【鳴谷山・大嵐山】

標高1596m ・ 1204m

11月01日(金) 快晴

ミツ ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 鳴谷山 

鳴谷山登山口803〜砂御前分岐942〜山頂1100〜大杉谷分岐1204〜砂御前分岐1215〜登山口1400

大嵐山登山口1430〜展望分岐1450〜ブナの森1500〜山頂1526〜展望分岐1554〜登山口1600


前日に刈込池の紅葉を満喫し、もうこれで十分かとも思いつつ、白峰の紅葉も気になって
翌日は、鳴谷山へと向かいます。



手取川沿いに北上し、桑島で橋を渡ったら、集落を抜け白虎谷林道に入る。

しばらくは大嵐山キャンプ場への舗装路をたどり
途中で右折?
と思いきや、これがまさかまさかのガタボコ道、しかもしょっぱなにデッカイ水溜り付き、、もう、避けようがない、って感じの、、(^_^;


確かに底擦りそうな所があると書いてあったが、まさか登山口までその連続だとは思わなんだ、、
ガンバレ シティーボーイ! (^O^)/

それでも30分ほど、我慢してたら林道終点、
ここが登山口みたい。

当然のごとく一台もいない。

まぁ、水芭蕉も石楠花も咲いてない時期だから、、(笑)


寒いかな?
外に出た瞬間、サッと陽が射しかけて、眩いばかりの黄葉が目に飛び込む。
スゲー!

あ〜これで、悪路をはるばる叱咤激励しつつ来ただけのことがあったわと、、(^^ゞ



8時スタート
しばらくは、大して登るでもない平坦な沢沿い道をチマチマ進む。



本来ならば、退屈だろうか
でも今日は、目の眩むような黄葉に、なかなか足が進まない。

朝方なので、まだ天気が安定してなくて、照ったり陰ったりしているせいもあるのだが、
一旦照ったら、スゴイことになるから、もう片時も気が抜けない。



みごとなホンシャクナゲと本にはあるが、それもほとんど記憶にないほど、
紅葉にのめり込んでいる。(笑)

ただ、所々で天然杉が、光り輝く広葉樹とは対照的に青黒く茂ってて、、そのコントラストがまた素晴らしい。



1時間ばかりモミジと格闘してますと、やがて頭上がパッと開けて、砂の岩場が露出した所、、
あぁ、鎧壁に着いたんだ。



鎧のように固い岩場の斜面をしばらくトラバースする、、一応、難所だそうだけど、この時期は滑落の危険もなさそう。

光を十分過ぎるほど浴びた紅葉のテラスに、ただただ魅了されるばかり。

谷を隔てた向こうには、鳴谷山の山頂部、それに連なる稜線はショウガ山だろうか?
どっちを向いても黄金色!




思う存分金ピカを楽しみ、その先の湿地帯を抜け、砂御前山への分岐へと至る。

もう、紅葉はこれで十分だから、後は白山を拝むだけだ。

砂御前山からでも白山が見えるらしいと、一言云うと
じゃぁ、そっちでいいわと、ミツはキッパリ。

では、私は鳴谷山まで行ってくるから、ここで待ち合わせしよう。
私の方が遅いだろうから、なるだけ暖かいところで、気長に待っててちょうだいな。

そう言い残して、鳴谷山へと私は向う。



すぐのところから、別山、三ノ峰がチラッと覗くが
この先は、ほぼ直線コースなので、山頂近くまで白山は見えないだろうと、予想しながら、、

とにかく急ごう!



ミツと別行動になってからは、もうほとんどの木が落葉していて
天然杉の方が目立っている。

この天然杉は三冠杉とも呼ばれ、どれもこれも特異な形をしているオブジェ風

雪の重みでこうなったのか
この辺りの杉をあえてそう呼ぶのか、調べてもよく分からない。



紅葉がなくなった代わりに、段々と傾斜が増してきて、さっきまでのハイキング気分とは大違い。

ミツと別れたのが9時40分頃
11時までには山頂に着くだろうと踏んでいるので、とにもかくにも我武者羅に登って、まだかまだかと登りに登って
予想以上に時間がかかって苛々してくる。


ふと右手には大長山や赤兎山、薄っすらと銀杏峰も霞んで見える。

ふり向けば、さっき居た鎧壁の紅葉パラダイス、そのお隣がミツが行ってる砂御前山と、どんどん展望が広がっていき、
そういう景色に何度も見入って、、(^^ゞ



最後は南側から回り込むように草原に飛び出て

枯野の向こうに白山が忽然と現れ、、、それにまるで吸い込まれれるように近づいていって



ついに山頂。

きっちし11時になってしまった。


鳴谷山から見る白山。
予想以上にデカい!

