前日に刈込池の紅葉を満喫し、もうこれで十分かとも思いつつ、白峰の紅葉も気になって
翌日は、鳴谷山へと向かいます。
手取川沿いに北上し、桑島で橋を渡ったら、集落を抜け白虎谷林道に入る。
しばらくは大嵐山キャンプ場への舗装路をたどり
途中で右折?
と思いきや、これがまさかまさかのガタボコ道、しかもしょっぱなにデッカイ水溜り付き、、もう、避けようがない、って感じの、、(^_^;
確かに底擦りそうな所があると書いてあったが、まさか登山口までその連続だとは思わなんだ、、
ガンバレ シティーボーイ! (^O^)/
それでも30分ほど、我慢してたら林道終点、
ここが登山口みたい。
当然のごとく一台もいない。
まぁ、水芭蕉も石楠花も咲いてない時期だから、、(笑)
寒いかな?
外に出た瞬間、サッと陽が射しかけて、眩いばかりの黄葉が目に飛び込む。
スゲー!
あ〜これで、悪路をはるばる叱咤激励しつつ来ただけのことがあったわと、、(^^ゞ
8時スタート
しばらくは、大して登るでもない平坦な沢沿い道をチマチマ進む。
本来ならば、退屈だろうか
でも今日は、目の眩むような黄葉に、なかなか足が進まない。
朝方なので、まだ天気が安定してなくて、照ったり陰ったりしているせいもあるのだが、
一旦照ったら、スゴイことになるから、もう片時も気が抜けない。
みごとなホンシャクナゲと本にはあるが、それもほとんど記憶にないほど、
紅葉にのめり込んでいる。(笑)
ただ、所々で天然杉が、光り輝く広葉樹とは対照的に青黒く茂ってて、、そのコントラストがまた素晴らしい。
1時間ばかりモミジと格闘してますと、やがて頭上がパッと開けて、砂の岩場が露出した所、、
あぁ、鎧壁に着いたんだ。
鎧のように固い岩場の斜面をしばらくトラバースする、、一応、難所だそうだけど、この時期は滑落の危険もなさそう。
光を十分過ぎるほど浴びた紅葉のテラスに、ただただ魅了されるばかり。
谷を隔てた向こうには、鳴谷山の山頂部、それに連なる稜線はショウガ山だろうか?
どっちを向いても黄金色!
思う存分金ピカを楽しみ、その先の湿地帯を抜け、砂御前山への分岐へと至る。
もう、紅葉はこれで十分だから、後は白山を拝むだけだ。
砂御前山からでも白山が見えるらしいと、一言云うと
じゃぁ、そっちでいいわと、ミツはキッパリ。
では、私は鳴谷山まで行ってくるから、ここで待ち合わせしよう。
私の方が遅いだろうから、なるだけ暖かいところで、気長に待っててちょうだいな。
そう言い残して、鳴谷山へと私は向う。
すぐのところから、別山、三ノ峰がチラッと覗くが
この先は、ほぼ直線コースなので、山頂近くまで白山は見えないだろうと、予想しながら、、
とにかく急ごう!
ミツと別行動になってからは、もうほとんどの木が落葉していて
天然杉の方が目立っている。
この天然杉は三冠杉とも呼ばれ、どれもこれも特異な形をしているオブジェ風
雪の重みでこうなったのか
この辺りの杉をあえてそう呼ぶのか、調べてもよく分からない。
紅葉がなくなった代わりに、段々と傾斜が増してきて、さっきまでのハイキング気分とは大違い。
ミツと別れたのが9時40分頃
11時までには山頂に着くだろうと踏んでいるので、とにもかくにも我武者羅に登って、まだかまだかと登りに登って
予想以上に時間がかかって苛々してくる。
ふと右手には大長山や赤兎山、薄っすらと銀杏峰も霞んで見える。
ふり向けば、さっき居た鎧壁の紅葉パラダイス、そのお隣がミツが行ってる砂御前山と、どんどん展望が広がっていき、
そういう景色に何度も見入って、、(^^ゞ
最後は南側から回り込むように草原に飛び出て
枯野の向こうに白山が忽然と現れ、、、それにまるで吸い込まれれるように近づいていって
ついに山頂。
きっちし11時になってしまった。
鳴谷山から見る白山。
予想以上にデカい!
