Ｍちゃんと、夢の弥山川遡行をついに決行！(^O^)／

ワクワクとドキドキの入り混じった前夜、道の駅にて車中泊

4時を過ぎると、もう明るくなりはじめ、ゴソゴソ起き出し、洗面と身支度だけを済ませ
登山口の熊渡（くまど）へと向かう。

案の定、もう数台が停まってて
それの背後に縦列駐車していただいて、まずはここで腹ごしらえ。
こういう時は菓子パンがいい。(笑)



弥山川の水量が少ないのをチラ見しながら、橋を渡って林道を歩きはじめる。
5時25分



沿道はコガクウツギ、カマツカ、ミズキなど、白花オンパレード
のんびりと、そんなん撮ってていいんかい。(笑)

予想以上にさくさく歩けて、林道分岐まで25分
ヤッケを脱いで小休止

そしていよいよ、八丁河原へと下っていく。


河原はゴーロのゴロゴロ、石ばっか。
へぇ　水ないじゃん。

そう、取水ダムまでは、こんな状態が続くのだそうな、

じゃぁ、どこを歩いてもいいのかな？
と、幅広の河原を好き放題、遡ってたら、いきなり流れにぶつかって
あら、渡渉！

でも、人が歩いた形跡があるのかどうか、よくわからない
目印もなく
どこで渡ってよいのやら、、そりゃもう、ここでもあそこでもど〜こでも、って感じに突然、放り出されたら慌ててしまう。

こんなとこで、もたもたしてる場合じゃないのに。
(>_<)

ＧＰＳはただ河原を歩けと示すのみ、でも踏み跡が樹林帯に向かってたりして
あ〜
正直、ここで、私は一番、戸惑った。

ちょうど単独の男性が追従してきて、しめたっ！　と思ったんだけど、どうやら向こうも初めてらしくて
おまけにこっちをあてにしてるふうで、もう、一緒に遭難しません？(笑)



おっかなびっくりの渡渉を続けてついに、ネットで見かけた岩壁の「←」を発見！
これだ！

合ってたんだね、、ホッ



そのすぐ先がガマ滝
どこにも書いてないけれど、最初の滝が　「ガマ滝」　だから、たぶんこれだろう。

とまぁ、最初からこんな調子で、不安いっぱい、確証ゼロ
ゆっくり滝を観賞する余裕など皆無に近いが、、



この辺りから梯子、桟橋が現れる。
しばらくは滑らないよう、落ちないようにと緊張しながら歩を進める。

それでも眼下の取水ダムや、小さな花に呼び止められたり、(毎度のことで）


ふと、頭上には、切り立った絶壁がそそり立ち、
そう、たしか、この辺りに東・西剣城があったんだったと思い出し、ところであれは西か？東か？

こっちが右岸だから東やな、、いや西か。（？。？）
と、相変わらずボケ、やってます。



地図上ではルートはずっと沢伝い
でも、実際に歩いているのは、眼下に河原を見下ろす不安定な斜面で、
高巻きが続く樹林帯。

随分、イメージとは違う。
いつになったら河原に下ろしてもらえるの？

とか思っていたら、突然、河身に下りてきて、さっきみたいな放任エリア、
でっかい岩に乗っかって、おっかなびっくり対岸移動、
あ〜やれやれ。



その向こうは一枚岩のへつりが待っている。
あ、これ、ネットで見たやつだ。

怖いより何より、見たことのある風景（？）に出合うとホッとする。(笑)



梯子は壊れてるようなので、岩よじ登って桟橋まで這い上がり
振り返るとＭちゃんは、壊れた梯子の横すり抜けて、古いロープを手繰りながら上がって来てる。
おぉぉ！

コワかった〜　ここって凄い難所よね。



イワカガミに癒されてると前方に滝が現れて、奥と手前の二段になってる。
ってことは、一ノ滝、二ノ滝か。



私たちを抜かして行ったグループが、滝の近くで休憩していて、
背後の人も、ここで休憩や〜、とか喚いてる。

私らはさっき休憩したばかりなので、少し戻って吊橋を渡って、橋からの滝を観賞しながら先へと進む。
あ、滝に虹！

そして、見上げれば、西剣城（かな？）　ヽ(^o^)丿



次はいよいよ双門の滝、
と思っているのに、それがなかなか現れない。

それどころか、トレイスが沢から離れてどんどん上へと伸びていく。
もしかルートを外してる？

とか不安を抱えたまま、眼前には、これまたえげつなく長い鉄階段が現れて、
やぁ、天国への階段！
なーんて、縁起でもないことを、、(笑)

登りきると横向きに梯子、そうですね、眼下が丸見えの梯子になった。



落ちたら死ぬで！
と、足ガクガクで泣きそうだけど、見るからに頑丈な梯子
ただ、横に垂れてる鎖はブラブラで、身をかがめないと持てないふうで、だから、それに頼るのはとっとと諦め
自分の足とストックで、バランス取って進みます。

「私は落ちへん」　と呪文をかけて。(笑)


こういう梯子はこの先にもまだ、いっぱいあるので一々ビビッてたらキリがない。
だから観念してササっと渡った、、のはいいけれど、下向き画像を撮るの忘れた、、忘れたんかい　って？(笑)



