さわやか信州号で白馬まで。
白馬駅で降りかけたら、「お客さん、猿倉なら次の八方が便利ですよ」 と教えられ
おかげ様で予定より早いバスに乗り継げて、6時台に猿倉へ入れました。
パンを食べたり支度してたら、あっという間に時間が過ぎて、
登山届を提出したら、全く問題ないルートですわ、と。
あ〜そうなのね。
鬱陶しい空を見上げ、とりあえずザックカバーだけ付けて出発する、、7時30分。
広い林道には、ヤマアジサイ、ギボウシ、ホタルブクロ、トリアシショウマ、ヤマブキショウマなど
特に珍しいものはないけれど、
オミナエシ、オタカラコウ、シモツケソウ、エゾシオガマ、タマガワホトトギス、オニシモツケ、だんだん種類が増えてきて
も〜 アカン! 我慢できへん。(笑)
そんなこんなで、どんどん人に追い抜かれ、ようよう林道終点の御殿場。
いうても東京ではないです、(笑)
小沢を二つほど渡れば花の感じも変わってきたので、再びあっちこっちと忙しく、いよいよ本気撮り、、といつの間にやらパラパラだった雨がいよいよ激しく
ついに白馬尻小屋直前で、ザーザー降り!
キヌガサソウにも気づかないほど、すっ飛んでって小屋に転がり込む。
はぁ〜
なんですかい、この雨は。
大雪渓を目前にして、まさに「出ばな」を挫かれたと感じ、
こんな中、大雪渓をノソノソ登る気になどなれず、もうこのまま帰ったろか、と掠めたり、、(笑)
なんとなく、人が動き出したので、トイレを借りに出てみると、ちょっと小降りになっていて
トイレの前にはキヌガサソウが大群落、、
そうだよ、花目的ならば雨が降ろうがガスろうが、花さえあればええんちゃう?
ほな、行きましょかぁ、、
ヨカッタ、早くそれに気がついて、、(笑)
大雪渓のシッポ辺りにさしかかると、雪解けしたばかりなのか早春の花がちらほらと見受けられ
中には今年はもう、終わったはずの花が奇跡的にうつむいてたり、
ラッキー! (^_^)v
そして来ました、大雪渓!
ミツは本日、6本爪デビューなので、横に付き添い、装着指南。
さて、履き心地はいかがでしょう。
大雪渓は、予想してたよりずっと広くて、どこでも歩けそうだけど、
見上げれば、あ〜んなとこまで続いとる!
そういうのはあえて見ないことにして、小さなことからコツコツと、とりあえず赤マークを忠実に辿ることにした。
慣れてきたら左右の景色にも目が留まり
あの斜面の黄点は、もしかしたらキスゲかな、とか感づいても遠すぎるし、近づけんし、登れんし、、((+_+))
赤マークのすぐ横で、雪渓があんぐりと口を開け、、クレパスだべ!
それを器用に回避して、上へ上へと赤マークは伸びる。
所々、岩が転がしてあって、「これらは全て落石」
とか書いてあるから、なかなかその辺りでは、休憩しにくいけど、
まぁ、さほど登りにくい道?ではないし、休憩したいほどでもないし、6本爪ミツも好調でサクサク来てて、雨ももう止んでて、、
ホッと胸をなで下ろす。
人が集まってる辺りは傾斜が緩いと分かるので、そういうとこまで行ってから一服。
2ヵ所ほど、雪が脆く大きなクレパスにもなってるので、表示に従い泥んこの斜面をへつって登る。
1人ずつしか通れないほど狭いけど、誰もイライラせんし、自然と交通整理できてたり、、
さすがは白馬大雪渓!(笑)
雪上を歩いている限り涼しいし、ふと陽が射しかけて、顔を上げれば正面に青空
ガスの切れ目に厳めしく天狗菱が天を突く。
はたまた
人の列を見下ろしながら、よう、こんな斜面を登ってきたなぁ、と、たまには自分を褒めてやり、、
そんなこんなで予想以上にオモロイ雪渓を渡り終える頃には、ちょうどお昼になっていて
アイゼンはずして岩間に上がってランチですぅ〜
ここから見下ろす雪渓痛快!