あまりのデカさに口ポカン、、何度も写真で見ていたはずだが、実際に見たら、やっぱし魂げる
まさかこんなに近いとは、、ミツも来ればよかったなぁ、、(笑)



山頂奥の笹が刈り込んであって、おそらくその先に三角点があるのだろうけど、なんしか今日は時間がない。

それよりも、ちょっとでもこの見事な白山を眺めていたい、、、けど
この分では到底、約束の12時に戻れそうになく

行動食を口に放り込んだだけで、独り占めの山頂と白山に、僅か10分足らずでおいとま。(^_^)/~
大急ぎで来た道を引き返す。



バッタバッタと下っていたら、鈴を鳴らした単独のオジサンが登って来はった。

こんにちは〜
早いなぁ、、
いえいえ、、(遅いんですぅ〜)

挨拶もそこそこに下っていくけど、それでも大嵐谷の彩りや三冠杉のオブジェには
何度も呼び止められそうになり、、(^^ゞ



12時15分、15分の遅刻で砂御前山分岐
おまたぁ〜 (^_^;/



昼ともなれば、いよいよ天気も安定してきて、惜しみない光に燃えるモミジ
まぁ、一生もんだと、悦に入る。



見飽きることのないアーチを潜って、
感動覚めやらぬままに14時、ついに登山口まで戻ってきました。



あれ? 出会ったオジサンの車がないぞ、、まさか、大杉谷から登られたのか?
でも、砂御前分岐で鈴の音を聞いたよとミツ。

もしやと思って未舗装林道を車で下ると、あぁ、未舗装の分岐に車が一台
いやぁ、この林道を歩きはったんやわぁ、、
スゴイ!



まだ2時半なので、帰阪するには早いから、、と、お隣の大嵐山にも行こうと打診。
あぁ、、舗装路だから行っても良いそうです。(笑)



かくして、まだまだ懲りない関西人は、分岐を右折し大嵐山へと向かいます。

駐車地はだだっ広いし、他に一台停まっているのみ、どうせチョロッと登るくらいだろう、
と、軽い気持ちでスタートしたけど、それは全然甘くって、

途中、15分ほど登った所で白虎谷峠、
その先にブナ林

さらに登れば展望コースのブナ林、、、この辺で止めておけば良かったんだけど、せっかく来たし
たぶんもう来ないだろうし、と又もやミツを待たせて、山頂まで一気に登る。



これがキツイ!

むちゃくちゃ急だし、、しかも、さっきのブナ林以降、紅葉はほとんど終わってて、ただ三冠杉が突っ立てるだけ、
しかし、登らねば!

こんなにしんどい山で、こんなに焦っのは初めてだ。(笑)



この山でも、山中で出会ったのは男性お一人。

明らかにブナ目的、、って感じのカメラをぶら提げて、ゴム草履姿でもちろん空身。
ここはそういう山ですの?(笑)

その男性とすれ違って、山頂にタッチして、あ、そうだ、白山だわと、鳴谷山の影でガスり始めた白山をチラ見して



猛スピードで下ってきたら、その男性は、まだブナ林に居てはったけど、お先に横すり抜けて行かせていただき
ミツの待つ峠に15時55分



登山口に16時05分
予定通りの時間となった! ホンマかいな、、(笑)



今年はいつまでも暖かかったのと、台風の応酬で、紅葉なんて、まるっきし諦めていたのだけれど
予想外に目の保養ができて良かった。

わざわざ北陸くんだりまで来た甲斐あったと、しみじみ思っておりまする。