【三ツ峠山】

標高1785m

月15日(月) 晴れ時々曇り

チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 三ツ峠山最高点(開運山)  

三ツ峠登山口1010〜四季彩館1220〜開運山1235(15)〜御巣鷹山〜木無山1410〜鉄塔(5)
霜山(新倉分岐)1540〜富士見台(20)〜天上山ロープウエイ乗場〜護国神社〜河口湖駅1736


6月に入ってもなかなか遠出できない状況なれど、六甲だけで済ませていると気が滅入ってくる。
ってか、暑くてバテバテ、、今年は異常だろうけれど、

なので一念発起し、山梨まで足を伸ばすことにした。
や〜長い足やぁ〜(笑)


三ツ峠山は前に一度、晩夏だったか訪れたことがある。
あの時は車だって、金ヶ窪からピストンした。

今日は気ままにソロなもんで、無計画に歩いてしまいそうな自分が心配。(゜゜;
でも、朝からすでに見上げる富士は、早くもこ〜んな感じで、
オヨヨ。




この後、どうなっていくか、大よその見当はついている、、経験上、、
要するに急ぐことはない ってことだ。(笑)


バスのお客は疎らだったが、降車して駐車場まで上がってきたら車も人もワンサカ。

でも皆さん、各々悠々自適で、
登攀意欲に燃えてる方など、正直、どこにも見受けられない。
あ、私も、、ですけれど。(笑)

トイレを借りて林道を、た〜らたらと登り始める。

ふと脇の木に、オバちゃん達が集ってる。
なんですの?

つい、関西人の野次馬根性で、(^^ゞ
覗き込んだらなんと、一本の木に纏わりついてる一匹の蜂に向って、背中が丸いとか横縞がビミョーだとか、、、
あほらし

いや、しかしよく見れば、ナワシロイチゴみたいな花が木にへばり付いていて、
蜂はその花の蜜がお目当てのよう、、

なんですの?



と、さらに厚かましく訊ねると、
オバちゃんの一人が、クロイチゴ、、だよね、、と周囲に打診しながら、

ふ〜ん、お初だぜ、、とか思ってる間に、
オバちゃんたちは次の木、さらには向かいの木、、と性懲りもなくご丁寧な生物観察を繰り返しておられる。
この分では、10m進むだけで日が暮れそう。

以降、改心してマイペースで歩くことにする。(笑)


こんな道だったかなぁ、、と訝ってたら、見覚えある歪んだガードレールのところに扱ぎつけ
あぁ、前回は林道を無視して、ここまで直登したんだ、、と気づいたり(^^ゞ


その蛇行林道も、後半からは若干斜度が増す。
それを喘ぎ喘ぎ登ってはる方、、そんなにお辛いなら何もムリして登らなくても、、って気もするが、、

と、待ってましたのベンチ!
それに屯する皆々様、、を遠目に、、あぁ、ワタシ独りなんだわ、、とあらためて思い知る。

あ、ベンチが空いた。

この先は、ダラダラ登りだったと記憶しているが
そもそもバス停に着いたのが10時過ぎで、おおよそ昼に山頂を踏むのはムリなので
観念してここで若干の燃料補給。


不思議にもベンチを発つと、もう誰にも会わなくなって、
いったい皆さん、どこに消えた? と案じていたら
そろそろ下山してくる人がいたりして、、


ふと、フェンスが幾重にも張られて立入禁止の看板、、こんなに厳重だった?

立ち入るな! と言われたらますます興味津々で、、なんやろかと覗きたくなる。
背伸びしたら、ドバっと白い花の塊、、ス、スズランか?
ズームで見たら、なんとクサタチバナ。


クサタチバナが希少やて! イテッ(>_<)


しかしまさかのそのすぐ先で、野放し状態のクサタチバナ群に出くわすとは、、
(秘密の花園はクサタチバナではなかったのか?)



さて、いよいよ四季彩館と山頂との分岐。

人の手がいっぱい入った三ツ峠山は、けっして迷うとこではないが、ここらで順路を決めておかないと
分岐の度に往生する。


今回はまず四季彩館に行く、、
と、その道端で座り込み、ザックをまさぐってるオジサンに出くわし
ここでお昼ですか?

話しかけたら、いや、カモメランがな、、ここに咲いてると教わったんで。
あら、ほんとだ。

小屋の人が植えたんちゃうの? とか余計なことは洩らさずに、、やぁ、見つかってよかったですね!



