【和気アルプス】

標高370m

月15日(金) 晴れ

チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 神ノ上山 

和気駅900−権現岩−和気富士−観音山−前ノ峰−間ノ峰
穂高山−涸沢峰−竜王山−小竜王−幻のピーク−薬師山−穂高山(昼)
涸沢−ジャンダルム−槍−白岩山−神ノ上山−衝立岩−白岩様−山の学校跡−和気駅1630


和気アルプスといえば藤本さん
かの氏の詳細なHPのおかげで、和気アルプスを深く濃く知ることができるとあって
ページを見る度、桃色吐息?の日々である。

そしたらこの度、ようよう青春キっプのタームになって
未だ冬の抜けきらない早春、低山、岩山散歩に出かける決意が固まった。

和気駅に9時、、降車したのは私だけ?(笑)


金剛川を挟んだ向こうにデンと聳える和気富士を、手前の橋、(その名も富士見橋という、) から見上げ
あれを、登るんかい!



やめとこ。(^^ゞ

と、しょっぱなからメゲまして、(笑)
お隣の権現さんから、取りつくことにいたします。



行き止りそうな迷路をクネクネ進むと墓場に行き当たり、たまたま来てはったオジサン(墓参り?)に尋ねてみる。

「あぁ、登山口なぁ、確かにここやなぁ、」
大丈夫かい?

訝りながら登っていくと、おぉ これだ!

ウリピー道標を、ようやくここで見る。ヽ(^o^)丿
これさえあれば、もう和気アルプス踏破は100%成功したようなもん、、ほんまか!



和気富士分岐を右折
滑りやすい落葉の道を這いつくばって攀じ登っていくと
権現さんの岩上に出た。

やりましたね、第一関門、突破ですぅ〜 ヽ(^o^)丿



眼下には民家の屋根、、その裏庭からでも登れそうなもんだけど
岩には崩落防止の網が張られて
うっかり落石でもしたら、ポッカリ屋根に穴が開く、、(>_<)

それにしても、素晴らしい眺めです。
うっとり〜



分岐に戻り、和気富士の方に進めば、最初のピークにまたまた「ウリピー道標」
ハゲ山とある、、ハゲとは大きく異なるのだけど。(笑)



次の分岐を和気富士に向け右折して、展望の岩場を登っていくと
アンテナ群に達し、ここが和気富士山頂

正面に回ると祠があって、要するに、和気富士に裏口入山したワケですね?
!(>_<)!

和気富士は北曽根城の城跡で、戦国時代、浦上氏の家臣、明石景行が開いた城と記してある。



再び展望を楽しみながら分岐に戻って、いよいよここから和気アルプスの縦走路。

最初のピークが寺山で、
そこからすぐのところが烏帽子岩。

この辺りから、向かう稜線や本日の最高点、神ノ上山などが見えてくる。



烏帽子の次は観音山
ここは「和文字焼」が行われるところ。

レンガ造りの火床が点々、、これを灯せば「和の字」になるのか、、
すごいな。

感心しながら火床の間を縫っていくと、いつの間にやらザレ場になって
最後は大汗かいて這い上がる。

あ〜ビックリ、ここ、ルートじゃなかったんだ。(笑)。
(ルートは尾根を普通に辿る。)



しんどいダルマ坂を登りきり、次のピークがエビ山、

どうしてエビ?
と思うけど、後で踏破した稜線をたどると、ちょうどエビ山でカクンと折れ曲がっている
エビみたいだから?(笑)

エビ山は松とかネズの針葉樹林に囲まれて、展望は利かない。



エビ山を過ぎると、いよいよ岩盤エリアに入っていって
岩山を経て、正面や背後に連なる峰々の展望を楽しみながら登っていって前ノ峰に至る。




ダイレクトルンゼを周りこむように、次の間ノ峰に達すると
いよいよアルプスの核心部、って感じになってきて、アルペンムードたっぷり(と、かの氏も表現されている)

背後には朝の和気富士がシンボリックに尖ってる。
(踏んでてヨカッタ)

正面には穂高山へと続く岩尾根
それを辿れば右手に竜王山への吊尾根が迫ってきて
なかなかこれは、ええムード。



そして、穂高山
正面に、今日の峰々が、どどっと勢揃いしてはります。



まだ11時前、お昼には早いので、竜王、小竜王を眺めながら、次の涸沢峰まで進み
ここを強引に右折して、まずは竜王山に向かう。



何度も涸沢や穂高の景観を顧みながら、ピークに達すると、そこが竜王山
展望はなく、三角点と祠がある。



左右の眺望に魅了されつつ、さらに下ると小竜王


ここからさらにアタゴ尾根をガンガン下って、ついに「幻のピーク」に達した。

幻ってくらいだから、架空なのかと思っていたが
れっきとしたピラミッドピーク。



そこから先はアタゴ様の祠をスルーし獣除けフェンスまで一気に下りる!
そうなんですね、麓の方まで下ってきました。



開けにくいフェンスを開け、外に出たらしっかり閉めて
フェンス沿いに進んでいけば次のフェンス、ここから中に入るのね? と、再び開閉したけれど、道は次第に藪になり、、
あれれ?

