【白山】

標高2702m

月12日(日) 晴れ

チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 白山御前峰 

別当出合520〜殿ヶ池避難小屋820〜黒ボコ岩1000〜室堂1030(20)〜御前峰1140(15)〜池めぐり
室堂1330(10)〜甚助小屋1450〜中飯場〜別当出合1637


一番バスに乗り、どうにか別当出合までこぎつけた。

久しぶりの高い山、それも私にすれば結構な強行軍である、大丈夫か?

菓子パンでそそくさと朝食を済ませ、吊橋を横目に観光新道の急坂に取り付く。

まずは、別当坂出合までが勝負!
めちゃ気合入っとる、(笑



未だ薄暗い山道をジグを切って登っていくと、
両脇には白い花、それにふと立ち止まってしまう私、、などには見向きもせずに、
皆さんガンガン登られていく。

ミズキ  タニウツギ 


ザックが重くて屈むとキツイ、、
なので、花見とかは適当に、一輪だとやめ、、次も一輪、、また一輪、、ついに根負け、よっこらしょとしゃがみ込み、、イテテ
立ち上がるのにも一苦労。(笑)


ちらちらと右に別山の稜線が、、未だ別山らしくない形(?)をしているが、
別当谷の奥には御前峰も覗いてる。

いやはや申し分ない天気である。



次第に展望が開けてきて、ヒョイと尾根に飛び出した。
別当坂出合に6時半
ますは一息。

なんと、コースタイムより30分も早く上がってきてしまった。
速い、、私にしたら速すぎる!

こういうことを繰り返してると、そのうち調子が崩れたり、、よそ見した拍子にドベッとつんのめったり、、(^^ゞ
ここはご用心。


しかしすでに日も高く、陽射しも強く、本日も猛暑日まっしぐら、、ってな感じや、
やっぱしちょっとだけ急ぐ。

背後は別山  荒島岳 経ヶ岳 赤兎山 大長山 


登山道には、もおええ、、ってほどのササユリ  、昨日も、いやっちゅうほど見たし。(^^ゞ

それにキスゲがちょろっ、キスゲの方が負けてます。
やっぱりキスゲは裏年です。

といきない足元にゴゼンタチバナ、、おぉぉ

背後から、先週はもっと瑞々しかったわ、、と見ず知らずのオバはん、、、、でも雨でしたよな、、ケケケ(笑)



仙人窟を過ごし、どんどん登る。

標高が上がるにつれて、花も瑞々しくなってきている。
私の調子も上向きだ。

 別山 ヤグルマソウ 仙人窟 


ミヤマキンポウゲロードの先に突如、雪渓が現われた。

踏跡が薄く、たまたま先行者もいなくて右往左往、、、あ、左に折れるんだ。(^^;

コイワカガミにハクサンフウロ。
人の声にふと眼を上げると、殿ヶ池避難小屋が燦然と現われ、それを見るなりホッとして、
さぁ、休憩や休憩!



次の雪渓を越えたところが殿ヶ池避難小屋。

小屋の前は、ごった返してて、皆一様にこの酷暑にヤラれてる。

私も確かにその一人だが、昨日の取立山の地獄に比べれば、、何のこれしき、、(笑)
だったらこれはシャリバテか。

ザックを探って、なんか食べる、、、あ、ここの日影にどうぞどうぞ

釈迦前岳 釈迦岳  奥は別山 


花さえ見れば気分がハイになる人に言わせれば(ワシ?)
白山はありがたい。

また、この辺りからいよいよ花が増してきて、種類も増えて、
暑いのなんのと辛がってるヒマがない。

ヤマブキショウマ?  テガタチドリ 


でも、そろそろ下山者も増えてきてるので、すれ違う毎に気を遣う。

そういえば朝、バスガイドさんが、昨日は1000人程も上がられましたと言っておられた。
久々に晴れたもんなぁ。



ミヤマキンポウゲ街道に、コバイケイソウがポツりポツり。
たまにドバっ、と群れていて、

今まで花とか見向きもしてなかったオジサンまでが足を止めてる、
今年はアタリや、なぁ、、ええ、そうみたいですね。



馬のたてがみ辺りで花は最高潮に達し、その中に申し訳なさそうにキスゲがパラパラ。

黒ボコ岩周辺で、再び雪渓が現れて
雪解け直後の斜面には、早春の花もちらほら見られる。

 キバナノコマノツメ コイワカガミ 


黒ボコ岩は砂防新道と交わるところで、岩に登って寛ぐ人も多い。
モチロン私も登っとく、、(^^ゞ


そこからの眺め
別山 甚ノ助谷  荒島岳 赤兎山 経ヶ岳 大長山 


室堂までもう一息なので、休憩もそこそこに先へと進む。

 ミヤマダイコンソウ


木道の続く弥陀ヶ原、この辺りの雪は、もうほとんど解けてるが、唖然とするほど花がない。
ほぼただの笹っぱら、って感じで、、

これが地球温暖化?



