【荒川三山・赤石岳 その2】

標高…悪沢(荒川東)岳3141m

月10日(土)〜14日(水) 

しろくまさん ・ Mちゃん ・ チー

マピオン地図・・・・・・・・ ・・・  地図上の  が 悪沢岳 

千枚小屋525−千枚岳−丸山−悪沢岳−避難小屋−中岳−前岳−荒川小屋1230


一夜明けまして、昨日は見えなかった富士山が、
今、朝日と共に燦然と!
\(^o^)/


あ、画像がちゃう! !(>_<)!


こっちでした、、細かいゲーは、ええ、ってか!

素ん晴らし〜い!ヽ(^o^)丿



富士山見るなら荒川岳と、ココロに決めていた(ホンマか) だけに、
思いはヒトシオ、気分も最高!ヽ(^o^)丿


そろそろ行きますかぁ?
へえ〜


マルバタケブキの花畑を扱ぐように上がっていく。
ハクサンフウロやトウヤクリンドウなどもポツポツと咲いていて、立ち去るのが惜しいほど、、



間もなく、笊ヶ岳の双耳峰や聖岳の吊尾根などが望めるようになってきて、
目くるめく快晴!



その空にポッカリと富士が浮かび、

あんなにデカいのかぁ、、と思わず見惚れる、ただ、心なしか色が薄いのが気になるが、
陽が登れば濃くなるの?



森林限界を越え、ハイマツ帯をヒイヒイ登れば、正面には丸山、そして荒川三山最高峰の悪沢岳が、ガンと構えるように現われて
まもなく千枚岳にたどり着く。

 


ふり向けば、塩見岳、間ノ岳、鳳凰三山と南アルプスの名峰がくっきりと眺めれて もう、もったいないほどの眺望!
360度を思う存分堪能したら、ガレ場注意で鞍部に下る。



足元にはタカネマツムシソウ、タカネナデシコ、ここ特有のシロバナタカネビランジなどがあちこちと群れていて、


これを撮らねば!

おっとっと!
急斜面のガレ場はザレザレですので気をつけて、、


ガクンと下って鞍部に立てば丸山への登り返し。
これがキツイ!



見上げれば、どんどん先へ行ってしまうお二人、追いつこうと必死だが、、、うーん、身体が重いぞー
ふと、高山病? というのが浮かび、そういえばもう3000mを越える頃だ、
ヤバイかも、、

こういう時は落ち着いて、空気をいっぱい吸い込んで、、ス―― ハ―― ス―― ハ――
  高山病、早期発見、空気を食う気、、なんちゃって (^^ゞ



ふとMちゃんが、頭上で何か言っている、手招きも?

何々?
あっこに雷鳥!

ほ、ほんまやぁ〜 これは嬉しいサプライズ、こんな日でも居てるんやぁ、、と思えば
高山病とか、ぶっ飛ぶんだねぇ、(^_^)v



丸山からは、ゴツゴツした岩道になる。

この辺りはちょっとしたロックガーデンで、その方が変化があって気も紛れる。



高度があがるに従って、どんどん景色が広がっていき
間ノ岳の肩に甲斐駒ヶ岳が頭を出して、仙丈ヶ岳も、あともう少しで見えてきそう。



ザレた足元には、チシマギキョウ、シコタンソウ、タカネシオガマなど、高山系の花が目立つようになってきて
間もなく悪沢岳に到着、8時15分
標高3141m

ここが荒川三山最高峰、今コースでも最高点!
けど、大丈夫です高山病。\(^o^)/



遥かなる赤石岳を睨みつけ、大展望を楽しんだら出発

ザレザレ凸凹の岩場をまさぐり、ほぼ四つん這い状態で慎重に下っていく。

これが結構な修羅場でして、下っても下ってもなかなか鞍部に辿りつけないし、
さらには惚れ惚れするような眺望が、私の足を引っ張って、



向かう中岳、前岳、明日の赤石岳、振り向けば過ぎてきた稜線などが連なりあってる。

どっちを向いても、山また山のオンパレード、
素晴らしい!



これだけあっちこっちに気を奪われてると、かの富士山の存在が薄れてる、(^^ゞ

ふと思い出してキョロキョロ、あぁ、あった、やっと見つけて、でも、もうかなり薄いのに唖然!
あのまま消えてしまいそう。



そしてようよう最低鞍部に到達し、改めて見上げれば、まぁ、これからの中岳の高いこと!
背後には、悪沢岳の険しいこと!

