【大川入山】

標高1908m

月20日(金) 快晴

ミツ ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 大川入山 

高原P705−横岳828−山頂1050(昼)1200−横岳1420−高原P1530


蛇峠山から下山して
一旦下界に下りまして、翌朝、再び治部坂高原へと向かう。

昨日と同じ登山口だけど、今日の山は、車道を隔てた反対側の大川入山。
ロケ的には、恵那山にグンと近づく感じ。

注意報どおりの朝霧、、それがみるみる上がって晴れていくぅ〜 (^_^)/~



観光センターの大駐車場に停め、満開のコスモスを愛でながら車道を渡って、登山口への道すがら
振り向きざまに、、あぁ、山が見えてるわぁ (^O^)/

とりあえず叫んでおく。



ミツはこれで見納めかもしれんと熱心に撮っているけど
そんなこと、あってはならん、と思います。(^O^)/


それでもやっぱり気になって、山が消えないうちに登らなくては、、と急ぎ足。

「こまくさ」の横から林道に入り、それを突っ切り登山口まで、、のはずが、おっと花に捉まってしまった、、(^^ゞ
7時18分 登山口

傍らには作業車が一台、傍の木に「登山道刈払中」と貼ってある。



右手がフェンスの植林帯を、どこが水場か気づかぬまま登っていって、橋を渡ればいよいよジグザグの急登が始まる。
聞きしに勝る根っこ道、

でも、さすがによく踏まれてて、手こずる程ではない。
根っこの隙間にびっしりとイワウチワ、花の頃には来れないだろうけれど、



緩急を繰り返しながら次第に高度を上げていき、ふと木の間に昨日の蛇峠山が目にとまったり
あらぬ方向に今日の山頂が覗いていたり、

まだあ〜んなに遠いんかぁ、、って思わず溜息、、、それをミツに聞かれんように、グッと呑みこみ、(笑)



実はそのミツ、今日は意外と好調で、もしか、さっきの展望ショックが効いたかな?(笑)

おぉ アルプスが見えてきた!
あれはどこです? ってのは、もう少し山がたくさん見えてから考えることにして、
とにかく先へ!



ツルリンドウ、アキノキリンソウ、ノギランが咲く中を、さらに登ればさらに展望、
そして、さっきとはまた違うアルプスも見えて、


あれが南アルプスならば、さっきのは中央アルプスで、
パズルを解くようにスルスルと山が分かって、、あぁ、展望に間に合った! と思うや否や、何やら熱いものが込み上げてくる。(笑)



この穏やかなお日和ならば、突如、眺望が無くなる、ってことはなさそうだ。
でも急ごう!(笑)

すぐのところに横岳山頂。
横岳は見過ごしてしまいそうなピークとあるけど標識もベンチもあるから、スルーするー(!)ようなことはない。(笑)



横岳を過ぎると急登だったのがウソのように穏やかになり、随所で展望が望めるようになってきたけど、
山頂はまだまだ遠いぞ、ガンバロウ!



横岳以降は笹の尾根道かと思っていたけど
パッと開けたふうではなくて、未だ樹林帯で、そのほとんどがカラマツ林

山頂直下の最低鞍部まで、何度か軽いアップダウンがあって、そうスイスイとは進めない。



早くもドウダンツツジが紅葉してたり、カラマツの樹幹から青空を仰いだり、

足元にはアキノキリンソウ、そして道端の笹が気持ちよく刈られているのに気がついて、
そういえば草刈り機の音も聞こえてる。



横岳から1時間ほどで最低鞍部、さぁここから山頂まで激登り!

すぐ先に、「あと、およそ2キロ」 と、励まし表示。



ここからの急登は容赦ないけれど、ふと右に山頂が覗いたり、一面の笹道をジグザグに登ったり、、、で、気がつけば「あと1キロ」

そこで、草刈りのオジサンに出会った。
なんと、お一人だ。



上から刈り降ろしてきてはるので、きっと早朝から作業されていたのだろうけど、私を見ると申し訳なさそうに手を止めて会釈
こちらも慌てて会釈。

もしやその草刈り機、下から担ぎ上げられたんではないでしょうね、と恐縮しながら、

その先からは笹道になり、展望がどどっと開ける。
南アルプス、蛇峠山、そして登山口のスキー場まで、どんどん、どんどん広がっていく。



辿ってきた長い稜線も当然のごとく横たわり、
いやぁ、長かったんやなぁ、ってのは、ここに来て初めて実感できる。(笑)



笹道はオジサンのおかげで、とても歩きやすく、
随所に野の花も咲いてて、
その花の一本一本を、わざわざ避けて刈られたのかと、ひたすら感心。

さすが、長野の人は山への思い入れが違いますね。



展望は、これでもか〜 って広がりを見せ、やがて四方八方、展望だらけになってきて、

山頂直下の笹原に、ポコポコとツツジのようなツツジだろう(笑) 可愛らしいモコモコ。、
アハ、鈴鹿の竜ヶ岳みたいです。



最後の坂を登りきったらついに山頂!
10:53登頂

まずは景色か、いや、三角点だな。

誰もいない広場にベンチ、その横にザックを置いて、大展望を心ゆくまで楽しんだ。



少し北に行くと恵那山、御嶽山、乗鞍岳までがうっすらと望めて、
え〜な〜(笑)



その横が中央アルプス、、飯田市街を隔て八ヶ岳も見えているのか?
その右が南アルプス!
\(^o^)/



えっ、富士山も見えるの?

山頂の山座同定絵図と景色を見比べ、もしかあれか?

ってのが聖岳の肩の稜線越しに、ポコンと飛び出て見えました。(笑)



切り開かれた山頂は、とびっきりの炎天下なので、なるだけ日影を選んでお昼にする。

昨日の蛇峠山には数組おられたが、今日はマジで貸切でして、
この大展望に、まるまる私らだけ。

平日って、ええよなぁ、、なんか得した気分。(笑)



結局、1時間以上もまったりしたけど、ついに展望が消えることなく、
12時ジャスト、お名残惜しいけど下山開始。



下山は往路を辿るだけだが特に急ぐ旅でもないので、またまた随所で展望に見入りながら、、休憩しながら、、
さすがにそろそろ霞んできてるけど、(^^ゞ



途中で笹を刈り終えたオジサンが、刈った笹の始末をしながら登って来られるのに出くわして
いやぁ、気持ちよかったですと、ミツが礼を述べている。

本日、出会った唯一の人だね。



刈られ損ねた笹に赤とんぼが止まって
ドウダンツツジの紅葉が、朝よりも少し進んだ気のする秋の空、、それを満喫しながら治部坂高原に15時半
無事下山です。



下山してなお、凛々しく仰ぐ大川入山。
スキー場に乱れ咲くコスモス、咲き残りのオトコエシさえ愛おしく思えるフィナーレでした。

ポエムやなぁ〜






【出会った花・抜粋】


センブリ ノギラン ツルリンドウ




アケボノソウ モミジガサ ヤマホタルブクロ



ツリガネニンジン アキノキリンソウ オトコエシ



マイヅルソウ 実 シシウド ヤマトユキザサ 実



ガマズミ 実 アキノキリンソウ ツクバネソウ がく