【白馬岳 その2】

標高2932m

月4日(日) 雨のちガス 一時晴れ

ミツ ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 白馬岳 


2日目 白馬岳頂上宿舎〜白馬岳山頂(15)〜小蓮華山〜白馬大池(昼45)〜蓮華温泉



夜中に一雨、降ったようだけど、夜が明けると止んでいて、
予想通りのガスなので、ここはただただ食い気に走る、ゲンキンなもんで好きなだけ食べてもいいと言われたら、なんでかお腹にスルリと入る。
いつもは食が細くても、(笑)



6時40分
ガスを押して小屋を出る。



登りのルートが二俣で、はてどっちに行けばと戸惑ってたら
どっちでも行けます、と、通りすがりの人に言われ

そんなこと見通しが利けば、何でもないことだろうけど、今日はとびっきしのガス! 用心せねば、
こればっかりは、ここが二度目でも、なんのアテにもならんと痛感。

ガスでも花はゴキゲンで、こちらもそれにあやかって、、



随所でブーケになってる色とりどりの花に迎えられながらも、やっぱり朝は体が重い。
もしか、食べ過ぎ?(笑)



20分で着くはずの白馬山荘に、40分ほどかかって着きまして、ちょっとこれには大反省。(笑)



で、ここからは急ぎ足。
このコースは、一昨年、白馬三山の時、すでに踏破済み
ただ、あの時はピーカンで、花と展望に浮かれまくって、はしゃいでた。

今回は二度目でもあり、ガスでもあるので(!) あの時よりも慎重に、、冷静沈着さを漂わせてます、、ほんまか。

あ、山頂ですね、このポール。(笑)



あの時の花のことを思い出そうとするけれど、デカい群落以外は、ほとんど記憶に残ってなくて
だから何度でも来なさい、って?(笑)



あ、雷鳥や!



下ばかりを見ていたら、ふとガスが流れて正面にゼブラなデカい山。
何だあれは?
知らんのかい!



これっきりかもしれないと、僅かな展望に食らいつく、
そんな私を哀れんだのか、徐々にガスが切れはじめ、さっきのゼブラがどんどんくっきり顕わになって、、

わぁ〜い、朝日や〜ん!
雪倉かも、(笑)



朝日の向こうはガスガスだけど、なんと、はるかかなたの下界が見える、あれは海?
日本海やぁ〜〜ん ヽ(^o^)丿\(^o^)/

そんな大げさな、(笑)



この感動は当たり前に見えていた前回よりも、何倍も何倍もデカくって、
目頭ジーン、(T_T)

山とは不思議なものだとしみじみ、、




えっと、お花を忘れてませんか? (笑)





三国境が近づくと、ガレた斜面に点々と咲くコマクサに目が留まり、
女王様には一応、敬意を表しまして、(^O^)/



そんなこんなで休憩もせずに小蓮華山へと向かうことになったけど
そのピラミッドピークが、なぜか非常に威圧的!(−、−;



小蓮華山へのガレた登りが、とても身体に堪えて、、ゼエゼエと息も荒く
もしか、高山病?

と思ったトタン、身体がバラバラになっていく、いかんいかん!

いうても既に、標高2700mまで下ってきてて、もう大丈夫だと気を抜いた、それが拙かったのかも。

とにかく、ガスが伸してきて、テンションも下降気味、って時には要注意やで
気ぃ〜つけなはれ!



小蓮華山のピークを越えたら、再びみごとな花畑、、おかげで元気モリモリ、復調で〜す!
タイプに出逢うと、ついついよろめく、、(^^ゞ



チングルマの小群落、ミヤマリンドウ、タカネナデシコ、オヤマソバに、ウメバチソウなど、
今までなかった花が現われ、ちゃんと住み分けしてるよなぁ、、
うーん、感心!

花好きには堪りません。



次の「船越ノ頭」寸前で、再びへばってふらついたけど、、
池が見えたよ〜 の一言に励まされ、、

天気は明らかに北へ行くほど好転してて、私らは偶然にも北へ北へと進んでる、、となればこれは嬉しい青空で
背後の山はガスだらけ、、なので、気の滅入るそっちは見ないようにして、((+_+))



船越の頭を越えたら、正面には白馬大池のはずが、未だガスの中、、
ここはしばし花と戯れ、、気分をハイに持っていく。
ヨイショ!

ゴゼンタチバナ、ハクサンシャクナゲ、コマクサ、ミヤマコゴメグサ、そして見逃してしまいそうなリンネソウ



霧が一瞬、スーと流れて、白馬大池が忽然と出現!
出たぁ〜 ヽ(^o^)丿
バケモンか!



池を、取り囲むように瑞々しいチングルマが辺り一面!



凛と咲くコバイケイソウ
イワイチョウ、アオノツガザクラ、ハクサンコザクラ、、
う、う、う、、泣くな!



山荘に着くやいなや、雨がパラパラ降ってきて。
お昼はここの食堂でいただくつもりだったので、、さっそく転がり込んで雨宿り。



ミツのピラフが美味しそうだけど、
私は昨日のおにぎりが残ってるので、たまごスープにしようかなぁ、、
えっ これ100円なの? マジ?



食べてるうちにも雨がやみ、気付けのコーヒーで気合を入れたら
蓮華温泉に向け下山開始。
13時10分

花畑を越えるとすぐに灌木帯になり、地図には約2時間とあるけれど、

雨に濡れた石がツルツルと滑りやすく、それがどこまでも続くので、これにはちょっと閉口。

そういえば猿倉のオジサンが、大池から最初の下りが少し難路だと話されていたとミツが言う。
最初どころかずっとですやん、登る方がまだマシかも。



花と言えば、ツマトリソウ、イチヤクソウ、ほぼ終りかけのマイヅルソウが、パラパラ咲く程度で、きわめて地味
早く、下ってしまいたいのに、

予想以上に時間がかかる、ここに来て番狂わせ。(汗;



と、その時、突然展望が開け、そそり立ってるゼブラな山!

おー 雪倉だ!
めっちゃ、カッコいい!

いっぺんに、目が覚める。(笑)



開けてきたなと思ったら、昨日、雪渓上で見たような花々が点々と咲き競ってて
中でもハクサンオミナエシが旬!

他にもタカネアオヤギソウ、キソチドリ、ミヤマムラサキ
忘れた頃のキヌガサソウ、それからトウダイグサ科のこれはなんだ、ハクサンタイゲキか?
よお分からん花もあるけど、(笑;

プレートには天狗ノ庭と書かれてる。



ジグザグに下って、ぐるっと周りこむように、
ふと眼下には赤い屋根、目線の高さのガレ場に湯煙も見えてきた。

蓮華温泉、到着、17時ちょっと前。



夏本番だというのに、この宿も空いていて、同年代のご夫婦と相部屋、以上、、みたいな、、

結構遅く着いたので、17時半からの夕食を、30分ずらしてもらって、m(__)m
内風呂でさっぱりしてからビールで乾杯!

いうても飲んでるのはほとんどお独り、、ですけどね。(笑)



明日の出発は10時なので、それまでに何としてでも露天風呂に入るぞ!

夕やみ迫る窓辺には、嫋やかな朝日岳
そのおぼろげなるお姿をボーっと眺めて、独り、明日の算段に暮れるのでありました。



その3に続く (短いです)