四季彩館のバルコニーからの絶望的な展望と、間近にそそり立つ屏風岩を見据えて、
とりあえず山頂を踏みに行く。



またまたお腹が空いてきて、この山頂直下の厄介なザレ場をいち早く済ませたら大休憩!
と、開運山に向かって這い上がる

12時半過ぎ着。

そこからの眺め、、
当然のことながら富士山が見えるワケがなく、私以外には一組のみが居るだけの淋しい最高点。



やれやれとおにぎりを頬張ってたら、お、富士山が見える、、と、傍のオジサン
え、ホンマに?


いや〜、せっかく教えてもらったがこれは見えんでも一緒ちゃいまんの? なーんてシャレはこちらでは通じない。(笑)
丁重にお礼を申し上げまする。<(_ _)>



カップルは満足げに去っていかれたが
虫が多過ぎてなかなか寛げず、それにここって猛烈に暑い!
私も早々に退散。

ってことで、お昼もそこそこに次の御巣鷹山へと向かう。



樹林帯を抜けると明るい草原地帯になって、あろうことか再びここで灼熱の太陽が、勢力を盛り返してきた。
そういえば予報もそうだった、、(>_<)


この辺りにも植生保護のフェンスが張り巡らされ
今度は何かと眺めれば、、あぁ、アヤメだ、、ポツンポツンとアヤメが咲いてて
やっぱりフェンスから、はみ出してるのもいる。

スキやわぁ、そういうの。(笑)



炎天下をヒイヒイ登ると電波塔の御巣鷹山に着いて
こんなとこまで来る人など稀なのか、工事のオッサンにジロッと睨まれ、、スゴスゴと踵を返す。(笑)



山腹道を四季彩館へと舞い戻る。
ここを右に取れば再び往路を辿ってしまうので、直進して木無山の方へ進む。

開運山、御巣鷹山、木無山、、この3つを踏まないと三ツ峠山に来たことにならん、、
ってのは、私の勝手な思い込み。(笑)


あ、ヤマツツジ!



山荘を越え平坦な道を進む、、、この辺りにもフェンス設置、、
何のためか、今の時期だけ原っぱなのか、、さらなる疑問を残して先へ、、(笑)

そんなこんなで木無山


すぐのところが母ノ白滝と天上山の分岐
さて、どっちや?

この先は未だ決めてなかったが、天上山まで2時間10分の表示を真に受け、、いや、励まされて
頑張って、そっちに行ってみることにした。



歩き出して間もなくのところに展望のザレ場があるが、それ以外は極めて平坦な樹林帯。
歩きやすい、、ってかずっと平坦が続くので、こんなんで大丈夫か?
と、かえって不安になってくる。


さりとて不安材料はこれ以上増やさず、
誰にも会いそうにない道だけに、熊の心配だけして歩く。(笑)

たまに野放図に引っ掻いた痕とか、糞、、、お〜こわ。



木無山から1時間ちょっとくらいで、鉄塔の展望地に出た。
ここは春にミツと新倉山に登った時、来てみたかったところで、、あ〜やっと念願叶った。


いやぁ、、、久々の展望です、、
だいぶ陽も傾いて、富士山が徐々にクリアーになってきてる、、こりゃ脈あるかも、、

麓から吹き上がってくる風で息を吹き返し、、
熊とか忘れて、しばし休憩。




その先、例の新倉山からの分岐を経て、霜山へ、、
さらに30分弱で林道に飛び出し、それを突っ切って天上山を目指す。

このまま下りまくって下界、と信じていたのに、天上山への登り返しが最後に現われ、もう足ガクガク、、
でもこれ登らんと、富士山に逢われへん。(笑)



天上山の先の茶店跡、、のベンチでようやくの富士と対面、
その優麗な姿に息を呑む、、



モチロンここで大休止!

よく考えたら、朝登り始めてからまだ、おにぎり一個くらいしか食べてなくて
重い冷麺をせっかく背負って来てるのですから、、たとえアベックのオジャマだろうとも、、わしゃ、食うで!



そして誰もいなくなったベンチで自撮り!
ブレたって何べんも撮ったる!(笑)



かちかち山ロープウエイの展望台は大賑わいで、万国語が飛び交っていて、、
それを尻目に、私は河口湖駅へとひたすら下る。



ふと、中国人のネエチャンが、私のナリ見て、ハイキングコースがあるのやな (みたいなこと) を話してる。
へえ、日本の山、奥深い、、また来来、、次、スニーカー履く、あるね。





【出会った花 (一部抜粋)】


コゴメウツギ ベニバナツクバネウツギ シロバナフウリンウツギ 




クワガタソウ ササバギンラン シロバナヘビイチゴ 




キバナヤマオダマキ クサタチバナ  ヤマオダマキ 



グンナイキンポウゲ ツルシロカネソウ  ミツバツチグリ 




 
カモメラン  ヒメムヨウラン  カモメラン(白花) 




 ユキザサ ホテイアツモリ  フタリシズカ