まで立っている。
もしか、こっちが正式な登山道?
そのまま下ると眼前には市川の河口が姫路港へと蛇行して、それに架かる何本もの橋!
それの一本に今、山陽電車が通過中。
スゴーイ!
しばし見惚れて、電車が通る度にシャッターを押してたら、まるでリモコン操作してるみたい。
おまけに南斜面だし、ポカポカで、もう最高だぜ! ヽ(^o^)丿
すっかりくつろぎ、大満足の下山となる。
下りてきておもむろに、さっきの岩場を振り返る。(笑)
そのまま市川沿いに河口の方に10分ほどで朝の妻鹿駅に戻り、二つ東の八家駅まで電車移動。
もう12時を過ぎてるけど、お昼はやっぱり木庭山でしよう
ここは我慢、グ〜。
木庭山は前にも行ってるからね、
と、気を抜いて、最短距離で木庭山に上がろうとして、またまたここで失敗
気がつけば農道にいるワタシ、
まるで畑荒らしみたいだと、ズケズケ畔に入り込んで無理やり進んで おっ、出た!
木庭山へと続く石段に。
ここも、初めてなんですけど、(笑)
木庭古墳を経て、お社の裏まで階段を登りきり、ようよう木庭山の展望広場
やっと、知っている所に着いた。(笑)
眼前に広がる瀬戸の海、彼方には家島諸島、四国もうっすら霞んでる。
眼下には小赤壁の断崖絶壁
その絶壁に沿って遊歩道がつけられていて、云々、、
や、まずはベンチでお昼だね。
穏やかな海に燦々と輝く太陽、
まさにここは別天地。
しばらくぼんやり過ごし、おもむろに遊歩道を散歩しよう。
あ〜、再来できてホント、良かった。(^^ゞ
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仁寿山 小富士 |
御旅山 白い黒尾山 |
時折絶壁を覗き込んだり、
前回、しろくまさんがヒョイと上がった岩にも、恐る恐る這い上がって、(^^ゞ
偶然見つけた踏み跡に、そっと分け入るとロープが垂れて壊れた梯子
これは無理!
諦めて東進し、燈籠地山で行き止る。
Uターンしようとしてふと、断崖絶壁に岩がちょこん、、あ、落ちかけ岩だ!
ってことは、やっぱりさっきの踏み跡が、落ちかけ岩への取付きか?
壊れかけの梯子に必死のパッチで食らいつき、どうにか突破、
踏み跡たどれば断崖絶壁、
おぉ これやん!
さっき見た「落ちかけ岩」が、ゴロンと岩場に乗っている。
「落ちかけ」とは名ばかりで、押しても引いてもビクともせん、私なんかの力では。(^^ゞ
漁船ボートがさっきから、辺りを周回してはり、
もしか私を見張ってる?(笑)
岩からの眺めを堪能して、往路を返す。
まだ時間に余裕があるので
今回は思いきって、あの絶壁見上コースも歩くことにした。
落石のため立入禁止とあるので、あくまでも自己責任で、、
あ、誰か釣りしてる。
その人に、この岩礁は向こうまで抜けれるかと訊いてみる。
あ〜 できるよ。
そう!
ま、できるというから、できるだろうけど、岩に足を取られながらの伝い歩き。
途中で行き止まって、そのまま潮が満ちて、溺れたらどうしよう。
ビビりながらも気は焦る。(笑)
やがて、防波堤が見えてきて、確かあれの近くに「落ちかけ岩」があるはず、
あ、あれだ!
これで、本日の予定はほぼ終了
でも、せっかくなので、防波堤にも寄ってみよう。
遠目からの小赤壁。
夕やみ迫る紺碧の海に別れを告げて
寒くならぬうちに的形駅へ。
もうここまで来たら、前回と同じ道だから大丈夫。
きっと迷わず行けるだろう、と、気持ちだけは強く持って、、(笑)