荒川小屋の水場は、小屋下のテン場よりもさらに下なので、ちょい遠い。
これでも近い方、らしいけど、(笑)
朝は洗顔、歯磨き、水補給、コンタクトとやることが多く、水場の往復だけでも結構大変、、それなのに寝坊しちゃって、
4時半から朝食なのに起きたのが4時20分、
じぇじぇじぇ!
起きぬけに食堂までダッシュ、とにかくご飯を掻きこんで、モロモロのグッズ抱えて水場へ直行!
うわぁ~ 富士山やぁー!
富士山がエライことになっている、、のに、カメラはどこじゃ!
部屋でしょ、まだ布団もマットも畳んでないし、、ゲぇ~~~ 大変やぁ~~~ \(-o-)/
しかしこのチャンスを逃したら、と思うと、、
ゼェゼェハァハァ、必死のパッコで小屋までカメラを取りに戻り、無我夢中で富士山を捕らえまくる、
それでこれかい!
とぞ思うけど、、(笑)
あ~ 疲れたぁ~
今日の体力、全て使い果たしたかも、、(^^ゞ
とまぁ、何事もなかったように (笑) 5時40分(だっけ?)に荒川小屋をスタートします。
トラバース気味に高度を上げれば、みるみる小屋が下になり、昨日の荒川三山が、高々と聳えている。
時折、これからの小赤石岳が樹木の間から見えている、
でも、なんてったって今日は富士山!
凛々しい姿を燦然と雲に浮かべて、うーん、これぞ日本の誇りぞ。
全く持ってビューティフル ヽ(^o^)丿
ふと足元にはチングルマなどの小群落、、雪解けが遅くて、たまたま咲き残っていたようだ。
ラッキー!
正面には大聖寺平、その背後には小赤石岳、
山を仰いでワシワシ登れば、やがて中央アルプス、御嶽山などの眺望がどんどん広がるようになってきて
心も弾み、身も軽く~♪
開放的なトラバース道を大聖寺平まで登りきって、西への分岐をやり過ごすと
いよいよ小赤石への登りに入る。
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小赤石岳 |
昨日の前岳&悪沢岳 |
ジグザグに高度を上げつつ四方八方、広がる眺望に目を凝らし、
薄っすら後立山も見えてるよね?
ほらあそこ尾高山、その続きに「ハイランドしらびそ」も、、分かります?
なんか聞いたことある、、
イテッ!(>_<)
懐かしい山をしろくまさんが指してくれたけど、そう、あの時はガスガスで
こんな凄い景色が隠れているとは思わなかった。
それにしても懐かし~い!
(笑)
ようよう3030mの肩に出たと思ったのに、一息ついたらすぐに発ってしまう、しろくまさん。
もうちょっと休もうやぁ~
とか喚いても、ぜーんぜん知らんぷり、、
倒れたら担いでやっ、、とかブツブツ言いつつ、、でもすぐに大展望が取り囲むように慰めてくれるので、それに見惚れてはポカーン
や~ん、待ってぇ~
そして、山影から現われた富士山とも、ついに再会!
でも?きっとそのうちガスに埋もれてしまうんだわと、内心ビクビクなんですが、
そんなこんなで人の群がっている小赤石岳まで登りきって、さぁ休もうかと思っても、
写真撮ったら行きましょか?
ゲッ もう行くんかい! \(-o-)/
しろくまさんが何を急いでるのか薄々、分かっているんだが、ちょっとくらい休んでも、
だって赤石岳はまだ、あんなに向こう! (ー、ー
ム
なのに二人とも、どんどん行っちゃうし、、お~い、待ちやがれぇ~! (^O^)/
少し下るとそこからしばらくなだらかな、空中散歩が楽しめる。
こういうとここそゆっくり行きたい
のですけれど! (笑)
(ー、ー
ム!
そうこうするうち赤石岳へのジグザグが始まってしまって、、あぁ、
それにしても、ほんまにここ3000m級?と疑いたくなるほど、今回は高山病とは縁遠く、呼吸困難にも陥らず、足元しっかり、オメメパッチリ!
だって良く寝たやん。(笑)
と、ココロを鬼に登りきったら、ついに、赤石岳!
着きましたぁ~ヽ(^o^)丿
ここからの富士山が、もぉ、最高! \(^o^)/
やったぁー!
良かったぁ~ これが見せたくて!
デへへへ (/^-^)/(^^*)))))
実は、赤石岳でやりたかったことがある。
Mちゃんにもご協力いただいて、
まずは、ガバッと上着を脱ぎ捨て赤シャツ、赤いザックを担ぎ直せば、山頂と私たち、ついでに富士山も入れてあげて
さぁ、撮ってんか!
山は赤石、、服も赤いし~ ザックも赤いし~ み~んな赤いし~
バンザーイ\(^o^)/ヽ(^o^)丿
♥ฺ♥(๑→ܫ←人→ܫ←๑) ♥ฺ♥
さてっと、山行を続けましょう、(笑)
すぐ近くに赤石岳の避難小屋がある。
さっそく覗きにいってみたら、オジサンが鳩や猫のバッチを売ってる、
鳩? やだ、雷鳥やん、、
オジサンは若い女性に弱いのか?