どうやら一つ手前のフェンスを入ったようだと慌てて返し、さっきのフェンスを開閉し
もう一つ先のフェンスを開閉して入る。
あー面倒くさい。(^^ゞ



今度は正解だったみたいで
すぐに天神様の祠に出合い、後は明瞭な尾根道を辿って薬師山へと至る。


谷を隔てて左手に和気富士、正面には和気アルプスの稜線や、さっきの竜王山の吊尾根も連なっていて
迫力満点。
これは、素晴らしい!



と思って鞍部に至ると、そこは石切場跡。

この先からは岩屑の多いザレた岩場の急登をスリップ注意でヒイヒイ登る。

道標に 「ファイト! スラブ40m 登りきれ!」
って書いてある。



ファイトと言えば
「一発、オロナミンC、」  よーし頑張ろう、オー!(^O^)/ (シーだけど)


こういうのがスラブなのかと、スラヴ組曲なんぞを浮かべながら登っていくと
かなり登ったところに 「下降はキケン、死ぬで!」と書いてあった。

なるほど納得!
竜王山周回ルートは、涸沢峰からの時計回りにするべしと。




いつの間にやら稜線に登りつめていて、その先の穂高山まで戻って、ここまでの行程を反芻しながらお昼にする。

景色もいいし、まっ晴れだし
最高や!

欲をいえば暑いんですけど、、(笑)



涸沢峰まで戻って、
そこからは一旦下って、眼下にエメラルドグリーンの宗堂池を見ながら高度を上げていくと
ついにジャンダルム!(笑)

 


ここは左から巻くと聞いたが、巻くまでもなく、あれ? って感じに通過しちゃって、
その先が奥ノ峰

ここが槍への分岐点
なんだか出来過ぎた話ですよね。(笑)

ちょっとそっちに寄り道します。

いやぁ、角度が変わると、眺望にもまた変化が見られて
これは痛快!



槍のついでに、次の白岩山まで踏みに行き
ウリピーマークを確認し



奥ノ峰まで引き返したら、そのまま尾根筋を辿る。

この辺りまでこぎ着けると、もう、岩はなくなり、いわゆる樹林帯。
ヤブツバキの花が優雅に咲いてる。

たとえ藪でも、しっかりロープが張られて、迷うこともないけれど
嘗ては迷いピークだったとか。



白岩様の分岐をスルー
その先の分岐を右折し、登りつめれば神ノ上山
ついに和気アルプス最高峰に立つ!



高々370mの山頂は、だだっ広い広場で、確か、展望なしと聞いてたが
周囲の樹木が取り払われて、東や北がよく見える。

これだけ晴れると那岐山なんかも見えるのか?
目を細めてみたけど、やっぱちょっと暑すぎるのだろう、ダメだった。

その代り?播磨灘なら見えている。(笑)



山頂で一息ついたら、分岐まで戻って、そのまま直進、
そうです、アルペンハイクはまだまだ続く。(笑)


西側の岩峰群へと向かいます。

すぐのところが剣峰、さらに下ると衝立岩の上部。

衝立岩を下るのはやっぱちょっと怖いので、右側のロープにすがって激下ろうと、、
あっ

「切れたらゴメン」 が、目に留まる。
やだもぉ〜 



鞍部から次の前剣まではすぐなので、とりあえず踏みに行き
そこから、衝立岩の全容と、右のザイデングラードを確認したら、鞍部に戻って右に折れ、

さぁ、いよいよ、衝立岩をよじ登るで!
大丈夫かいな?(笑)



ま、登れんかったらその時か、、と、一心不乱に取り付いてたら、いつの間にやら岩上に。(^^ゞ
そう、さっき見下ろしていた衝立岩の基部にいる。

ふと横に、「覗いてみてね」 と書いてあり 、やだ、もう、マイッタなぁ、、、
と、すっかり遊んでもらっておりますが。 (笑)

覗いた景色  プレート  ザイデングラードらしい 


やりたいことはすべてやった、思い残すことはない?

しいて言うなら最後の白岩様が気にかかる。
そこだけは見ていこう。

白岩様、、一歩先は断崖絶壁。 \(@o@)/



分岐に戻って後は、エスケープルートを辿るのみ
のはずだったけど、
まだまだありましたわ、黒壁岩。 \(-o-)/

こんなのHPにあったっけ?
興味本位で覗きに行った、、までは良かったが、文字通りの黒壁を、へつってへつって、引き返すのでもう汗だく!
もしか、今日一番、怖かったかも?(笑)



ラストはおとなしく樹林帯を、どんどん下ってお墓に出てきて、振り向けば、さっきの白岩様と
お隣には、チンネスラブも見えている、、

あれが、和気きっての難関ルートと聞いているので、またの機会に、、
も〜いいです。(笑)




墓場を出るのに、獣除けネットが二重に施してあり、
お墓詣りに来られた人が、こんなにネットがあったかしら、と、言ってはる。



金剛川の向こうに今日の尾根を眺めつつ
詳細な情報のおかげで、こんなにも楽しく歩けましたと、感謝しながら帰路に着く。