【銚子ヶ峰】

標高1810m

月9日(日) 薄曇り

しろくまさん ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 銚子ヶ峰 

登山口750−大杉−神鳩小屋(15)−銚子ヶ峰山頂1142−雲石−途中でランチ1200(40)
山頂−小屋(10)−大杉(10)−登山口1540


しろくまさんに懇願して(?)、銚子ヶ峰へ連れていってもらうことにした。

美濃の白鳥ICまでなので、いつもより、ちょっと早めに迎えにいきますね、と。

せいぜい、4時半ぐらいかと起きぬけにまずコーヒーを入れ、と、その時、脇の携帯が突然、鳴って
「もうすぐ着きます」

じぇじぇ! マジかよ、まだ何もしていない!

そこからが大慌て、
アッチッチーとコーヒー飲みほし、、ポーチはどこや、鍵は掛けたか、、氷水は入れたか、、話が逆か、




ビュンビュン飛ばしてもらったおかげで、白鳥まで2時間半もかからぬ早業、、

そして、今だ記憶に新しいコンビニとか、檜峠とかを過ごし、
白山中居神社の立派な鳥居の脇を石徹白川沿いにクネクネ上がっていただくと、登山口に7時45分。
素晴らし〜い!

しかしながら、中央の駐車スペースには、早くも10台ほどが停まってる。
はぁ〜


見上げれば、トチノキ、クマノミズキが白い花を気持ちよさげに掲げてて、
傍らには白山連峰鳥瞰図

これ見る限りでは、白山は、すぐそこ、、って感じもするが、軽く19キロと書いてある。(笑)



支度して、まずは420段の階段に取りつき、美濃禅定道へと入っていく。

のっけから420段! には構えたが、蛇行しながら調子づいて上るので予想してたよりも楽チン♪



上りきった広場には、樹齢1800年、天然記念物の石徹白大杉が漫然と立っていて、
大杉の周りには、大中小と、普通サイズの杉も数本、

これらは皆、この大杉ファミリーで、何をおいてもまず、この大家族制(?)に魂げる。
子供、孫、ひ孫、玄孫の杉と、、、皆一様に、年くってるようだが、、人のことは言えない。
私と同世代ぐらいの木もあるのか?

昔、この広場には、(昔なのに)今清水社の社殿があったとかで、とにかく広場も木もデ〜カいデカい。




熊清水には帰りに寄ることにして、興奮冷めやらぬまま、山腹道をジグザグに登っていくと
まもなく尾根に出る。



といってもまだ樹木の中で、その後も緩急を繰り返しつつ登っていけば、次第にブナ、トチ、ミズナラなどの自然林になり
この辺り、まさしく癒しの空間。

傍らに咲く、野の花も華麗で、、
それが時として群落になってたりすると、もう大はしゃぎ!
どんどん人が過ぎていく。

花見で騒いでいるのは、私らだけか、、(笑)



登山口から一`の表示を過ごし、1195mまで登りきれば、そろそろ銚子ヶ峰の前衛が見えてくる。



やがて、右手に丸山とそれに続く稜線
左手奥には、願教寺山、薙刀山、野伏ヶ岳などのシンボリックな峰々が、次から次へと現われて
足元ばかりを見てられなくなり、、(笑)



そうこうするうち、おたけり坂
「おたけび」が訛って「おたけり坂」 コース最大の急登だそうで、雄叫びを上げながら登った?
雄叫びってことは、女人禁制?



取りとめもないことをめぐらしてたら、そろそろ野伏方面がバーンですよ、と、しろくまさんの声にハッとして
その展望見たさにワシワシ登って、あっという間に「おたけり坂」脱出!

そして雨宿りの岩

雨宿り?、どこで雨を凌ぐのかな?
と、覗き込んだ巨岩には岩戸のような蓋があり、どう身体を屈めても潜り込めそうになく、しろくまさんとかゼッタイ無理。(笑)
泰澄大師の母様の、ご苦労の跡が偲ばれる。

傍らには、泰澄大師の植樹という杉が数本、立派に育って、
とまぁ、曰くつきの道ですわ。




申し遅れておりますが、背後には、平家岳をはじめとする奥美濃の山々が、予告通りに連なっていて
気分もすっかりハイになり、、(ずっとハイ?)



