青春18きっぷの最終回は、海を渡って四国の善通寺まで。
アフターハイクは讃岐うどん♪
と、ちょっと私にしては贅沢なプランを立てた。
青春の長旅といえど、乗る列車は限られてるので、気分的には楽チン。
18きっぷにもずいぶん慣れた。
いうても、もう期間終了、ですけれど、、(笑)
讃岐の象徴、飯野山を車窓に見ながら、マリンライナーの終着琴平駅
一個手前の善通寺駅で下車。
さぞ、お遍路さんで賑わっていると思いきや、駅はガラガラ。
意外や意外!
駅前通り(いうても市役所や市民会館の立ち並ぶ)大通りを直進すると、
正面に歪な山、
どうやらあれが、我拝師山のようだ。
突き当りを右折で善通寺南大門に至り、
門をくぐって五重塔、東院の金堂などをチラ見しながら、
西院、駐車場を経て、稲荷大明神の鳥居のところが、香色山の登山口。
まずは、香色山(こうしきざん)へ。
つづら折れの遊歩道を上がっていくと、ミツバツツジがちらほら咲いて、
ヤマツツジよりも派手なオンツツジの朱色が目に止まる。
随所にベンチが置かれ、木々の間に飯野山、その向こうには、さっき渡った瀬戸大橋。
次々と、移り変わる景色に見惚れながら、つづら折れに登っていく。
高度が上がれば、視界も開け、
雄大な讃岐平野が広がって、、あの凸凹は高松の猫山、レオマワールド方面だろうか?
30分足らずで香色山山頂に着く。
正面には次に登る筆ノ山、その背後に、かの歪な我拝師山。(笑)
西への踏跡を鞍部まで下ってミニ八十八ヶ所に至り、
それを右折し、車道と出合って、坂を上がると、筆ノ山の登山口。
樹林帯をワシワシ登って尾根に出て、頂上25分の表示に従い、さらに登ると大坂峠分岐に着いた。
それを見送り登っていけば、樹林帯を抜け展望が開けてくる。
左手には威圧的な我拝師山、、睨まれながら? 筆ノ山の山頂にたどり着く。
12時12分
迷わずここで、お昼にする。
|
|
猫山 大麻山 |
我拝師山 火上山 |
この山も展望がいい。
讃岐平野の独立峰が、あっちこっちにポカポカ浮かんで、
讃岐に住んだら、さぞ毎日が忙しいだろう。(笑)
我拝師山、その続きの中山、火上山、
それに、ここ筆ノ山と、さっきの香色山を合わせて 『五岳山』 と呼ぶ。
弘法大師が、幼少の頃より歩かれていた、古代からの信仰の道。
聖域だったと記してある。
往路を辿って分岐を直進、そのまま大坂峠へと下山する。
予定では、ここから我拝師山の裾野を、出釈迦寺(しゅっしゃかじ)奥ノ院まで周りこむはずだったけど
眼前に我拝師山の直登コース
もう、これを上がってしまえ! という気になった。(^O^)/
さっき見ていた歪な斜面の直登なので、半端じゃなくて急登!
多少のジグザグがあるものの、容赦なしの激登り。
こ、れ、は、キツイ!
救いは花?
いうても、スミレがポロポロ咲く程度、、
そのスミレがどんどん数を増していき、ええぞええぞと思っていたら
中間地点にビューポイント。
眼下には、朝の筆ノ山と香色山
その向こうには、讃岐富士こと飯野山や、瀬戸内海に架かる大橋までくっきりと。
もしかあれは、飯野山麓のうどん屋か?(笑)
↓
ここから我拝師山頂までは15分、ひたすら登って、ついに登頂。
13時45分
間の抜けたような広場の隅から瀬戸内海が垣間見える。
静かな眺望、なかなかいい。
花を散らした山桜の若芽を見上げ、
春を確かめたら、傍らのスミレやキジムシロを横目に、反対側を下っていく。
雑木林をしばらく進めば、やがてガレた岩場になって
滑らないよう一歩一歩、慎重に、、麓に向かって激下る。
眼下には、出釈迦寺の奥ノ院
正面には中山、火上山、その山肌が、淡いピンクに彩られている。
彼方には三野津湾の多島美や、先日登った詫間の紫雲出山方面も霞んで見えてて
この景色、最高!
ヽ(^o^)丿
手を放すと怖いんですけど、、(笑)
鎖、ロープ無しの岩場を三点確保で下っていけば、ついに石仏エリアに至って
最後の最後にやっと、鎖場が現れた。
でも、登り仕様かも?
ミツバツツジ満開の奥ノ院まで下りきって、辿った岩場を振り返る。
横の石碑に 「捨身ノ嶽」 と彫ってある。(笑)
山門への舗装路を下っていたら、車が一台、上がってきまして
ホースを持った兄さんたちが、ドヤドヤっと降車してきた、 えっ 何?
なんかちょっと、イヤな予感。(笑)
凄まじい香りに包まれ
もう、片時も、じっとしていられない。
一目散で、隣の中山へと逃げる
ここから眺める我拝師山は、奥ノ院とのコラボがステキ。
う〜ん、でも香りがえげつない。
!(>_<)!
ワシワシと、中山に転がり込んで、その場に座り込む、あ〜ビックリしたぁ。
ホース車が去ったら撮影に戻ろう。(笑)
展望のない静かな中山の山頂は、スミレやキジムシロが咲き乱れ
火上山への縦走コースにも食指が動く、、でも、そっちに行けば帰りがさらに大変に? (^^ゞ
10分ほど居て、そろそろかなと来た道を戻れば、、ほのかに残る、かの香り (笑)
バックオーライの声がする。(^。^;/
そして、何事もなかったように、静寂の戻った奥ノ院、
それをいたわるように聳えている我拝師山
奥ノ院は、大日如来、阿弥陀仏、釈迦如来など、仏像の居並ぶエリアでもあり、
これで、ウンも備わったかと、おもむろに下山に入る。(笑)
ヤマブキがしな垂れ、燈籠が並ぶ参道を、どんどん下って我拝師山の山麓道。
ここを右折し、筆ノ山、香色山の山麓を経て、善通寺まで戻ることに、、
象徴的な我拝師山が、いつまでも見守ってくれている。
春色の筆ノ山を愛でながら、1時間ほどで、善通寺まで戻ってきた。
さぁ、これから朝、目星をつけていた、うどん屋に直行!
遅いので、もう、ないかなと諦めていた、イリコの天ぷらが、奇跡的に一個だけ残ってて
やっぱりウンが効いたかも、、
イテッ!
ダッシュで来たから暑いんですけど、やっぱ名物、釜玉にしよう。
これで、しばらく讃岐とオサラバなので、、(^_^)/~
《出逢った花 一部》
|
|
ホタルカズラ |
タカサゴソウ |
|
トゲミノキツネノボタン |
|
|
ザイフリボク |
イブキシモツケ |