一番バスに乗り、どうにか別当出合までこぎつけた。
久しぶりの高い山、それも私にすれば結構な強行軍である、大丈夫か?
菓子パンでそそくさと朝食を済ませ、吊橋を横目に観光新道の急坂に取り付く。
まずは、別当坂出合までが勝負!
めちゃ気合入っとる、(笑)
未だ薄暗い山道をジグを切って登っていくと、
両脇には白い花、それにふと立ち止まってしまう私、、などには見向きもせずに、
皆さんガンガン登られていく。
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ミズキ |
タニウツギ |
ザックが重くて屈むとキツイ、、
なので、花見とかは適当に、一輪だとやめ、、次も一輪、、また一輪、、ついに根負け、よっこらしょとしゃがみ込み、、イテテ
立ち上がるのにも一苦労。(笑)
ちらちらと右に別山の稜線が、、未だ別山らしくない形(?)をしているが、
別当谷の奥には御前峰も覗いてる。
いやはや申し分ない天気である。
次第に展望が開けてきて、ヒョイと尾根に飛び出した。
別当坂出合に6時半
ますは一息。
なんと、コースタイムより30分も早く上がってきてしまった。
速い、、私にしたら速すぎる!
こういうことを繰り返してると、そのうち調子が崩れたり、、よそ見した拍子にドベッとつんのめったり、、(^^ゞ
ここはご用心。
しかしすでに日も高く、陽射しも強く、本日も猛暑日まっしぐら、、ってな感じや、
やっぱしちょっとだけ急ぐ。
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背後は別山 |
荒島岳 経ヶ岳 赤兎山 大長山 |
登山道には、もおええ、、ってほどのササユリ 、昨日も、いやっちゅうほど見たし。(^^ゞ
それにキスゲがちょろっ、キスゲの方が負けてます。
やっぱりキスゲは裏年です。
といきない足元にゴゼンタチバナ、、おぉぉ
背後から、先週はもっと瑞々しかったわ、、と見ず知らずのオバはん、、、、でも雨でしたよな、、ケケケ(笑)
仙人窟を過ごし、どんどん登る。
標高が上がるにつれて、花も瑞々しくなってきている。
私の調子も上向きだ。
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別山 ヤグルマソウ |
仙人窟 |
ミヤマキンポウゲロードの先に突如、雪渓が現われた。
踏跡が薄く、たまたま先行者もいなくて右往左往、、、あ、左に折れるんだ。(^^;
コイワカガミにハクサンフウロ。
人の声にふと眼を上げると、殿ヶ池避難小屋が燦然と現われ、それを見るなりホッとして、
さぁ、休憩や休憩!
次の雪渓を越えたところが殿ヶ池避難小屋。
小屋の前は、ごった返してて、皆一様にこの酷暑にヤラれてる。
私も確かにその一人だが、昨日の取立山の地獄に比べれば、、何のこれしき、、(笑)
だったらこれはシャリバテか。
ザックを探って、なんか食べる、、、あ、ここの日影にどうぞどうぞ
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釈迦前岳 釈迦岳 |
奥は別山 |
花さえ見れば気分がハイになる人に言わせれば(ワシ?)
白山はありがたい。
また、この辺りからいよいよ花が増してきて、種類も増えて、
暑いのなんのと辛がってるヒマがない。
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ヤマブキショウマ? |
テガタチドリ |
でも、そろそろ下山者も増えてきてるので、すれ違う毎に気を遣う。
そういえば朝、バスガイドさんが、昨日は1000人程も上がられましたと言っておられた。
久々に晴れたもんなぁ。
ミヤマキンポウゲ街道に、コバイケイソウがポツりポツり。
たまにドバっ、と群れていて、
今まで花とか見向きもしてなかったオジサンまでが足を止めてる、
今年はアタリや、なぁ、、ええ、そうみたいですね。
馬のたてがみ辺りで花は最高潮に達し、その中に申し訳なさそうにキスゲがパラパラ。
黒ボコ岩周辺で、再び雪渓が現れて
雪解け直後の斜面には、早春の花もちらほら見られる。
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キバナノコマノツメ |
コイワカガミ |
黒ボコ岩は砂防新道と交わるところで、岩に登って寛ぐ人も多い。
モチロン私も登っとく、、(^^ゞ
そこからの眺め
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別山 甚ノ助谷 |
荒島岳 赤兎山 経ヶ岳 大長山 |
室堂までもう一息なので、休憩もそこそこに先へと進む。
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ミヤマダイコンソウ |
木道の続く弥陀ヶ原、この辺りの雪は、もうほとんど解けてるが、唖然とするほど花がない。
ほぼただの笹っぱら、って感じで、、
これが地球温暖化?