さらに登れば、銚子ヶ峰の頂が憤然とこちらを見下ろして、早くおいで〜と呼んでいる。



ムシカリ、タムシバのトンネルを潜り
足元の花絨毯に、逐一、足を止めていたら、またどんどん人に追い越されて、、(笑)




ミヤマキンポウゲの街道の先、ふと、顔を上げたら赤い屋根。
神鳩避難小屋に着いたのですね。



避難小屋は、装備さえあれば、じゅうぶん寝泊まりできそうで、トイレも設置
ただ、水場は結構下みたい、、

ここでちょっと小休止
昨日、道の駅で買っったらしい、トマトを戴く。
味が濃くて美味!

傍らにはほとんど終りかけのサンカヨウ様、、他、数種。



10時半 小屋出発。
すぐのところに祠があって、そうか、禅定道だったなと思い出す。(^^ゞ



いつの間にやら丸山への分岐を過ごし、(笑)

溝道をヒイヒイ登っていると右手向こうに雪山が覗き
あれが三の峰、、のわけがなく、別山でもない、、、あぁ、南白山というのがあるんだわ、と、まもなく気づくことになる。(笑)



再びタムシバ、ムシカリの咲く、早春ゾーンとなりまして、
それを抜ければ、笹の稜線

正面の銚子ヶ峰が、めっちゃカッコええやんか! (^O^)/



残雪踏んで、振り返りざまには大展望。

奥美濃はもとより、遠く、乗鞍、北アルプスの槍穂までが薄っすらと霞んで見えている。

御嶽山は、ちょうど丸山の陰になってて、
「丸山が絶望的に立ちはだかる」 と何かに書いてあったのを、ふと思い出して苦笑する。

槍・穂     乗鞍岳          丸山


オオバキスミレの大群に圧倒されてたら、ついに別山が頭角を露わにし
そのカッコ良さに思わず足が竦んだり、



サンカヨウ様の斜面を登りきったら母御石にたどり着き
ここで力尽きたという泰澄大師の母様のことが、とても哀れに想えて、、果たしてこの景色をご覧になったのだろうかと、、(/_;)



ここから山頂までは、高原のような緩やかな笹の稜線歩き。


所々、ゼブラになった残雪を踏み、
さっき丸山に隠されていた御嶽山が徐々に見え始めてるのに何度もふり向いて、、



別山の隣に三ノ峰がいよいよ見えてくると、銚子ヶ峰山頂にたどり着く。
11時42分



申し分のない360度の大展望。

でも、さすがに山頂広場には人が溜まってるので、
それを避けるように、尾根伝いに進み、雲石、ももすり岩、、にも人が溜まっているのでパスして
さらに進んで、、

 三の峰    別山    南白山


ムラサキヤシオの咲く笹原をどんどん行くと、もうこのまま一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、、別山までも、たどり着けそう、、
でも、行ったら最後、戻んなきゃならんから。



この辺にしますか、、と、せっかく担ぎ上げたアイゼンを観念して降ろし、、(笑)

適当な小スペースに座って、別山眺めてお昼にする。
あ〜気分爽快!



位置的には一ノ峰へのちょうど中間辺りか、ここで引き返す。

右手に野伏ヶ岳〜願教寺山の稜線が近い
あっちへは、夏場、藪歩きになるという話だが、いったいどこが取りつきなのか?

気にしながら戻っていたら、一応、それと思しき表示があって、、でも本当にヤブだった。(笑)


この辺りから取りつく?


山頂まで戻っても、まだ人がワンサカなので、傍らの花だけ撮って退散===
あ、山頂表示、撮るの忘れた。(>_<)



雪解けしたばかりのところは幾分、ぬかるんでるので滑らないようストックを使って、
復路でもまた新たな発見があったりで、、、

まったくもって、息つく暇のない山です。(笑)




今日、予報では晴れだったけど、適当な薄曇りで暑くもなくて
高曇りか、想定外の展望にも恵まれ、、好きな花にも出逢えてラッキーだった。




石徹白の大杉も過ごし、そして最後、420段を下る。
この階段、どうも歩きやすいと思ったら、実家の階段に似てるんだわ、

えっ 毎日、420段ですか!
というのが今日のオチになりました。(笑)


またヨロシクね!


【その他、出逢った花 一部】

ヤマトユキザサ  ユキザサ  ツクバネソウ 


アカモノ  コタチツボスミレ?  チゴユリ 


 ホウチャクソウ ウリハダカエデ  ミツバオウレン 


 オオバキスミレ ギンリョウソウ  ヒメイチゲ 


タケシマラン  ムシカリ  イワナシ 


イワカガミ  ノウゴウイチゴ  ムラサキヤシオツツジ 


 サンカヨウ アズキナシ  ツバメオモト 


サワフタギ  ラショウモンカズラ  ヒメモチ 


ツリバナ  コバイケイソウ  クルマムグラ