所々でシャクナゲが、ピンクの花を手向けてて、
結構上に上がってきたのでトサカ尾とか、稲村、バリゴヤの稜線などもチラチラしてるが
あ〜　目的の滝はまだかいな。

とか思っていたら、踊り場テラスのようなところに着いて、え、ここが滝見台？
にしては、正面の岩壁に水が落ちてません。

もしか、双門の滝は渇水期　＼(>_<)／



たまたま上がって来はった後続の人に尋ねたら、双門ノ滝は、まだもうちょっと先だと。
あ〜そうなのね、と思いながら、地図を改めて覗くけど、まぁ、たったこんだけの距離なのに、どんだけ遠いねん！　って。(笑)


とかぼやいていたら、稲村ヶ岳がバーン！　ヽ(^o^)丿

稲村　バリゴヤ

その先のシャクナゲジャングルを越えると、ポンと広場に飛び出して
正面に長い長い滝が見えてる。

おぉぉ、双門じゃ！　婆サンか！

ここが、ようようの滝見テラスでありました。
ジャスト９時。



最近、雨が降らんので、さすがの滝も水は少なめのようだけど

楽さ、いや、落差６０ｍの長瀑は、 予想していたのの何倍もデカく
左右の切り立った双方の門（そのまんま）の奥深くに慄然と垂れていて　見下ろす眼下の滝壺、はるか
深緑の水面を不気味に光らせ、、

うわぁ〜スゲーなぁー


やっと着いたぁ、、って思いも重なり感極まれば、自然と足も上がっています
だ〜から、そういうことはやめなさいって！



横の人が見るに見かねて、写真を撮りましょうかと、、
すんまへん、ホント、おのぼりで、(^^ゞ



お次は河原小屋跡だから河原に下りるのね、と絵に描いたようにはスイスイとは進めない。
そう、ゴールはまだまだ先ですわ。

根っこ道に足掬われつつ、壊れた梯子の迂回を強いられて、迷ヶ岳の方に向かって、まずは２００ｍほど激登る

滝周辺の地形が、あまりに険しいからだろうが
なんでやねん、ってほど理不尽な登りが続く、ここが我慢のしどころ。

登りきったら展望の良い原っぱ（ザンギ平？）に飛び出して
今度はここから激下る。

ふと原っぱから金剛、葛城山が霞んで見えて、それが結構、近くに思えてホッとしたり、、（笑）



さぁ下りです！

梯子を下りきり、倒木エリアを過ごしてさらに、どんどん下るとやっと河原に下りてきて、
エメラルドグリーンの水面に、ホッと救われた気になった、
のもつかの間、

再び梯子の連続に、よろよろ縋ってはガーンと登り返す。
さすがにもう、梯子だけには慣れました。(笑)



ちょっと気持ちに余裕が出たか、そうなるとトタンにお腹が空いてきて
タイミングよく河原小屋跡に着いたので、
ちょっと早いけど、お昼にする。
１０時５０分



岩間に座り、穏やかな流れに目をやりながら、嘗て、この流れが突然、牙をむき、濁流となってあっという間に河原小屋を押し流したのだと
呆然と思い描きながら、今は、柱一本残した光景を、ただ哀れむのみ。



小屋から先はもうずっと沢沿いで、辛いアップダウンに苦しむこともなさそうだけど、
代りに河原のゴーロは焼石で、猛烈に熱いし
倒木だらけで踏跡、分からず、遠くのテープを探さねば、、、



極めつけは、これだぁ！
って感じの、空中ブランコ、ついに出た。

でも、もうここまで来たら、もう引き返せない、、（笑）



そして、鉄杭伝いの空中散歩



清い流れに何度も歓声を上げながら、ルートが穏やかになったなと、思っていたら狼平の吊橋に出て
それを渡って、ついに狼平小屋

着いたぁ、着きましたぁ！
１３時２５分

＼(^o^)／ヽ(^o^)丿



河原に残っているのは一組だけ
他の人は、余裕で弥山まで上がられたのかもしれないけれど、私らはそんな気力も気分もない。
もう、ここで十分です。(笑)



しばし、お茶休憩して、川合道を下山する。

足元にはコミヤマカタバミ、フモトスミレ、ワチガイソウが咲き乱れ、頭上にはオオカメノキにシャクナゲのピンクが鬱蒼とした森を明るく染めている。
7月に来た時とは、だいぶ趣が異なる。

また夏に来たいなぁ、、とか思いながら、、、



当然、天女の舞にも寄る気がないので、分岐に注意していると
まぁなんと、いつの間にか迷いようのない道標。(笑)



分岐は迷いようがないけれど、分岐の先が落ち葉や崩落で、トレイスが消えているところもあり、ここは慎重に。

それにしても下りも長い。
まぁ、行きに比べればゼンゼン、だけど、、(笑)

３時間くらいで着くんじゃないかな？
とか話していたら、ほんまに３時間で下山した。

じぇじぇ！　(^。^)/

ウソも方言、、や、方便とはこのことか。




達成感満面！
いやはや、お疲れ様でした。



【出逢った花　抜粋】