エコーラインの方に折れていく人が確認できるが、、あっちの雪渓は通れるのだろうか?

私は口をひん曲げ五葉坂を登り出す。

最後の踏ん張り、もうこのしんどいのは淡々と行くしかない。

でも、覚悟したほど人がいなくて、結構すんなり室堂に着いてしまった。
10時半



今日は泊まらず下山する計画なので、何かと気忙しくて
ゆっくりする気になれない。

トイレ休憩だけにして御前峰へと発つことに。

別に、御前峰を踏みにいかなくても良かったんだが、せっかく来たんだし、
それに、まだあんなにクリアーに見えてる。



増築工事中の山荘脇から登山道へ、、足元にはクロユリがどっさり。




左斜面の巨大な雪渓をヨロヨロと下ってくる人を横目に、石畳の道を緩々登る。

花に浮かれてホイホイ、、したいところなれど、標高2700mまで登るので、一応、高山病を気にかけている。




そんなこんなで御前峰まで50分もかかって、ようようたどり着いた。



眼下に点在する池、、雪渓もそこ彼処に見られる。
記念撮影を済ませて、、

ワアワアと何の躊躇もなく、お池めぐりへと向かっていく若者たち、
さて、どうする、
これからのことを考えながら、おにぎりで休憩。



途中まで行きかけ、やっぱり時間が気になると、強引に下ってお池めぐりコースに出た。

池めぐりは、う〜ん、未だ何もない、、時期尚早かな、
雪原の合間でチングルマが風に揺れ



イワヒバリが懸命に自己主張してる脇で、
アオノツガザクラ、コイワカガミ、ハクサンコザクラなどがちょろっと。

適当なところで踵を返す。



お池めぐりから室堂へ。

と行きかけて、、あれ、これもしかして、例の雪渓と違う?

ああ、やってしまった! 行きにあそこだけは回避したいと睨んでた斜度のある巨大雪渓!
そこに、まともに出てしまった。
(>_<)



そういえば軽アイゼンとか持ってたわ、、とか掠めながらも、つい面倒くさくなって壺足のまま、
ヨロヨロとストック一本で。


いやぁ〜なかなかのもんです。
軽量なんで足が雪にウマく食い込まず、、と苦しい言い訳をしながら

ズルッ、ズルッと何回も、、ふと、ルートを大きく外していると気づいて、
慌ててゼエゼエ引き返したり

後続のグループに、大丈夫ですか? ご一緒しましょうか? な〜んてことを!
まだまだ修行不足です。(>_<)


やれやれと、室堂平を徘徊してたら、あっという間に13時半になり、
あぁ、もう下山しなければ、

アオノスタザクラ   ハクサンシャクナゲ


五葉坂を一気に下って弥陀ヶ原をつっきって、黒ボコ岩から砂防新道のジグに入る。
ここも一気!

と行きたいところだが、う、う、う、ここに来て花再び、、それにすっかり捉まって、
え〜い、もう今日は花見じゃ!

何を今さら、、(笑)



今しがた上がってきたグループが花の多さに感動してはる。
ってことは、この先にはもう、花がない?

と、観念したが、なんのなんの、まだまだ続く花街道。


参ったなぁ〜
と思っているのは、もしかすると私だけかもしれないが、、(^^ゞ

砂防新道は、ずいぶん来てなかったので、格別に思えるのか
感慨ひとしおである。



これだけ暑いと、スタートが遅けりゃモロバテしそう、、

今頃から登られる方は、ちゃんと上までたどり着けるのだろうか、、
とか思っているとガスってきた、、これを狙った?(笑)



ただし麓の方はやっぱしカンカン照り!

ちょっとはこっちもガスってよ〜、、とかブツブツ言いつつ、ゴールの吊橋を渡って別当出合に16時40分
よ〜やく着いた。

しっかり最終バスギリギリの時間になってしまった。








【出会った花 (一部)】


ミヤマタネツケバナ クモマナズナ(ヒメクワガタかも)  ミヤマキンポウゲ 



ハクサンフウロ  ミヤマコウゾリナ タカネナデシコ 



サンカヨウ キヌガサソウ  ニリンソウ 



センジュガンピ コケイラン  サイハイラン 



ミヤマダイモンジソウ ミヤマクワガタ  ヒメクワガタ 



リュウキンカ シナノキンバイ  ミヤマキンバイ 



オオバミゾホオズキ ツマトリソウ マイヅルソウ 



オオコメツツジ シモツケ  ミヤマニガイチゴ 



クルマユリ ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)  ヨツバシオガマ 



ハクサンチドリ テガタチドリ  シロウマチドリ? 



ハクサンシャジン ムカゴトラノオ  イブキトラノオ 



イワツメクサ イワギキョウ  コケモモ 



キバナノコマノツメ ハクサンコザクラ  ハクサンタイゲキ