流星群の写真を出して見せてくれたり、ちょうど居合わせた女の子たちにも分かるように七夕のラブストーリーを語り出したり
やぁ~ ロマンチックやなぁ~ ゚*。(・∀・)゚*。
ここにはどんどん人が溜まってくるので、もう一つ先のピーク(通称:団子ピーク) まで行ってからお昼にする。
もしや、五輪おにぎりか?(笑)
↓
とまぁ、身も心も大満足!
富士山にも会えたし、、名物オジサンにも会えたし、、
もっともこの時はまだ、名物オジサンだとは知らなかった、(^^ゞ
これで思い残すことないよなと、赤石岳を後にする。 (^_^)/~
分岐まで戻って、小尾根を下り始めたら、ふっと富士山が雲に隠れてしまい、
今日の富士山、しぶとかったですねぇ~
いやきっと、私を待っててくれたんだねぇ~、、、、
ほっとこ。(笑)
ここからは結構なお花畑が続いてる。
シナノオトギリ、イブキジャコウソウ、タカネツメクサ、ミネウスユキソウなどが、ガレ場にへばりつくように。
そしてちょっと離れてるけど、広範囲のお花畑も遠望できる。
あれはハクサンイチゲとミヤマキンポウゲ。
とてもじゃないが、あんなとこまで行けないので、ズームで撮ってよしとする。
でも? さらに下れば、ラッキーなことに間近に花壇!(笑)
それも凄い種類の花々が、所狭しと咲き競ってて
ちょうど下が雪渓なので、そこからの冷風で、美しさが保たれてるのか。
素晴らしい!
花畑は、撮っても撮ってもまだまだ続いて、、水場の辺りでは特に最高潮!
砲台型休憩所の手前でも、臨場感あるお花畑が楽しめて
おかげさんで大満足!
ちょっと諦めかけていた南アルプスの花を、ようやく堪能できた、ひと時でした。
灌木帯のトラバースに入る。
桟道や梯子は随所で補強してあるので安全だけれど、ちょうど今、西日が当たって凄まじく暑いのと、そろそろ疲れてきている
シャリバテ?
堪えきれずに道端に座って、全速力で残りのおにぎりを頬張る。(^^ゞ
意外と長いトラバース道
ついに、ラクダの背からの稜線と合わさり、ピークひとつを巻いて馬の背を登りきったら富士見平
富士見平というても、もう富士山はガスの中。(笑)
椹島から登ってきたオジサンが休憩してるところに出くわし、今からあの赤石岳避難小屋まで行くらしい、
そりゃすごいよオジサン、大丈夫?
ここは一刻も早くガスって、涼しくなるの願うのみ、、、気をつけて~ (^.^)/~~~
富士見平からは、ダケカンバやシラビソの樹林帯を坦々と下って
赤石小屋まで30分ほど。
明日の早朝、晴れていたら富士見平まで上がって富士を見よう! とか思っていたけど、ま、別にいいか。(笑)
赤石小屋に13時10分
ここまで下ればもう樹木の間に赤石岳や聖岳が望める程度。
しろくまさんに付き合って、三角点を探しにいったり、後はティールームに入り浸って、ケーキセットとかお菓子を食べたり、
あぁ、明日、帰っちゃうんだなぁ、、、って思うと、ちょっとしんみり、(/_;)
最初は長いのが不安だったのに、、
~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんなこんなで一夜明け、
最終日はただもう椹島に下るだけだけど、やっぱり5時朝食なので、そういう流れで5時40分には小屋を出て、
シラビソ林を延々と下ることになる。
標高差は三日前、千枚小屋まで登った時とほぼ同じ
だけど今日の方が距離が短い分、険しくて、
その急坂を、テント担いでワシワシ登って来られる方の多さには魂げる。
よくぞまぁ、って感じです。
なるほど確かにあの稜線でテン泊できたら素敵よなぁ、、と羨ましくもあるけれど
テン場のスペースも限られてるから
せっかく担ぎ上げても小屋泊りに流れるケースも見受けられた。
南アルプス好きの人なら、この限りなく単調で退屈なシラビソ林の激登も好きになれるのだろうか?
全部、ひっくるめて愛せるの?
こんな下りで弱音を吐いてるようでは、まだまだ南アルプスは手強いし、全く修行が足りませんけど
最後は足が縺れてもうヘロヘロ、登りの方が楽じゃん、(マジかい!)
とか言いつつ、9時5分、ほぼコースタイムで下山です。
どうもお疲れ、5日間、お付き合いいただき、ありがとう。
まずはシャワーでさっぱりして、それからアイス? モチロンお昼も食べるでしょ?
だって帰りのバスも、半端じゃなくて長いから、
しっかりと栄養補給、しておかないと。
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バスの休憩所 |
新幹線で夕食 |
【出逢った花】 重いので少しだけです m(__)m
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ミネウスユキソウ |
クルマユリ |
ミヤマダイモンジソウ |
ご拝読深謝!