【秋田駒ヶ岳〜乳頭山】

月4日(木) 曇りのち晴れ

ミツ ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・  地図上の  烏帽子岳が乳頭山 
乳頭温泉510−高原温泉BS557(バス600円)−8合目626

8合目650−笹森山−湯森山815(10)−熊見平−宿岩923(10)−笊森山(昼35)
千沼ヶ原1132〜1150−乳頭山1305(30)−田代平山荘1405(5)−孫六温泉1515−乳頭温泉1545

秋田に滞在中、これだけはやっておきたかった、秋田駒ヶ岳〜乳頭山縦走

ガイド本には、この山域で最も味わい深いコースと謳ってある
けど、天気に恵まれることが条件だ、とも、、(゜.゜;

5時過ぎに宿を出て、高原温泉BS横のドデカい駐車場で朝のパン。
眼下の田沢湖が青々と輝き
本日は縦走日和、、と見たか、数人のザック姿がバス停に集まってきた。

朝の駒ヶ岳 朝の田沢湖

「アルパこまくさ」で、さらに数人を乗せた始発の登山バスは、昨日行ったばかりの(笑)8合目へと順調に向かうが、
その手前でみごとにガスられ
降車したら霧雨まで降っておりまする。
肌寒〜い。

今日の縦走は無理!
と、一同、ガッカリ肩を落として、駒ヶ岳の周辺の散策に転進する気か、シブシブ準備をはじめてる、
でも、私らは、周回なんて、昨日、もうやったし、、なぁ。

なので、初志貫徹!

乳頭山へ縦走するぞ!(^O^)/

で、とりあえず湯森山まで行ってみてから考える、、ということに、、する。(^^ゞ

霧雨はかえって涼しいくらいで、山がガスなら、しっとり濡れた花観賞に専念できる、
と、負け惜しみ?に思ってる。(^^ゞ


昨日の遊歩道に比べ、こちらは多少、藪っぽいけど、その分花も多いし新鮮!
と、ここは機嫌よく、露に濡れた小路をバサバサ、、



笹森山周辺に局所的に咲くキスゲが、霧に浮かんでちょっとセクシー

(●^o^●)

道端にはキンコウカがビッシリでステキ♪

キンコウカがこんな魅力的な花だったとは、、、( ..)φメモメモ



それにクルマユリ、タチギボウシ、イワイチョウ、、
マルバシモツケ、ハクサンシャクナゲ
昨日よりも遥かにスゴイ!



と、騒いでる間に湯森山。

そういえば単独の男性が、さっき笹森山を踏まずに、そのまま縦走路へと入っていかれた、
もう姿は見えないが。




相変わらずのガスだけど、霧雨はいつの間にか止んでいて
様々な花に彩られた街道は、さながらイングリッシュガーデンの装い、
イギリス人に見せたら、さぞや喜ぶだろう。(笑)



とまぁ、道の方は大丈夫みたい、、では、縦走、そのまま続行しますか?

と、その先も、クルマユリにトウゲブキ、モミジカラマツのオンパレードで、
花見物には事欠かず、
むしろ花に、グイグイ引っ張られていく、、って感じ。



そのうち木道の敷かれた、だだっ広い湿原に出て、
辺り一面、キンコウカ。
キンコウカの金色の花穂が、霧の中で輝いて、それの向こうにぼんやりと、浮かんでいるのはアオモリトドマツ。
あぁ、これだけでも、来てヨカッタ、、と思う。


それにタチギボウシやイワショウブの花も加わり、湿原をさらに賑わせている。

ここは「熊見平」という、ちょっと怖ろしい名前(!)の湿原で、
その真ん中の小高い丘には人が宿れそうな程デカい「宿岩」が陣取っている。


縦走路の半分くらいまで来たかなぁ、、と、地図に目を落とし
まだ9時半だと一安心。

ミヤマリンドウ、イワオトギリ、ヨツバシオガマ、ハクサンボウフウ、、どの花見ても、心が躍る。


宿岩まで登り詰めた所で、ふーっとガスが流れて、辺りの山がポワ〜ン

見えた。

しかも青空!

な、なんと!


