韮崎に着き、当然、見えているはずの富士山は、ガッカリするほどボケている。
遠路はるばるやってきたのに、、山に行く気が失せてしまう。
気を取り直してバスに乗り、終点で降車してから、とぼとぼ歩く。
平日バスは登山口まで行ってくれない。
この道がなかなかの上り坂、、登る前からもうバテバテ。
ふと、軽トラのオジサンに呼び止められて、それがあまりに好意的で思わず登山口まで乗せてもらってしまった。
すみませ〜ん (^_^)/~
登山口には深田公園
茅ヶ岳が深田久弥氏の終焉の地であることから、知名度も高く
毎年、記念登山が行われているらしい。
今日もすでに、数台が停まっている。
深田公園から登山道に入り、、、あらら、こっちは散策路なんだ。
と、ぶらぶら散策してたら道に迷った、(笑)
適当に上がって林道に飛び出し、すぐ傍の道標から登ることに、、(^^ゞ
これはメインルートの一本西の尾根のよう、、
ということに、間もなく気づき
木の間越しの富士山や南アルプスの白い峰に気をよくする。(^^ゞ
しかし、防火道のような幅広い道が山道に変わっても、緩むことなく傾斜は続き
これ直登かよ!と後ずさり。
昨晩、ほとんど眠れてないのが体に堪える。
早く尾根に出ないかなぁ、と喘ぎ喘ぎ
早くも下山してくる人がいる。
無風でここまで暑くなるのなら、もっと早く登るべきだった
ムリだけど。(/_;)
トウゴクミツバツツジが艶やかで、
足元にはスミレ類とかフデリンドウ、でも屈むのがしんどい。
やっぱり今日は絶不調のよう。
2時間ほどかかって、ようよう千本桜分岐に着いて、
その先数分のところが茅ヶ岳山頂だった。
開放的な山頂には数名が寛いでいて、真中には方位盤もある。
伸びた枝が目障りながらも、まず360度の展望。
富士山は、、朝より濃くなってるかも。
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富士山 |
八ヶ岳 金ヶ岳の双耳峰 |
実は一つやり残したことが、、
メインルートの途中に深田久弥氏終焉の地の石碑があった
わざわざになるが、それを見に20分ほど下らねば、、
このまま下山すれば通り道になるけど、まだこれから金ヶ岳へと縦走するつもり、、大丈夫か、、
ま、とりあえず、ザックのまま急坂を下る。
石碑はなかなか現われない。
その代り、随所で悠然と富士が覗く、、
こっちを登ればよかった。(笑)
イワカガミがポロポロ咲く中、ようようの石碑。
さて、気が変わらぬ間に踵を返す。
山頂への登り返しは心底、体に堪えたが、山頂広場でボーっとしてても暑いだけなので、
そそくさと昼を済ませ、展望だけ見て、炎天下を後にする。
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南アルプス |
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八ヶ岳 |
そんなこんなで半ばヤケクソで金ヶ岳に向かったものの、これが意外と正解で、
時折、北面に涼風がわたる。
100m程を下って鞍部からの登り返し、、見あげれば石門かな
岩肌にポッカリ穴が開いている。
くぐり抜けて、、ふり向けば茅ヶ岳。
う〜ん快感!
何度か展望に傅きつつも、よろよろと登りきったら観音峰分岐
金ヶ岳の南峰は、まだその先のピーク。
南峰からわずかに下って、
稜線を左から巻くように登りきった先が、ようようの金ヶ岳山頂だった。
さっきより八ヶ岳に近づいたはずが展望は南側のみで、
富士山もちょこっとだけ。
な〜んだ。
ここでしばし体調を整えたいところなれど
さっき追い抜いたグループは上がってきたので、休憩もそこそこに下山する。
下りだすと、茅ヶ岳越しに富士山や、南アルプスの展望が開けてきて
ふり向けば金ヶ岳の吊尾根も
崩落地をコワゴワ通過すれば、右手にバーンと八ヶ岳。
おお!
まもなく樹林帯に入って、ミツバツツジ咲く中を、下って下ってどんどん下って、
ヤマツツジの咲く登山口の林道に、ようよう飛び出た。
この三差路の林道を辿り、深田公園に戻ることもできるようだが、
私は林道をつっきって、
明野ふれあいの里キャンプ場を経て、茅ヶ岳登山口バス停へと、さらにさらに下っていく。
正面には甲斐駒ヶ岳に鳳凰三山、、右手には八ヶ岳が当たり前のように鎮座ましまし、
まったく、なんちゅうロケやねん。(笑)
と、どうにか下りてこれまして
な〜んにもないバス停で、30分ほどバスを待つ。
【出会った花など】
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クレマチス |
ニリンソウ |
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イカリソウ |
タチシオデ |
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キジムシロ |
ミツバツチグリ |
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クサボケ |
ズミ |
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ミヤマハタザオ |
オキナグサ |
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アケボノスミレ |
サクラスミレか? |
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マイヅルソウ |
アカバナヒメイワカガミ(たぶん) |
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ワダソウ |
フデリンドウ |