なるほど、「桜えび」の看板をよく見かけるし、磯の香りもほのかに漂う。
残念ながら、店に入る余裕はない、けどなんだか嬉しい。
しかし、暑い。
まぁ、関西よりは、はるかにマシだと、たまに、そよ吹く風に救われながら、
表示に従い左折して、山の方へと向いていく。
あまりにいい天気なので山へ登る気になった、何の準備もしていないのに。(^^ゞ
たぶんこっちと、新幹線の高架をくぐり、民家を抜けて、
山へ山へと上がってく。
先日、山で痛めた右足をかばいながら、ヒイヒイ、息を切らしながら
立ち止まっては、広がる眼下の景色に見入る。
大きく弧を描いた駿河湾、麓にはみかん畑が点々と、
彼方に霞むは伊豆半島、(それが2日後に登る達磨山だと知ったのは2日後)
あ〜なんて、いい景色。
この暑い中を、よぉまぁ、
バイクで坂を下ってこられたおばちゃんに突然、呼び止められた。
いいとこですね。もう私、すっかりファンになり、将来、ここに住もうかと、、(^^ゞ
おばちゃんは、私の話を真に受けて、
自分は静岡から嫁いできたが住めば住んだで色々あるのと、自らの半生をとつとつと語りだす。
私はそれに聞き入りながら、さっきから頻繁に通過している「新幹線」のことも気になって、、(笑)
15分ほど話し続けて、今から下のキュウリ畑に寄り、昼寝に帰るというおばちゃんとお別れ(^.^)/~~~
再びヒイヒイ登っていく。
右に分岐を見送って、タマアジサイや、ヤブミョウガの咲く道を、どんどん上がれば
左に丸太階段道
それも見送り、さらに上へと登っていくと、芝生広場が現れて、
そろそろ野外活動センターかな? と何気に時間を気にしたら、あらもう昼だ。
そうと分かるとお腹が空いた。(笑)
木陰のベンチに腰を下ろして、何か食べるか、、と振り向きざまに
えっ あれ富士山?
芝生の向こうに巨大な富士の一切れ?が、もう隠れそうな姿を覗かせている。
まさか、あんなふうに見えるとは、、しばし、口あんぐり。
野外活動センターに入ってしまうと迷いそうなので、途中の表示で山道に入って、展望台に寄る。
ここの景色も素晴らしい。
傍らでは、さっきの富士が、もう雲の中
でも、知っているのよ、富士がそこにあることを、、そして、そのでっかさを。(笑)
遊具広場の先からようよう、登山道らしくなる。
といっても、植林帯をトラバース気味に進むとすぐ尾根に出て
「さった峠」への分岐を見送り、電波塔の脇を過ぎると、ほどなく山頂広場に辿りついた。
あ〜着きました、お疲れさん、お腹ペコペコだぜ。
しかし誰もいない、なんや貸切かいな、もったいない。(笑)
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富士山 愛鷹山 |
南アルプス方面 |
360度の眺望をたった一人で持て余しながら、一通り、見終えたので、木陰に座って昼にする。
再度、景色を楽しんで
1時間ほどまったりしてたけど、ついに誰も来ず終い。
おもむろに腰を上げ、
もう、見残したモノはないかと再度、キョロキョロ、、あ、そうだ、、と、新幹線もゲットし終えて、 (^^)v
野外活動センターの管理棟まで下ると、中から出てきたオジサンと鉢合せした。
今日の山上は良かったでしょ!
ええまぁ、でも、富士山が雲に隠れてしまって、
朝ははっきり見えてたよ、また日暮れの頃には見えてくる、夜景もいいよとオジサンは
再来せえと言わんばかり、、(笑)
オジサンも話好きのようだけど、
マジ、もう下りないと待ち合わせにヤバいので、また来ますと言い残して、朝の道をずんずん下る。
下りは体重がかかって足の負担が大きいので、ストックで右足をかばいながら
ま、ホテルでアイシングしたら、明日も何とか登れそう。
と思う間もなく、
朝、おばちゃんに会ったとこまで下りてきて、新幹線の音にまた足を止める。
眼下には駿河湾
見納めかぁ、
まだ旅は始まったばかりなのに、(笑)
《その他、見かけた花・一部》
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ムラサキニガナ |
シラヤマギク? |
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オミナエシ |
ダイコンソウ |
翌日、三ッ峠山へ