【氷ノ山 (途中まで)

標高1405

月30日(土) 曇り一時雨

ミツ ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 氷ノ山山頂 

響の森駐車場920〜尾根合流1200〜(20)〜氷ノ山越1316〜駐車場1427




「氷ノ山、行くんでしょ?」
「えっ?」

ちょっと前に土曜なら空いているかも、、と言われ
ほな氷ノ山。

と、ボケた(笑)ことは覚えているが、その後、何の進展もなく、もう六甲でいいわと思っていた。

それを前夜、しかも夕食後に突然、ミツが持ち出したので、もうびっくり!。

だって、5時起きして5時半スタートだよ。
そこをなんとか、30分遅くしていただいて、、モミモミ、、

運転手にそう迫られると助手席は引くしかない。
午後から天気崩れるらしいし、周回もせず途中で引き返すことになってもいいん?

そんなん全然かまわない。

ミツは氷ノ山に興味がない、、ま、軽くリフレッシュドライブくらいに思っているのだろう。


というわけで、、きっちりしぶしぶ、6時スタートとなってしまった。


なので要するに、なんの下調べもしてないが
ま、去年も来てるとこだし、、あ〜だから、気が進まんのですけれど、、(/_;)


駐車場に9時過ぎ到着。
これでもかなり吹かしたらしいが、なんのなんの、、うちは成果主義なんで、、(笑)




去年同様(!)タニウツギの咲く道を、炎天下のスキー場から登山道に入っていく。
沢沿いになるとホッと涼しい。

六甲じゃなくて正解だったかと、ふと思う。




しかし、谷を埋めているであろう花は、そのほとんどが成りをひそめ
目につくのはクルマバソウばかり。


ふと、数名がワアワアと追いついてきて、それなんていう花です? とミツに、、
ミツが私を指すんで、目線が一斉にこっちに向く。

あぁやっぱりクルマバソウ!
大感激しながら登っていかれた、、まぁ、お元気なこと、(^_^)/~


鬱蒼とした深い谷にブナやトチの大木、、

枝がモサモサしていると思ったら、ツリバナの花が満開、、おぉぉ みごとじゃ!
ここに来て初めて、ちょっと嬉しい、、みたいな。(^^ゞ




未だに残雪が、、今週あんなに暑かったのに解けてないんだぁ、、不安がよぎる。
まさかその不安が現実のものになろうとは、、


次第に沢音が高くなり、さっきの元気組が上でワアワア騒いでる。

見上げると雪渓が谷深く覆い被さり、踏み跡らしきものも見当たらず、、

すいませーん、どこを行かれたんですかぁ?
大声で叫んでみた。



雪はアカンで! クレバスや、、そこの沢を伝って、木のとこから上がる。
リーダーらしき男性が、途中まで下りてきてくれ指図。

ありがとう、行ってみます!

たまたまの先行者に救われて、我武者羅に登って雪渓を回避、




はてさて、次なる木はどこかな?

強引に倒木をくぐると、道ははるか下の方、、そっちムリ!
慌てて返して、もうこれしかない崖をよじ登る。

ミツは来るか?
ま、とりあえず自分だ。(^^ゞ

滑ったら一巻の終わりの崖に、必死のパッチで食らいついて、、出た!
難関突破!どうにかこうにか

ミツを引っ張り上げてホッと一息ついてると、ふとさっきの雪渓下に人影が、
まさに今、雪渓に挑もうと。

あのぉ〜すいませ〜ん! そっちはダメですぅ〜谷伝いにあがってぇ〜
ミツも加担し、どうにか誘導、、あぁ。




さっきまでグダグダ歩きだったワタシ、雪渓のおかげ?で俄か、スイッチ入った。(笑)

もうこれで大丈夫と思ったのに、また上で声がする。
あの声は尋常ではない。

休憩もそこそこに、彼らを追って

なるほど、再度の雪渓が、、今度はこれを渡るのね。

下が空洞のスノーブリッジ、、思わず息を呑む。
一歩一歩、確かめて、、最後はエイヤ! と飛び降りた、、振り返ったらさほど薄くもない雪板。
なーんだ。

こういうの、通ってみなけりゃ分からない。



またまた雪渓、、これもかなりのサイズだが、、真中がパッカリ割れてて
それを渡る、、モーゼの十戒、、なんちゃって。イテッ\(−、−

例のお二人も追いついてきて、
その足取りの軽さに、さっきは失礼なことを言ってしまったかと案じる間もなく、先ほどはありがとう!
と、お礼をいただきホッとする。(笑)



度重なる雪渓渡りと泥濘とで、手とかもうドロドロ、
だが鎖場を越え、最後の雪渓を越えたら、ようよう沢筋から離れて、、やれやれ。

もう大丈夫だよ、、
でも休憩は尾根に出てからと珍しくミツが言うので、それに従い、うっとりブナの斜面をワシワシ。



12時、ついにコースと合流。
ひとっ走り、こしき岩くらいまで登ってこようかと掠めたが、あまりの人の多さに後ずさり、、
ベンチで休憩。




どうする?これから。
もう結構、曇ってきてるし、あれは引き返せないし、、

他に道はないのかと改めて問われ、そうだ、氷ノ山越から下る道がある!

傍の案内板で、通行止め云々を確認し、
(どちらかといえば、仙谷の下り口にキケン印がほしかったけど)


何はともあれ、今後のためにはエスケープルートを知っておくのも手だと、、え、また来る気か?
ミツは時々、信じられんことを言う。(笑)



山頂に向かう大勢と挨拶を交わしつつ右に鉢伏山を眺めて、氷ノ山越へと下っていく、、

結構長い道のりに感じるのは腹ペコだから?
氷ノ山がいつまでもデカいから?



脇の窪みでそそくさとお昼を済ませ、雨の降らんうちにとブナの美林を経て、



避難小屋のある氷ノ山越に到着、、まだ13時過ぎなんだ。

小屋前には見るからに重装備のカップル、、もしかお泊り、、ええねぇ、、(笑)



分岐を折れてキャンプ場への下山路に入る。

もうかなり低いところまで来てるから、雪渓の心配はないだろう。
いや、雪渓どころか階段の遊歩道。

それをサクサク下っていくミツ、、(^_^)/~



かと思いきや、途中のベンチで靴下脱いで、ご休憩、、
足の指が攣ったんだってさ、、大丈夫か。

しかし楽しかったね、、

まさか、そんな言葉が亭主から聞けるとは、、(笑)


最後の分岐を直進したらキャンプ場に出て、まぁ、そこからのアスファルトの長かったこと。
すんませ〜ん 気ぃ〜抜いてました。(笑)





【出会った花など 一部】


 ニリンソウ タチカメバソウ 


チゴユリ  サンカヨウ 


イワカガミ   ユキザサ


ルイヨウボタン   アオダモ


ホウチャクソウ   ツリバナ



 ミズキ