エコーラインの方に折れていく人が確認できるが、、あっちの雪渓は通れるのだろうか?
私は口をひん曲げ五葉坂を登り出す。
最後の踏ん張り、もうこのしんどいのは淡々と行くしかない。
でも、覚悟したほど人がいなくて、結構すんなり室堂に着いてしまった。
10時半
今日は泊まらず下山する計画なので、何かと気忙しくて
ゆっくりする気になれない。
トイレ休憩だけにして御前峰へと発つことに。
別に、御前峰を踏みにいかなくても良かったんだが、せっかく来たんだし、
それに、まだあんなにクリアーに見えてる。
増築工事中の山荘脇から登山道へ、、足元にはクロユリがどっさり。
左斜面の巨大な雪渓をヨロヨロと下ってくる人を横目に、石畳の道を緩々登る。
花に浮かれてホイホイ、、したいところなれど、標高2700mまで登るので、一応、高山病を気にかけている。
そんなこんなで御前峰まで50分もかかって、ようようたどり着いた。
眼下に点在する池、、雪渓もそこ彼処に見られる。
記念撮影を済ませて、、
ワアワアと何の躊躇もなく、お池めぐりへと向かっていく若者たち、
さて、どうする、
これからのことを考えながら、おにぎりで休憩。
途中まで行きかけ、やっぱり時間が気になると、強引に下ってお池めぐりコースに出た。
池めぐりは、う〜ん、未だ何もない、、時期尚早かな、
雪原の合間でチングルマが風に揺れ
イワヒバリが懸命に自己主張してる脇で、
アオノツガザクラ、コイワカガミ、ハクサンコザクラなどがちょろっと。
適当なところで踵を返す。
お池めぐりから室堂へ。
と行きかけて、、あれ、これもしかして、例の雪渓と違う?
ああ、やってしまった! 行きにあそこだけは回避したいと睨んでた斜度のある巨大雪渓!
そこに、まともに出てしまった。
(>_<)
そういえば軽アイゼンとか持ってたわ、、とか掠めながらも、つい面倒くさくなって壺足のまま、
ヨロヨロとストック一本で。
いやぁ〜なかなかのもんです。
軽量なんで足が雪にウマく食い込まず、、と苦しい言い訳をしながら
ズルッ、ズルッと何回も、、ふと、ルートを大きく外していると気づいて、
慌ててゼエゼエ引き返したり
後続のグループに、大丈夫ですか? ご一緒しましょうか? な〜んてことを!
まだまだ修行不足です。(>_<)
やれやれと、室堂平を徘徊してたら、あっという間に13時半になり、
あぁ、もう下山しなければ、
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アオノスタザクラ |
ハクサンシャクナゲ |
五葉坂を一気に下って弥陀ヶ原をつっきって、黒ボコ岩から砂防新道のジグに入る。
ここも一気!
と行きたいところだが、う、う、う、ここに来て花再び、、それにすっかり捉まって、
え〜い、もう今日は花見じゃ!
何を今さら、、(笑)
今しがた上がってきたグループが花の多さに感動してはる。
ってことは、この先にはもう、花がない?
と、観念したが、なんのなんの、まだまだ続く花街道。
参ったなぁ〜
と思っているのは、もしかすると私だけかもしれないが、、(^^ゞ
砂防新道は、ずいぶん来てなかったので、格別に思えるのか
感慨ひとしおである。
これだけ暑いと、スタートが遅けりゃモロバテしそう、、
今頃から登られる方は、ちゃんと上までたどり着けるのだろうか、、
とか思っているとガスってきた、、これを狙った?(笑)
ただし麓の方はやっぱしカンカン照り!
ちょっとはこっちもガスってよ〜、、とかブツブツ言いつつ、ゴールの吊橋を渡って別当出合に16時40分
よ〜やく着いた。
しっかり最終バスギリギリの時間になってしまった。
【出会った花 (一部)】
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ミヤマタネツケバナ |
クモマナズナ(ヒメクワガタかも) |
ミヤマキンポウゲ |
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ミヤマダイモンジソウ |
ミヤマクワガタ |
ヒメクワガタ |
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クルマユリ |
ハクサンオミナエシ(コキンレイカ) |
ヨツバシオガマ |
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キバナノコマノツメ |
ハクサンコザクラ |
ハクサンタイゲキ |