あまりのデカさに口ポカン、、何度も写真で見ていたはずだが、実際に見たら、やっぱし魂げる
まさかこんなに近いとは、、ミツも来ればよかったなぁ、、(笑)
山頂奥の笹が刈り込んであって、おそらくその先に三角点があるのだろうけど、なんしか今日は時間がない。
それよりも、ちょっとでもこの見事な白山を眺めていたい、、、けど
この分では到底、約束の12時に戻れそうになく
行動食を口に放り込んだだけで、独り占めの山頂と白山に、僅か10分足らずでおいとま。(^_^)/~
大急ぎで来た道を引き返す。
バッタバッタと下っていたら、鈴を鳴らした単独のオジサンが登って来はった。
こんにちは〜
早いなぁ、、
いえいえ、、(遅いんですぅ〜)
挨拶もそこそこに下っていくけど、それでも大嵐谷の彩りや三冠杉のオブジェには
何度も呼び止められそうになり、、(^^ゞ
12時15分、15分の遅刻で砂御前山分岐
おまたぁ〜 (^_^;/
昼ともなれば、いよいよ天気も安定してきて、惜しみない光に燃えるモミジ
まぁ、一生もんだと、悦に入る。
見飽きることのないアーチを潜って、
感動覚めやらぬままに14時、ついに登山口まで戻ってきました。
あれ? 出会ったオジサンの車がないぞ、、まさか、大杉谷から登られたのか?
でも、砂御前分岐で鈴の音を聞いたよとミツ。
もしやと思って未舗装林道を車で下ると、あぁ、未舗装の分岐に車が一台
いやぁ、この林道を歩きはったんやわぁ、、
スゴイ!
まだ2時半なので、帰阪するには早いから、、と、お隣の大嵐山にも行こうと打診。
あぁ、、舗装路だから行っても良いそうです。(笑)
かくして、まだまだ懲りない関西人は、分岐を右折し大嵐山へと向かいます。
駐車地はだだっ広いし、他に一台停まっているのみ、どうせチョロッと登るくらいだろう、
と、軽い気持ちでスタートしたけど、それは全然甘くって、
途中、15分ほど登った所で白虎谷峠、
その先にブナ林
さらに登れば展望コースのブナ林、、、この辺で止めておけば良かったんだけど、せっかく来たし
たぶんもう来ないだろうし、と又もやミツを待たせて、山頂まで一気に登る。
これがキツイ!
むちゃくちゃ急だし、、しかも、さっきのブナ林以降、紅葉はほとんど終わってて、ただ三冠杉が突っ立てるだけ、
しかし、登らねば!
こんなにしんどい山で、こんなに焦っのは初めてだ。(笑)
この山でも、山中で出会ったのは男性お一人。
明らかにブナ目的、、って感じのカメラをぶら提げて、ゴム草履姿でもちろん空身。
ここはそういう山ですの?(笑)
その男性とすれ違って、山頂にタッチして、あ、そうだ、白山だわと、鳴谷山の影でガスり始めた白山をチラ見して
猛スピードで下ってきたら、その男性は、まだブナ林に居てはったけど、お先に横すり抜けて行かせていただき
ミツの待つ峠に15時55分
登山口に16時05分
予定通りの時間となった! ホンマかいな、、(笑)
今年はいつまでも暖かかったのと、台風の応酬で、紅葉なんて、まるっきし諦めていたのだけれど
予想外に目の保養ができて良かった。
わざわざ北陸くんだりまで来た甲斐あったと、しみじみ思っておりまする。