そしてもしかして、行く手に見えるのは、次のピークの笊森山ではなかろうか?
あらぁ〜


と、一瞬、狂喜乱舞したのだが、
実際の笊森山は、見えたピークを越え、次のピークも越え、、と、いくつか越えた先でして、、(笑)

でもついに、こんもりと、まさに笊(ざる)を伏せたような山に到着した時は、
みごとに晴れわた〜り〜

\(^o^)/

田沢湖 笊森山 登頂 乳頭山

もしや、左手の鋭鋒は、今からめざす乳頭山では?

なんや、もうすぐそこやんか!
ほんまか、、(笑)


まだ10時半だけど
待ってたら、もっと晴れて景色が見られる可能性大、と、ここで、旅館でもらったオニギリ頬張る。

ウマっ!

やっぱりそうだ、秋田のお米は美味いんだ。
他におかずもあるのに、この私がオニギリだけをパクパクと
それもお茶碗2膳分ぐらいあるデカいやつ
みごとに平らげ、ヨクデキマシタ。

v(^^)\(^_^ )



笊森山の山頂には、ミヤマリンドウが星を散りばめたように咲いていて
丸太階段を下っていけば、池塘がいくつも広がっていて、その間をキスゲやキンコウカやらの黄色が埋める。

鞍部のところが分岐。


余裕があるので 千沼ヶ原にも寄っていこう。

笊森山を見上げる 水場


水場を過ごし、木道を渡っていくと、先ほど「熊見平」で見たような、キンコウカの海になり、
空の青さを映した池塘が、水を湛えてキラキラしている。


うーん、天上の楽園か、、


千沼ヶ原を抜けると、ついこの間まで雪田が残っていたような涼しい所に出て、
それの向こうに乳頭山。

あれがゴールやな!


その先、しばらくで縦走路と合流し、そこからは一路、乳頭山へと向かうことに、、

見下ろせば草すべりのようなスロープの底に点々と池が見え、
道は大きく弧を描き、
トラバース気味に乳頭山へと続いてる。



道端にはハクサンシャジンが満開で、ミヤマウスユキソウ、ハクサンボウフウ、ハクサンフウロ
けど、照ってきたので暑くて堪らん、
風を感じて小休止。



それでも山にガスのかからぬ間にと、厳つい岩稜がむき出しの乳頭山の斜面に取りつき
ガシガシと登り始める。

みるみる眼下の景色が広がり、近づく乳頭山が、あまりにゴツゴツしていて、、唖然。
あれを「乳頭」と呼ぶなんて、(笑)


乳頭山登頂!
13時5分


乳頭山
絶壁に、皿のように重なった岩の集合体
どちらを向いても岩が突き出て
痛快!

火曜サスペンス劇場が、いっぱいできそ〜!(笑)



この山頂を、今、私らだけが独占してて
今日はもう、誰も来る気配がない。

こんなに贅沢、申し訳なくて、、いいのかなぁ、、って。(^^ゞ


目いっぱいの展望を愉しんだら、小屋の見えてる田代平に向け下山開始。


振り向きざまに見上げれば、乳頭山がどんどん小さくなっていく、
行く手には駒ヶ岳、そして田沢湖が、、


30分ほどで田代平山荘、ここにも避難小屋とは思えぬほど、立派な小屋が。



小屋周辺は湿地になってて、乳頭山や、秋田駒、田沢湖の眺めもいい。


乳頭山  湿原 秋田駒ヶ岳


小屋のすぐ先の分岐を左折し、孫六温泉へと下山する。

ワレモコウ カセンソウ クルマユリ


木道から間もなく樹林帯に入って、
マイヅルソウやアカモノが、さぞや賑やかだったであろう急斜面になって
滑らないよう、慎重に、、



あぁ、もし、縦走を諦めて、こちらだけに来てたら、この登りでバテてたなぁ、、って、
今になって思う 1515 孫六温泉着。

冷たい湧水にタオルを浸し、ストックもスパッツも綺麗に洗って、
おもむろにバス停のある乳頭温泉へと向かった。

まだ、バスの時間まで45分もある
販売機の冷たい缶コーヒーで、のんびり、寛いでたらいいよね。



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