【稲村ヶ岳(バリゴヤの頭)】

標高1725m

11月09日(土) 晴れ時々曇り

Oさん ・ Mちゃん ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 稲村ヶ岳 

岩本橋630〜クロモジ尾〜登山道出合920〜稲村ヶ岳950(15)〜ドンブリ辻1130〜バリゴヤの頭1247(昼)1330〜強力ノ頭1410〜モジキ谷出合1623


前夜の内に、天川まで走っていただき、道の駅で仮眠
本当は、もう少し先まで入る予定だったけど、ちょうど翌日、洞川渓谷の紅葉祭りだったからか、どこもかしこもコーンだらけで駐車禁止。
大峰も、来にくくなったよねぇ、、

まだ真っ暗なのに、もう、お二人とも起きていそいそと支度中。
やぁ、もう5時か!

私も急いで飛び起きて、カップ麺をフウフウ啜って気合を入れる。

薄暗い中を白倉谷、モジキ谷の下山ポイントまで入っていただき1台をデポ
Uターンして、取り付きの岩本橋へと向かう。


白倉林道に入ると、いよいよ空が白んできて、正面には大日山がポコン、、おぉー!
俄か、テンション上がりますぅ〜 (^O^)/



岩本橋を渡った所がクロモジ尾の取り付き、

傍の空地に停めていただき、向こうのテープも気になるけれど、こっちので良いの?
この辺り、作業用のも含めてテープだらけなので惑わされないように。

植林へと上がる木階段が見えている
でもそれ自体はボロボロで、滑り易いので横の踏み跡を辿って尾根へ、



そのまま激登って枝尾根に乗るのかと思いきや、右へ右へとトラバース。
そんなに行ったら、どんどん離れてしまうよぉ〜
大丈夫?

私の心配をよそに、Mちゃんが入れてきたルートはこっちなんだと。
そうなんかぁ、、

ただし、けっして道と呼べるようなもんではなくて、どう見てもただの斜面で、それに各々が適当に取り付いてるって感じで、、
これは道ではないですよ〜!



1時間近く斜面に挑んでようよう尾根に乗りまして、フェンス越しの景色に見入る。
ホッ。

すぐお隣に観音峰からの稜線が延びていて、その向こうにハンサムな、、あれは唐笠山だろうか、、



フェンスの向こうは伐採地、今は一面のススキ原だけど、Oさんは夏に来たことがあるらしい、、それは大そう暑かったのでは?



さっきチラッと見えていた稲村の大日山
樹木に隠れてなかなか姿を現さない、大日見たさにワシワシ登って、たまに藪へと分け入ってみたり、、(^^ゞ



さらに登ると木組みの木材運搬櫓、そこからの眺めが素晴らしい。
とりわけ観音平は一目瞭然、すぐ分かる。(笑)



さらにさらに登っていくと、ついに展望ピークに達し、大日山も手に取るようだ。
ここで迷わず撮影タイム。

目の前に、ミオス尾のガタガタ、それの向こうに尖ったバリゴヤ、その向こうにはなだらかな、弥山の稜線が横たわっている。
凄い展望、クロモジ尾、バンザイだ!



ここから登山道出合までは結構な登りで、所々でシャクナゲが生い茂っている
ジャングルというほどでもないけど、

展望はただ、大日山が見えるのみ、、でも、それが励みになる。



大日山ばかりを気にかけてるとやがて笹道になり、傾斜がゆるんだと思ったら
ポンと登山道に飛び出した。

あ〜、道だわ、
というのは、登山者が歩いていたので気づいたんだけど、、(^^ゞ



稲村小屋は、ここより少し下ったとこにある。

まだ9時過ぎだけど、時間的には押しているので、とりあえず先を急ぐ。

稲村ヶ岳って小屋までは植林帯のジグザグなのに、今日のルートは展望に浮かれて、気づいたら稜線。
だから凄いゴキゲンなのです。

ただし腹ペコ
山頂に着いたら、何か食べよう。



大日に行く人を見送り、キレットを覗いて、鎖場とか、いつできたのか知らん新しい木の階段を登って進むと
背後に山上ヶ岳の稜線が見えてきて、それにレンゲ辻の稜線と合わさり
西の覗きはどれ?とか、気を取られてる間に
稲村山頂にたどり着く。



展望台に上がって一服。
薄曇りながら、今日は展望抜群ですわ。

南西には伯母子岳、高野龍神方面
北西には、金剛、葛城、生駒山、それの背後には六甲や、京都西山も見えているような気がするにゃぁ、、(^_^)/~

稲村でこんな展望、初めてかも、、(笑)



反対側には大普賢岳、、弥山、八経、それの向こうは仏生ヶ岳かな?