ひえ〜〜 \(@@)/

中岳  悪沢岳(荒川東岳) 


足元は、あちこちでチングルマやらウサギギク、イワツメクサなどが可憐に咲き競い、
それで気を紛らわせて、どうにかこうにか登りきり

山頂手前の避難小屋でトイレを借りたら、中岳まではもうわずか
がんばれぇー!

中岳到着、ジャスト10時

中岳避難小屋 中岳 


かくして荒川三山の2つを踏破して
残るは荒川前岳を残すのみ、、それは今日下る分岐のまだ少し先にある。



分岐から先は、ザックをデポして前岳ピストンでも良いけれど
せっかくなので休憩は前岳でしようかと、そのままザックを担いでワシワシと登っていく。

といっても、ここまでくればもう傾斜は緩い。

ただ北斜面のカールが豪快で、
南側はガレてるし足滑らせたら一気だよ〜ん! ヒエェ〜 \(-o-)/



そんなこんなで前岳山頂に着きまして、、これでめでたく荒川三山、完全踏破!
やりましたな〜\(^o^)/

とにもかくにも大休止、、にはお弁当。

いやぁ〜達成感満面で食べるお弁当は最高です。



ここから北へ延びる塩見岳への稜線は長く険しく、ガレ場や難所もあると聞く、

私らは、先ほどの分岐の鞍部まで戻り、前岳の南東斜面をトラバースして、今日のお宿、荒川小屋へと向かいます。

荒川小屋ってどこにあるん?
見えるかなぁ、、



まだ10時半で、ここまでかなり飛ばしてきたので、無理すれば、次の赤石小屋まで行けるのだけど
今回は、ゆっくりたっぷりが目標(?)だから、、

前回、しろくまさんは、ここでガスガスだったらしい。
いや〜それはそれは、、

今日は誰のおかげか、こんなにピーカン! まぁ、このメンバーではまず、考えられんことで、、(笑)
もしか、その帽子? あるいはそのザック効果でしょうか?



コースハイライトのお花畑への下りはザレザレ、しかも激斜面!
いったいどこにお花が?

訝りながら下っていけば
南向き、日当たり良好の一等地に、ちゃっかりミヤマダイコンソウ、シナノキンバイなどが納まっていて
もう終わってしまってる花もあるけど、それなりに花畑。



やがて眼下に柵が見え、獣除けネットが張ってあって、、どうやらあの中を通過するのか、

あんなもの前にはなかったと、しろくまさんは驚いてるけど、こんな高山にまで鹿が上がってきてるんだと思うと、もうガックリ!

柵の内と外とでは植生に大差ないので、ネットを張ってからまだあまり日が経っていないようだけど、
食われてズルッ禿になってからでは遅いから、、



ほんとはもっと咲いてたんだろう、ということ以外は、なるほど確かに百花繚乱!
気を取り直して撮り直そう!(笑)



見上げれば、あーんなとこから下ってきたんかい、、ってほどの絶壁で、



柵二つを抜け、ようやく眼下に赤い屋根が見えてきた。

小屋近くではさすがに花も増えてきて、あっちこっちと彷徨ってしまい、なかなか小屋に着けません。(笑)

ってなわけで、小屋到着が12時半、まぁ、まだ十分早いですけど、、(笑)



ゆっくりしてからおもむろに散策に繰り出す。
こじんまりした花畑をプラつきながら、明日の赤石岳も高いなぁ、、と、ぼんやり眺めておりました。




   【出逢った花】 抜粋

 タカネウスユキソウ タカネグンナイフウロ  ミネウスユキソウ 


タカネツメクサ  ミヤマコゴメグサ  タカネナデシコ 


 ミヤマダイモンジソウ タカネビランジ   コウリンカ


 シロバナタカネビランジ イワベンケイ ミネウスユキソウ  ウサギギク ヤマブキショウマ 


シコタンソウ  イワギキョウ  シコタンハコベ 


ウサギギク  テガタチドリ ムカゴトラノオ   タカネウスユキソウ


 ヨツバシオガマ ヒメレンゲ  クロユリ 


イワインチン  ウメバチソウ  シナノオトギリ? 



イワツメクサ   シナノキンバイ トウヤクリンドウ 


 オヤマリンドウ ハクサンチドリ  タカネシオガマ 



タカネマツムシソウ イブキジャコウソウ イワオウギ  タカネマツムシソウ シロバナタカネビランジ 



チシマギキョウ チシマギキョウ ミヤマコゴメグサ 



 シコタンソウ群落



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