青春キップで、ひとり気ままな旅に出る。
良いお天気だし、まぁ、のんびりと行きますか
と、ばかりも言ってられない。
近くて遠い青葉山
一番列車に乗ったとしても、最寄の松尾寺駅に着くのが11時過ぎ、山頂には13時をゆうにまわる、
そこから縦走して、ゴールの青郷駅まで。
下手をすれば最終電車に間に合わないかも、、ムムム
急がねば!
焦る気持ちとは裏腹に、野の花があっちこっちで呼んでいて、つい、ふらふらと、、(^^ゞ
前回来たのは4年も前だけど、不思議と花のことは覚えてて
その時と今を比べながら、花の栄枯盛衰を思いやる。
参道という名の車道を歩いて松尾寺まで、
松尾寺は西国三十三所二十九番札所、背後の青葉山を知らなくても、松尾寺を知っている人は多いとか。
駅から1時間ほどで来れたので、休憩なしに、そのまま境内裏の竹藪へと入る。
ここからが登山道。
薄暗い溝道にスミレの花が咲き競っている、、
ちょっとビックリ。
だって、前回も同じ時期だったのに、こんなに花とか咲いてなかった。
今年は季節の進行が速いんだ。
竹林が植林に変わり、今寺分岐を過ぎると間もなく、雑木林のジグザグ道、
日当たりがよくなって、気分もウキウキ。
下山してくる人と出会っては、今ごろ登っているのは私だけかと苦笑する。
木々の間に、春色の麓が霞んで見えて、
長い梯子が現れたが、それを越えても、まだまだ急登は続いていく。
祠の広場や二度目の今寺分岐を過ごし
喘ぎ喘ぎ登っていって、ようよう西峰にたどり着いた、14時前。
もう、お腹ペコペコだ。(笑)
でも食事の前に、裏の岩場によじ登り、あの景色を見なくては!
岩場からの光景
眼下に広がる、リアス式海岸の内浦湾。
記憶の中の景色と同じ
でも、今日の海が今までの中で、最も青いように思える。
それを独り占めしている私、
まぁ、なんと贅沢な、、(^^ゞ
ずっとここに居たい気持ちをグッと呑み込み、大急ぎでお昼を食べて、そそくさと出発。
東峰への稜線は、随所で鎖や梯子の難所になっていて
前回は雪があったので、かなりもたついた気がするが、今日はもう、ほとんど雪がなく
露岩がむき出し、、それはそれでリアルだが。
左手、木々の間に間に、内浦湾の景色が覗いてる。
足元注意で、景色に見惚れる余裕ないけど、梯子を上がって、岩場を伝って、
時々、眼下を覗き込んでは、
早春の稜線を、必死のパッチで駆け抜ける。
ダッシュで歩いたので、東峰まで20分で来れちゃって、ヽ(^o^)丿
でも、油断禁物、
ここも早々に出発せねば、あぁ、せっかくの独り占めなのに、(笑)。
後はもう、丸太階段をガンガン下って、どんどん高度を下げていく
間違えたって、こっちから登るのはイヤだと思う。(笑)
ちょっとだけよと呟きながら、展望岩にチラッと寄り道、越えてきた西峰を仰ぎ見て
眼下の眺めを一瞥、
お〜コワ!(。。;
45分ほどで、金毘羅大権現の祠、そのすぐ先が東屋のある展望台。
眼前には若狭湾が広がって、三方五湖の方まで見えているのか?
こう見ると福井県も広い。(笑)
5分も居ないでその場を離れ、まだまだ続く階段をガンガン下って
雑木がいよいよ植林帯になり、
さらに下ると高野分岐、、以前、そっちのコースは通行止めになっていた。
それを見送り中山寺まで下りきる。
中山寺
736年、神武天皇の勅願で、泰澄が建てたと記してある。
中山寺から先は車道歩き。
途中の分岐を右に折れ、そのままずんずん下っていって、関屋川の橋を渡ると間もなく国道に出た。
どうやら最短距離で下れたようで、今日の山容を眺めながら、おもむろに時計を取り出し、、
えっ まだ16時なん?
なんと、たった今、一台前の列車が出たとこ、次の列車まで1時間半も空いている。
あらぁ、、
仕方ない、
コンビニにでも寄ろうかと一瞬、掠めたが
日が傾くと途端に風が冷たくなるので、このままおとなしく待合室で待つことに。
そう、まだ帰りの道のりも長いから、、(^^ゞ
《その他、出逢った花 抜粋》