今しがた上がって来られた方が、弥山小屋も見えてますねと言っている。
Oさんは双門滝も見えているでと指差してるけど、ホンマ?  私にはよく分かりません。(^^ゞ



寛いでたら、どんどん人が溜まってくるので、15分くらいで出発する。
まだまだこの先、長いので、、

少し戻って、こんなところから? というようなところを分け入ると、なるほど確かに踏み跡がある、、

天理大WV部の黄色いプレートが掛かってたりして、結構メジャーなルートなの?



展望もよく、金剛山などは神々しいほどで、眼前に迫るミオス尾、そしてカンスケ尾などもカッコいい!
予想してたより楽かもね。



と、最初の内はルンルンだったが、不意に前方スパッと切れ落ち、、そこを強引に激下り、

灌木帯に入ってからも、岩の隙間をすり抜けたり
アドベンチャーの連続。



基本、痩せ尾根なので、どっち側にも逃げられないから、激々下れば激々登る、、
それに加えて、シャクナゲジャングル

コースタイム見て、山頂から「バリゴヤの頭」まで3時間もかかるの?
と思っていたけど、なるほど確かに

もたもたしてたら、どんどん時間が過ぎていく。



画像では、はしゃいでますけどね。(^^ゞ




途中で、単独の女性に遭遇した。

彼女はミオス尾を上がってバリゴヤをピストン、洞川に下りて紅葉狩りもして帰る、、ってな、えげつない計画らしい。
信じられません、そんな方がこの世の中にいるなんて、、(@。@)


擂鉢のような「ドンブリ辻」へ激下っていくと、いよいよ正面にバリゴヤの頭が顔をだし
おいでおいでと呼んでいる。



鞍部に下り立ち、さぁ、いよいよバリゴヤだぜ、、、と思いきや、
い〜や、まだや。

大小合わせてピークをまだ、3つも越えんと着かんらしい、、マジっすか! \(-o-)/


ネットで見かけた「難所」 というのを必死のぱっこで下りてきて



ホッとしたのもつかの間で、ほんまにキツかったのは、その先で、、

もうビビってしまって泣くにも泣けん、、笑ってますけど、、(笑)



いよいよこれが最後で最後の激登りというの、無我夢中でよじ登り、ついに登りきったぞー!
ここが、夢にまで見た?バリゴヤの頭です。

木の枝に、プレートが一枚掛かってる、、、だけ?(笑)



手前の樹間からのささやかな稲村ヶ岳展望で気を鎮めたら、さぁ、お昼にしましょうか。
もう13時前、空腹もどこかに飛んでしまった。(笑)



Oさんが手際よくっわかめスープを作ってくれて、
美味しいね〜 温かいものが美味しい季節になったんだねぇ〜 としみじみホッコリ。

ふと気がつけばもう、13時半。

えらいこっちゃ、日の暮れまでに下山できなくなってしまうで。
え? そんなにかかるの?


ここから先はお二人ともすでに踏破済みなので、安心なので〜す。

なのになんでか、この私がトップを仰せつかってしまって、
マジっすか?

ねぇ〜こっちで合ってる?
と、何度も振り向き、後に確認しましたとも、、ええ!



以前、付いていたはずのテープも必要最小限度に取られているようで、
でも、基本、尾根芯だから、、
という尾根に這い上がろうとするけれど、ことごとくシャクナゲに阻まれる。

40分ほどかかって、ようやく「強力の頭」、、ここもプレート一枚。



そして、まだまだ続くシャクナゲジャングル

お座興で胎内くぐり大会、、ってのもあるけれど、、(笑)



大岩エリアを過ごしたら、赤い境界杭に逆らって、西に向かって激下る。
いよいよ稜線ともお別れです。


でも? これ道?
どう見ても、ただの斜面ってのをグリセードで下りていく

落葉が堆積して全く地面が見えなくて、取りつくしまがないのでもう、、オールグリセードになっちゃってます。
ほんまに大変、、、上げたりしてるけど。(笑)



救いは紅葉!

ここに来て、ようやく散り残ってた疎林のモミジが何とも言えん色を添え、
谷を明るく照らしてる。

しばし、我を忘れて見惚れてる。



ついに植林帯になって、、沢音が聞こえ、いよいよゴールか、、、と思いきや
作業道が交錯していて、道がまるで迷路のよう。

総動員でナビ突き合せて、でも、まだ15時台だから、大丈夫大丈夫!、、と呪文のように。


ようようゴールの砂防堰堤が見えてきた。
あ〜助かったぁ、、



ここを右折し溝蓋に沿って進むと、谷の道標が現れる。

いやぁ、「モジキ谷」 って、こんな字だったの? 行ってみて初めて知ることもあるようで、(笑)



私らがさっき下り着いたのは、モジキ谷の隣の南谷。
だから、バリゴヤの取り付きはモジキ谷ではなくて南谷なのかぁ、、と、納得しながら

最後は「熊注意」の看板のところに無事下山。

ここは行者還トンネルに行く度に通っている道だけど、まさかこんなところが取り付きだったとは、、



終り良ければすべて良し、、いやはや、大峰をしっかり体得できた素晴らしい一日でありました。
感謝♪