雪渓から先はガラ場になってて
雪解け水がチョロチョロと流れてる中を進むので、地盤は緩いわ頼りないわ、踏み込んだ岩も浮いてたり
落石にだけは最大の注意を払いつつ巨岩、ふとその横に「岩室跡」と書いてある。
まだ岩室かいな、、(正直な気持ち)
そしてこの辺りから、花がうわっと増えてくる。
イワオウギ、シロウマオウギ、オオハナウドなどの清楚な白を押しのけて、クルマユリ、ハクサンフウロ、オタカラコウなど派手なヤツ
テガタチドリ、カンチコウゾリナ、クロトウヒレン、タカネナデシコ、ミヤマキンポウゲ、キバナノカワラマツバ
あー挙げてるとキリがない。
アサツキや!
シロウマアサツキが群生してるところに、葱平(ねぶかっぴら)と書かれたプレート。
ドンピシャだ。(笑)
天狗菱が間近に迫り、稜線が見えだすと、ハクサンイチゲの小群落
そして間もなく小雪渓、ここで再びアイゼンか。
小雪渓はその名のごとく小規模で、ステップも切ってあるようで、特にアイゼンの必要はなさそう、、あ、付けるらしいです、ハイハイ。
と付き合いましたけど、急斜面のトラバースなので、人と交差する時とかは必須だと思った。
小雪渓を越えると、ちょっと花の毛色が変わってくる。
っていうか、標高が上がった分、咲き残ってる花が増えたのかもしれないが、、
ミヤマキンポウゲ、シナノキンバイの黄色軍団が、ハクサンイチゲ、イワオウギなど純白組に伸してきて
その数は半端じゃなくて、そこら一面、マッキッキ〜
もう、ザックを放りだし、ガラ場の急登もお構いなしで、ただただ遮二無二カメラをかざす。
そこへ再び純白組が押してきたけど、桃色くんも負けてない。
ハクサンフウロ、イブキジャコウソウ、テガタチドリ、ヨツバシオガマ、、、それからそれから、、(笑)
えらい撮りやすくなったと思ったら、いつの間にか陽が射しかけていて、
おーら、下界だ、景色だと、忙しいことこの上なくて、、
そういえば、さっき誰かが頂上小屋が見えたとか呟いていて、それからが長いんだよね〜と思ったが、
まぁ、予想以上に忙しなく、立て込んでるので
ふと気がつけば、もう、小屋への木道階段をパッタパッタと登っていたりするワケで、、あぁ、ミツも来てる、(笑)
おかげですっかり花に振り回されて、
お願いですので、もう、十分ですので、、と思っても、稜線に近づけば花だって、稜線っぽくなってくる、(笑)
性根を入れて、再びここで跪き、
アオノツガザクラ、タカネツメクサ、ウサギギク、ウルップソウ、コイワカガミ、エゾムカシヨモギ、ミヤマアケボノソウ、、、
もぉええってか! (笑)
よぉまぁ、こんだけ撮ったなと、自分でも呆れるくらい、花に縛られ
とうとう最後は、タカネシオガマ、イワギキョウ、ミヤマアキノキリンソウ、咲き残りのチングルマで〆やー! (^O^)/
ようよう白馬岳頂上宿舎 ご到着でございます。
真先にトイレを済ませ、(笑)
チェックインして、通された部屋は、よりにもよって 「御来光」 の間
へっ、御来光が見えるんでっか?
受付の人も笑ろてはる
そこ、笑うとことちゃいますけどね、、(笑)
通されたのは二段ベッド式16人部屋、そこに畏れ多くも若いカップルと(が)たったの二組のみ。
お互いに窓側の下段を陣取って
この窓から明朝、御来光が拝めるのだなぁ、、と 夢を見ながらスヤスヤと深い眠りに着きました。
そうですね、バイキング夕食を、お腹いっぱい、食べてから。(^^ゞ
その2に続く